中学1年

【理科 中学1年 #7】光の性質(反射・屈折) 練習問題(ステップ3a)

栞先生
理科 中学1年 ステップ3a|全5問
紙やノートに解いてみよう。手が止まったら、ヒントを上から順に開こう。

📺 解けなかったら、この単元の授業動画で復習しよう。

宿題1
(1) 身長 170 cm、目の高さ 158 cm の人が、全身を映すのに必要な鏡の上端・下端の高さと、鏡の長さを求めなさい。
横から見た図をかいてもよい
上端___cm 下端___cm 長さ___cm
(2) (1) の人が、鏡にまっすぐ向かったまま、今より鏡から離れた所に立ちました。全身を映すのに必要な鏡の上端・下端の高さと、鏡の長さはどうなりますか。理由も答えなさい。
横から見た図をかいてもよい
どうなる:____________
理由
(1)
  • 動画の「問1 答え」の画面の、いちばん上の式を使います。
鏡で反射する高さ =(目の高さ + その点の高さ)÷ 2 ← ちょうど真ん中
  • 鏡の上端は、頭のてっぺんが映る所です。目の高さは 158 cm、頭のてっぺんの高さは 170 cm です。この 2 つを式に入れます(170 cm は身長で、目の高さではありません。入れまちがえないようにしましょう)。
  • 鏡の下端は、つま先が映る所です。つま先の高さは 0 cm です。
  • 鏡の長さは、「上端の高さ − 下端の高さ」です。
  • 確かめ:上端と下端は、次のようになっているはずです。
    ・上端は、目の高さ 158 cm より大きく、身長 170 cm より小さい数です。170 cm になった人は、目の高さに 170 を入れています。
    ・下端は、目の高さ 158 cm のちょうど半分です。
    ・長さは、身長のちょうど半分になります。ただし、長さは目の高さを入れまちがえても身長の半分になるので、長さだけでは上端・下端が合っているかは分かりません。上の 2 つで確かめましょう。
(2)
  • 動画の問1 (3) と同じ問いです。「問1 答え」の画面の (3) と、そこで先生が話したことを見直しましょう。
関係しない:鏡はいつも人と像のちょうど真ん中にある
  • 次の順に考えます。
    1. 動画の「鏡の決まり」の画面を思い出しましょう。像は、鏡をはさんで反対側の、鏡から同じ距離の所にできます。人が鏡から離れると、像はどう動くでしょう。
    2. そうすると、人がどこに立っても、鏡は人と像のどこにあることになるでしょう。
    3. 鏡が人と像の真ん中にあれば、目と頭の像を結ぶ線は、鏡の所で「目の高さと頭の高さの真ん中」を通ります(問1の解説の「まっすぐな坂道を半分まで進むと、高さもちょうど半分だけ上がる」の話です)。つま先も同じです。
  • 余白に横から見た図をかくと、分かりやすくなります。壁を 1 本の縦の線でかきます。人を壁から少し離して立たせ、像を壁の向こうの同じ距離にかきます。次に、人をもっと離した図もかきます。像も同じだけ離れているでしょうか。
  • 理由には、「人が離れると像も同じだけ離れるので、鏡はいつも人と像の真ん中にある」ことを書きましょう。そこから、反射する点の高さがどうなるかまでつなげます。
  • 気をつけること(動画の問1の解説で先生が話したこと)
    ・「式に距離が入っていないから」とだけ書くと、満点になりません。その式が使えるのは、どこに立っても鏡が人と像の真ん中にあるからです。そこまで書きます。
    ・「離れるほど小さく映るから、短い鏡でよい」は誤りです。人が離れると、像も同じだけ遠ざかります。
答えと解き方
(1) 上端 164 cm、下端 79 cm、長さ 85 cm
(2) 変わらない(上端 164 cm、下端 79 cm、長さ 85 cm のまま)。人が離れると、像も鏡の向こうへ同じだけ離れるので、鏡はいつも人と像のちょうど真ん中にある。だから反射する点の高さは、どこに立っても目の高さとその点の高さの真ん中になるから。
 満点の条件は次の 2 つ。
– 「変わらない(関係しない)」と答えている。
– 理由として、「像は鏡の向こうの、人と同じ距離にできるので、鏡はいつも人と像のちょうど真ん中にある。だから反射する点の高さは、目の高さとその点の高さの真ん中になる」ことが書けている。

 「鏡はいつも人と像の真ん中にある」と書けていれば、像が同じ距離にできることまでは書いていなくてよい。「高さの式に距離が入っていないから」だけの答えは満点にしない。その式が成り立つのは鏡が人と像の真ん中にあるからで、どこに立ってもそうなる理由を言わないと、距離に関係しない理由の説明にならない。「離れるほど小さく映るので、短い鏡でよい」とした答えは誤りとする。
解き方
– (1) (158 + 170) ÷ 2 = 164、158 ÷ 2 = 79、164 − 79 = 85 です。長さは身長の半分になります。
– (2) 像は、鏡の向こうの、人と同じ距離にできます。人が離れると、像も同じだけ鏡から離れます。だから、どこに立っても、鏡は人と像のちょうど真ん中です。目と頭の像を結ぶ線は、横方向のちょうど半分の所で鏡を通ります。その点の高さは、目の高さと頭の高さの真ん中で、164 cm のままです。つま先も同じで、79 cm のままです。
– まちがえた人は、自分の答えで見直しましょう。
– 「離れると小さく映るので、短い鏡でよい」と答えた人:自分が離れると、像も同じだけ遠ざかります。目と像を結ぶ線は鏡の所で同じ高さを通るので、鏡の上では同じ範囲になります。
– 「式に距離が入っていないから」とだけ書いた人:その「真ん中」の式が使えるのは、鏡が人と像の真ん中にあるからです。どこに立ってもそうなることまで書きましょう。
宿題2目の高さ 150 cm の人が、壁にかけた鏡に向かって立っています。鏡は床から 100 cm の所から 140 cm の所まであります。この人には、自分の体の床から何 cm から何 cm までが映って見えますか。
床から___cm から___cm まで
ヒント1
  • 動画の「問1 答え」の画面の式を使います。
鏡で反射する高さ =(目の高さ + その点の高さ)÷ 2 問1では、体の点の高さから鏡の高さを求めました。今度は反対に、鏡の高さが分かっていて、体の点の高さを求めます。
  • 鏡の下端には、見える範囲のいちばん低い所が映ります。鏡の上端には、見える範囲のいちばん高い所が映ります。この鏡は全身を映す鏡ではないので、下端に映るのがつま先、上端に映るのが頭のてっぺん、とは限りません。
  • 式は次のように考えます。
    (150 + 見える点の高さ)÷ 2 = 鏡の点の高さ
    2 でわる前の数は、鏡の点の高さの 2 倍です。そこから目の高さ 150 をひくと、見える点の高さが出ます。
  • 別の数でやってみます。目の高さが 160 cm で、鏡の点の高さが 120 cm のときです。
    (160 + □)÷ 2 = 120
    160 + □ = 240
    □ = 240 − 160 = 80 cm
    この 80 cm が、その鏡の点に映る体の高さです。
  • 同じやり方で、鏡の下端 100 cm と、鏡の上端 140 cm について、それぞれ計算しましょう。
  • 確かめ:出した高さと目の高さ 150 cm を足して 2 でわります。鏡の高さ(100 cm と 140 cm)にもどれば合っています。
答えと解き方
50 cm から 130 cm まで
解き方
鏡の点の高さは「目の高さとその点の高さの真ん中」です。逆に使うと、見える点の高さ=鏡の点の高さ × 2 − 目の高さ です。
– 鏡の下端:100 × 2 − 150 = 50 cm
– 鏡の上端:140 × 2 − 150 = 130 cm
宿題3問2と同じように、2 枚の鏡を左下の角で直角に組み合わせます。縦の鏡は左の辺に、横の鏡は下の辺にあり、鏡の面は右上の内側を向いています。鏡の長さは問2と違い、どちらも 12 マスです。左下の角から右へ 10 マス・上へ 4 マスの点から、「左へ 2 マス進むごとに下へ 1 マス」の向きに光が進んできます。
(1) 道すじをかき、最後の向きを答えなさい。
縦の鏡 横の鏡 左 2・下 1
道すじは、上の図の方眼に定規でかきこもう。
最後の向き:__へ__マス・__へ__マス
はじめの向きとの関係:____________
(2) (1) で答えた「最後の向きとはじめの向きの関係」は、2 枚の鏡に当たる順がどちらでも、はじめの向きを変えても(両方の鏡に当たるかぎり)変わりません。その理由を、はじめの向きの数(「左 2・下 1」など)を使わずに説明しなさい。
はじめの向きの数(「左 2・下 1」など)を使わずに書く
理由
(1)
  • まず、光が先に当たるのが縦の鏡か横の鏡かを決めます。はじめの点は、右へ 10 マス・上へ 4 マスです。光は「左へ 2 マス進むごとに下へ 1 マス」の向きに進みます。
    ・左の辺(縦の鏡)に着くには、左へ 10 マス進みます。そのあいだに下へ何マス下がるでしょう。高さは 4 マスしかありません。
    ・下の辺(横の鏡)に着くには、下へ 4 マス下がります。そのあいだに左へ何マス進むでしょう。
    ・先に着くほうの鏡に、先に当たります。当たる点に印をつけましょう。
  • 鏡で反射したあとの向きは、動画の「方眼で見る反射(横の鏡)」の画面の決まりで決めます。
鏡に向かう向き:逆になる/鏡にそった向き:そのまま ・横の鏡に当たったとき:鏡に向かう向きは「下へ」です。これが「上へ」に変わります。「左へ 2」は、そのままです。 ・縦の鏡に当たったとき:鏡に向かう向きは「左へ」です。これが「右へ」に変わります。「上へ」「下へ」のマス数は、そのままです(動画の問2の解説と同じです)。
  • 1 回目の反射のあとの向きで、もう一方の鏡に着くまで、マス目を数えながら進みます。当たった点に印をつけ、2 回目の反射の向きを決めましょう。
  • 2 回目の反射のあとは、方眼のふち(右の辺か上の辺)に着くまで線をのばします。
  • 最後の向きを、はじめの「左 2・下 1」とくらべましょう。左右も上下も逆になっていたら、動画の問2 (2) の答えと同じ関係です。そのときの言い方を、「問2 答え」の画面で確かめましょう。
(2)
  • 動画の「問2 答え」の画面の (3) を見直しましょう。
縦の鏡:横の向きだけ逆/横の鏡:縦の向きだけ逆 → 2 回で横も縦も逆 → どんな向きでも来た方へもどる
  • 次の 3 つを、数を使わずに書きます。
    1. 縦の鏡で反射すると、何が逆になり、何がそのままか。
    2. 横の鏡で反射すると、何が逆になり、何がそのままか。
    3. 2 回反射すると、横の向きと縦の向きはそれぞれ何回逆になるか。そうなると、最後の向きははじめの向きとどんな関係になるか。
  • 「当たる順がどちらでも」の部分も説明します。問2 では縦の鏡が先でした。宿題3 では横の鏡が先です。順番が入れかわると、何が変わり、何が変わらないでしょう(問2の解説で、先生が (3) を説明している所の終わりに話しています。「問2 答え」の画面が出ているときに、先生が「先に横の鏡に当たっても、逆になる順番が入れかわるだけで、結果は同じです」と話す所です。このあとの、例を 1 つ書いた人への話や自転車の反射板の話より前にあります)。
  • 「(1) でもどったから」「問2 でももどったから」のように、例を書くだけでは満点になりません。例をいくつためしても、ほかの向きでも成り立つ理由にはならないからです。
答えと解き方
(1) 横の鏡の「右へ 2 マス」の点で反射し、「左 2・上 1」の向きに進み、縦の鏡の「上へ 1 マス」の点で反射して、「右 2・上 1」の向きに進む。はじめと逆向き。
(2) 縦の鏡で反射すると、横の向きだけが逆になり、縦の向きはそのまま。横の鏡で反射すると、縦の向きだけが逆になり、横の向きはそのまま。どちらの鏡に先に当たっても、2 回の反射で横の向きも縦の向きも 1 回ずつ逆になる。だから、はじめの向きがどうであっても、最後ははじめと逆向き(来た方へもどる)になるから。
 満点の条件は、次の 2 つを、はじめの向きの数を使わずに言えていること。
– 「縦の鏡では横の向きだけ、横の鏡では縦の向きだけが逆になり、2 回の反射で両方が逆になる」
– 当たる順が変わっても、横の向きと縦の向きが 1 回ずつ逆になることは同じ

 「(1) の向きでは来た方へもどったから」「問2でももどったから」のように、例で確かめただけの答えは、ほかの向きや順でも成り立つ理由にならないので満点にしない。
解き方
– (1) 今度は横の鏡に先に当たります。縦の向きが逆になり、次に横の向きが逆になるので、やはり来た方へもどります。
– (2) 問2の解説のとおり、縦の鏡では「左へ」が「右へ」に変わり、縦のマス数と向きはそのままでした。横の鏡では「下へ」が「上へ」に変わり、横のマス数と向きはそのままでした。この説明には、はじめのマス数がいくつかは出てきません。だから、どんな向きから来ても成り立ちます。当たる順が逆になると、逆になる順番が「縦の向き→横の向き」に入れかわるだけです。2 回が終わったときに両方が 1 回ずつ逆になっていることは変わりません。
– まちがえた人は、自分の答えで見直しましょう。
– (1) や問2の例で確かめたことだけを書いた人:例を何回確かめても、ほかの向きでも成り立つ理由にはなりません。1 回の反射で何が逆になるかを、数を使わずに言いましょう。
– 「当たる順が変わると、もどらなくなる」と考えた人:順番が変わっても、横と縦がそれぞれ 1 回ずつ逆になることを確かめましょう。
答えの図
縦の鏡 横の鏡 左 2・下 1 左 2・上 1 右 2・上 1
宿題4真上から見た方眼の図です。直角二等辺三角形の形をした厚いガラス ABC が置いてあります。頂点 B を基準にして、A は上へ 6 マス、C は右へ 6 マスにあり、B の角が直角です。面 AC に鏡はぬってありません。
左の空気中から、B から上へ 2 マスの高さで右向きに光を進ませ、面 AB に垂直に当てました。光はガラスの中を進んで面 AC の点 P(右へ 4 マス・上へ 2 マス)に当たり、そこから下へ進んで、面 BC から空気中へ出ていきました。面 AC の外側(右上)に白い紙を立てておきましたが、紙には光が当たりませんでした。
このガラスでは、ガラスから空気へ出ようとする光は、入射角が 42° より大きいと全反射します。
白い紙 P A B C ガラス 空気 空気
(1) 点 P での入射角は何度ですか。方眼を使って求めなさい。
上の図に、線をかきこんでもよい
入射角:___度(°)
(2) 面 AC の外側の紙に光が当たらなかったのはなぜですか。全反射の 2 つの条件を点 P に当てはめて説明しなさい。
説明
(1)
  • はじめに、面 AB で光が曲がるかどうかを確かめます。面 AB は縦の線で、光は右向きに進んでいます。光は面 AB に垂直に当たっています。境界面に垂直に当たる光は、入射角が 0° で、曲がらずにまっすぐ進みます(基礎の回の「光の屈折」でやりました)。だから、光は右向きのまま P に届きます。
  • 次に、面 AC がどんな向きの線かを見ます。A は B から上へ 6 マス、C は右へ 6 マスです。A から C へ進むと、右へ何マス進むごとに下へ何マス下がるでしょう。数えると、面 AC が方眼の正方形の対角線の向きだと分かります。
  • 動画の「屈折と全反射」の画面を思い出しましょう。
角は境界面に垂直な線から測る 入射角は、面 AC との角ではありません。P を通り、面 AC に垂直な線との角です。
  • P を通り面 AC に垂直な線を、図にかきこみましょう。この線は、方眼の正方形の「もう一方の対角線」の向きです。面 AC が「右へ 1・下へ 1」なら、垂直な線は「右へ 1・上へ 1」の向きです(例:P から左へ 1 マス・下へ 1 マスの点から、P を通って、P から右へ 1 マス・上へ 1 マスの点まで、定規で線を引きます)。
  • 右向きに進む光(方眼の横の線の向き)と、正方形の対角線とのあいだの角は何度でしょう。正方形を対角線で 2 つに分けると、直角二等辺三角形ができます。その、直角でない角の大きさです。
  • 今回は、面 AC との角と垂直な線との角が、たまたま同じ数になります。それでも、入射角は垂直な線から測るものだと覚えておきましょう。
(2)
  • 全反射の 2 つの条件は、動画の「屈折と全反射」の画面にあります。
① 水(ガラス)→ 空気へ進む光
    ② 入射角が大きい
      → 光は空気中へ出られず、全部はね返る この宿題のガラスでは、「入射角が大きい」は「入射角が 42° より大きい」という意味です。
      • 2 つの条件を、点 P で 1 つずつ確かめます。
        ・① 向き:P の手前(光が来た側)は、ガラスと空気のどちらでしょう。P の向こう(面 AC の外側。紙のある側)は、どちらでしょう。光はどちらからどちらへ出ようとしているでしょう。
        ・② 入射角:(1) で求めた角を、42° とくらべます。
      • 光ははじめ、左の空気中から来ました。でも、向きは光が当たる境界ごとに確かめます。P に当たる直前に、光がどこを進んでいるかを見ましょう。
      • 答えには、次の 3 つを書きます。
        1. 向き(①がそろっていること)
        2. 入射角と 42° のくらべ(②がそろっていること)
        3. その結果、光がどうなるか(全部はね返って、外へ出ない → 紙に届かない)
      • 次の答えは満点になりません。
        ・「全反射したから」だけ:なぜ全反射が起こるのかを、条件で説明していません。
        ・「反射したから」だけ:ガラスの面でのふつうの反射では、はね返るのは光の一部だけです(動画の問3 (1) の解説で、先生が話しています)。一部なら、残りの光は外へ出ます。「全部はね返る」ことまで書きましょう。
      答えと解き方
      (1) 45°
      (2) 例:P では、光はガラスから空気へ出ようとしている。そのうえ P での入射角は 45° で、42° より大きい。全反射の 2 つの条件がそろうので、光は P ですべてはね返り、面 AC の外側の空気中へは出ないから。
       満点の条件は、次の 3 つが書けていること。
      – 向き:P では、光がガラスから空気へ出ようとしている
      – 入射角:P での入射角(45°)が 42° より大きい
      – 結果:全反射して、光がすべてはね返り、外へ出ない

       「全反射したから」だけの答えは、2 つの条件をどう当てはめたのかが書かれていないので満点にしない。「面 AC で光が反射したから」は、光が全部はね返ることも、条件も書かれていないので満点にしない。「入射角が 42° より大きいから」だけの答えは、向きの条件が書かれていないので満点にしない。「光は空気中から来たので全反射は起こらない」とした答えは、誤りとする。
      解き方
      – (1) 光は面 AB に垂直に入るので、入射角が 0° で曲がらず、右向きのまままっすぐ P に届きます。面 AC は「右へ 1 マス進むと下へ 1 マス」の向きの線で、方眼の正方形の対角線です(A は B から上へ 6 マス、C は右へ 6 マスなので、A から C へは、右へ 1 マス進むごとに下へ 1 マス下がります)。右向きの光と面 AC のあいだの角は 45° です。入射角は面に垂直な線から測るので、90° − 45° = 45° です。P を通り面 AC に垂直な線は、正方形のもう一方の対角線で、「右へ 1 マス進むと上へ 1 マス」の向きです。この線をかいても、右向きの光とのあいだは 45° になっています。今回はたまたま面との角と同じ数になりますが、測る場所はやはり垂直な線からです。
      – (2) 全反射の 2 つの条件を、P で 1 つずつ確かめます。
      – 向き:P の手前はガラス、向こう(面 AC の外側)は空気です。光はガラスから空気へ出ようとしています。
      – 入射角:(1) で求めた 45° は、42° より大きいです。

      両方そろうので、P で全反射が起こります。光はすべてはね返り、外の空気中へは出ません。だから、鏡をぬっていなくても、紙には光が届きません。はね返った光は、反射の法則で反射角も 45° になり、真下へ進みます。この光は面 BC に垂直に当たるので、曲がらずに空気中へ出ていきます。
      – まちがえた人は、自分の答えで見直しましょう。
      – 「光は空気中から来たので、全反射は起こらない」と考えた人:向きは、光が当たる境界ごとに確かめます。光ははじめ空気中から来ましたが、P では、ガラスの中から空気へ出ようとしています。
      – 「全反射したから」「反射したから」だけを書いた人:問われているのは、なぜ全反射が起こるのかです。2 つの条件を、P の場面で 1 つずつ確かめて書きましょう。
      – 入射角を求めずに「斜めに当たるから」と書いた人:全反射は入射角が 42° より大きいときに起こるので、数で比べないと、起こるかどうかは決められません。
      答えの図
      白い紙 面 AC に垂直な線 45°(入射角) 45°(反射角) P A B C ガラス 空気 空気
      宿題5全反射が起こっているものをすべて選びなさい。
      □ ア 水中から見上げたとき、遠くの水面に底が映って見える
      □ イ 晴れた日に、窓ガラスに外の景色がうっすら映る
      □ ウ 光ファイバーの中を光が進む
      □ エ 空気中から水面に斜めに光を当てたとき、一部の光がはね返る
      □ オ 半円形ガラスの中から平らな面に大きな入射角で当たった光が、外に出ずにはね返る
      当てはまるものを全部、記号で書く
      答え:________
      ヒント1
      • 動画の「屈折と全反射」の画面にある、全反射の 2 つの条件を使います。
      ① 水(ガラス)→ 空気へ進む光
        ② 入射角が大きい
          → 光は空気中へ出られず、全部はね返る
          • ア〜オの 1 つずつについて、次の 3 つを確かめます。全部「はい」のものが全反射です。
            1. 光は、水やガラスの中から空気へ出ようとしているか(空気の側から来た光ではないか)。
            2. 入射角は大きいか(境界面に斜めに、寝た向きで当たっているか)。
            3. 光は全部はね返っているか(一部だけはね返り、残りは通りぬけていないか)。
          • 選ぶものは 1 つとはかぎりません。
          • それぞれを考えるための手がかり
            ・ア:動画の問3と同じ場面です。問3 (1) の答えを見直しましょう。
            ・イ:外の景色の光は、どこからガラスに来ているでしょう。また、「うっすら」映るのは、光が全部はね返っているからでしょうか、一部だけでしょうか。動画の問3 (1) の解説で、先生が話した「夜の窓ガラス」の話を思い出しましょう。
            ・ウ:光ファイバーは、ガラスなどでできた、とても細い線です。光は線の中を、ガラスの内側の面に斜めに当たってはね返ることをくり返して進みます。そして、途中で外へもれずに、遠くまで届きます。光がどこからどこへ出ようとしているか、また、外へもれないのはなぜかを考えましょう。
            ・エ:光は、空気と水のどちら側から水面に来ているでしょう。条件 1 を確かめます。動画の問3 (3) で、空気側から来た光のはね返りがどうだったかも見直しましょう。
            ・オ:光は、ガラスの中から平らな面に当たっています。入射角や、光が外に出るかどうかについて、問いの文に何と書いてあるかを読みましょう。
          答えと解き方
          ア、ウ、オ
          解き方
          全反射は、水やガラスから空気へ進む光で、入射角が大きいときに、光が全部はね返る現象です。イとエは、空気側から来た光の一部がはね返る、ふつうの反射です。
          しおりアカデミー|理科 中学1年 ステップ3a
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