設計・部品選定

第6回|水耕栽培槽の構造を支える資材一覧と選定理由

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第6回|水耕栽培槽の構造を支える資材一覧と選定理由

ホームセンター&セリア調達記録

はじめに:設計図をもとに資材を選ぶ

前回の記事では、ペルチェ冷却を前提とした水耕栽培槽の構造設計についてまとめました。今回はその設計図をもとに、ホームセンターとセリアをまわって資材を調達してきたので、その記録を残しておきます。

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どんな資材を選んだのか、どうやって寸法を揃えたのか、そして費用感までをまとめてみました。DIY初心者の自分でも「これなら自分でもできそう」と思えるような構成を意識しています。

木材一覧(単位:mm)

ここからは、実際に使った木材の寸法と用途をざっくり整理してみます。サイズ感の参考になれば嬉しいです。

材種寸法本数用途
1×4材14894本支柱(縦)
4904本側面の短辺補強
9784本天面の柱
9402本底面支持
1×2材13162本ドア枠(縦)
9352本ドア枠(横)
8591本ドア枠補強
4902本側面補強
9302本ドア受け木(底面)
5752本ドア受け木(側面)

木材の切り出し戦略|購入材からどう寸法を確保したか

設計図で寸法が決まったら、次に考えるのは「どのサイズの木材を買えば、無駄なく切り出せるか」。今回は、以下の長尺材を購入して、ホームセンターでカットしてもらいました:

  • 1×4材:12フィート(約3658mm)× 4本
  • 1×2材:6フィート(約1829mm)× 6本

事前に木取りを整理しておくことで、カット依頼もスムーズになり、無駄材も最小限に抑えられました。

1×4材の切り出し構成
材番号切り出し寸法(mm)合計長さ備考
1489 ×2、490 ×13468mm支柱・補強材
1489 ×2、490 ×13468mm支柱・補強材(①と同構成)
978 ×3、490 ×13404mm天面材・補強材
978 ×1、940 ×2、490 ×13348mm天面材・底面支持・補強材
1×2材の切り出し構成
材番号切り出し寸法(mm)合計長さ備考
1316 ×1、490 ×11806mmドア枠・補強材
1316 ×1、490 ×11806mmドア枠・補強材(①と同構成)
930 ×1、575 ×11505mmドア受け木
930 ×1、575 ×11505mmドア受け木(③と同構成)
935 ×1、859 ×11794mmドア枠横・補強材
935 ×1935mmドア枠横(単品)

ひとことメモ: 同じ切り出し構成の材(①と②など)は、ホームセンターで「まとめ切り」してもらうことで、寸法が揃いやすく、カット回数も減らせます。

金物・接合部品

部品名規格数量備考
L型プレート(平型)45mm8枚(4枚セット×2)接合補強用
木ねじφ3.3×35mm適量フレーム・補強材の固定用
蝶番64mm4個ドア固定用(ステンレス)
マグネットキャッチVB-0273個Amazon購入
ドア取っ手標準サイズ1個セリアで購入

気づきメモ: L型プレートは4枚入りのセットを2つ購入。1枚ずつ買える店舗もありますが、セットの方が価格も揃っていて選びやすかったです。

断熱・遮光材

断熱性能と遮光性を両立するため、スタイロフォームを中心に構成。内面にはアルミホイルを貼って反射性を高めます。

材料寸法数量用途
スタイロフォーム910×1820mm(20mm厚)6枚断熱材(壁・扉・底面)
調理用アルミホイル約30cm幅ロール適量スタイロ内面の遮光・反射材(セリア)
両面テープ強粘着タイプ適量アルミホイル貼り付け用(セリア)
パッキンテープスポンジタイプ2巻(2m×2)ドア周囲の隙間埋め(セリア)

ひとことメモ: セリアのアルミホイルと両面テープは、DIY用途としては十分な性能。パッキンテープは柔らかくて扱いやすく、隙間埋めにちょうどよかったです。

↓パッキンテープ

資材選定のポイントと気づき

ホームセンターでの選定
  • 木材は反りや節の位置を現物で確認できるのが大きなメリット
  • 50円程度でミリ単位の精密カットをしてもらえるのが非常に便利
  • 金物は種類が豊富で比較しやすいが、価格はやや高め
  • このサイズ感の木工に対応した金物が揃っているのは、DIY対応のホームセンターならでは
  • スタイロフォームはサイズが大きく、乗用車では運搬が難しい。今回は4枚購入してみたが、積載に苦労したため、複数回に分けるか軽トラ貸出サービスの利用がおすすめ
セリアでの選定
  • 小物類(アルミホイル・両面テープ・パッキン・取っ手)が揃うのは意外と便利
  • 性能や精度はホームセンター品に劣るが、コスパは非常に高い
  • 力のかかる金物や木材はホームセンターで、その他はまずセリアなど100均で探してみるのが合理的

購入資材の価格一覧(税抜)

品目単価数量小計
1×4材(12ft)¥7984本¥3,192
1×2材(6ft)約¥5006本¥3,000
木材カット¥5012カット¥600
スタイロフォーム(20mm)¥1,2986枚¥7,788
蝶番(64mm)¥4922個¥984
マグネットキャッチ(Amazon)¥3983個¥1,194
ドア取っ手(セリア)¥1001個¥100
パッキンテープ(セリア)¥1002巻¥200
L型プレート(4枚セット)¥2172セット¥434

合計: ¥18,492(税抜)

※1×2材の価格はレシート紛失のため概算です。実際の価格は店舗や長さによって多少異なる可能性があります。

気づきメモ: DIYは“安く作れる”イメージがあるかもしれませんが、精度や機能性を求めるとそれなりに費用はかかります。とはいえ、既製品では得られない構造やサイズが実現できるので、費用以上の価値はあると感じています。

次回予告

次回は、いよいよ木材を組み立てていきます。寸法どおりに組めるか、接合部はどうするか…作っている途中で見えてきた工夫や調整ポイントも含めて、記録していく予定です。


これで第6回記事は完成です。設計から実装への橋渡しとして、木材の選定・切り出し・価格感・構成戦略までを網羅した内容になりました。次回は「構造を形にする」工程に入っていきます。準備が整い次第、第7回の構成案をご提案します。

ABOUT ME
やまだ たろう
やまだ たろう
栽培×電子工作×DIYブロガー
こんにちは、やまだです。
趣味で電子工作や水耕栽培をしています。 木工DIYはほぼ初心者で、電動工具はちょっと怖いのでホームセンターでカットしてもらったり、紙やすりで地道に削ったりしています。
このブログでは、「つくって育てる暮らし」をテーマに、気になったことを考えて、試して、記録することを続けています。
専門家ではありませんが、試行錯誤の過程を残すことで、自分なりの育て方や工夫が見えてくるのが面白いと感じています。
コメントなどで、そっと感想を残していただけたらうれしいです。
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