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中2国語|用言の活用(動詞・形容詞・形容動詞)【Step 1b】

栞先生

中2 国語|用言の活用(動詞・形容詞・形容動詞)|Step 1b

この記事でわかること

  • 「ない」の直前の音段を見るとア段=五段・イ段=上一段・エ段=下一段と区別できる
  • カ変は「来る」の1語のみ、サ変は「する」と「〜する」型の複合動詞がすべて対象
  • 五段活用が「て・た」に続く場合のみ、イ音便・促音便・撥音便の3種類が起こる
https://www.youtube.com/watch?v=b-Tv7hjHO0I

※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。

栞先生
栞先生
上一段・下一段・カ変・サ変の見分けで混乱していませんか?その悩み、この記事でまとめて解決します。

学習マップ

この単元の位置づけです。

上一段?下一段?カ変?サ変?
5種類どう見分けるの?
→『ない』直前の音段を見るだけ
例: 起きない→『き』(イ段)→上一段
+『書きて』が『書いて』になる音便も整理

 小2 主語と述語
  ↓
 中1 品詞の分類
  ↓
 中2 用言の活用 ★今回
  ↓
 中2 論証構造
  ↓
 中2 心情読解
  ↓
 中3 助動詞・助詞

「ない」をつけて音段を観察する

栞先生
栞先生
5つの動詞に「ない」をつけると、直前の音がそれぞれ異なる段に現れます。

黒板に5つの動詞を並べて
それぞれに『ない』をつけてみよう
→直前の音がバラバラに!
この『音段の違い』が見分けのカギ

  • 書く → 書か ない (か = ア段) … 五段
  • 起きる → 起き ない (き = イ段) … ?
  • 食べる → 食べ ない (べ = エ段) … ?
  • 来る → 来 ない (こ = 特殊) … ?
  • する → し ない (し = 特殊) … ?

「書く→書かない(ア段)」「起きる→起きない(イ段)」「食べる→食べない(エ段)」「来る→こない」「する→しない」。このバラつきが5種類の活用を見分ける手がかりそのものとなっている。

五段活用のおさらい

栞先生
栞先生
活用形を確認するとき、語尾がどの段で動くかを意識していますか?

【前回のおさらい】
語尾がア・イ・ウ・エ段で動く=五段活用
『ない』直前がア段→五段
(『書かない』の『か』はア段)

**五段活用**は活用語尾がア・イ・ウ・エ・オの5段を動き回るタイプ。「書く」を例にすると、「書かない(ア段)」「書きます(イ段)」「書く(ウ段)」「書けば(エ段)」「書こう(オ段)」と変化する。「ない」をつけて直前がア段になれば五段と判定する。

上一段活用

栞先生
栞先生
「起きない」と「書かない」——直前の音がどう違うか、聞き比べてみてください。

【上一段活用】
活用語尾が全部『イ段』だけで動く
例:起きる・見る・着る・似る・落ちる
→『ない』直前がイ段なら上一段
『起きない』の『き』=イ段

動詞「起きる」の活用 活用形 語幹 活用語尾 続く語 未然形 ない 連用形 ます 終止形 。(言い切り) 連体形 とき 仮定形 命令形 ろ・ (命令) 活用語尾はすべて イ段「」から始まる → 上一段活用

「ない」をつけて直前がイ段になれば**上一段活用**。「起きない」の「き」はイ段のため「起きる」は上一段と判定できる。活用語尾は「き・き・きる・きる・きれ・きろ」とすべてイ段から始まる。代表例は「起きる」「見る」「着る」「似る」など。**上一段**の「上」はウ段より上のイ段を指す。

下一段活用

栞先生
栞先生
上一段を理解したら、下一段もすぐに整理できます。

【下一段活用】
活用語尾が全部『エ段』だけで動く
例:食べる・受ける・出る・寝る・教える
→『ない』直前がエ段なら下一段
『食べない』の『べ』=エ段

動詞「食べる」の活用 動詞「食べる」の活用 活用形 語幹 活用語尾 続く語 未然形 ない 連用形 ます 終止形 。(言い切り) 連体形 とき 仮定形 命令形 ろ・ (命令) 活用語尾はすべて エ段「べ」から始まる → 下一段活用

「ない」をつけて直前がエ段になれば**下一段活用**。「食べない」の「べ」はエ段のため「食べる」は下一段と判定できる。活用語尾は「べ・べ・べる・べる・べれ・べろ」とエ段の1段だけで動く。代表例は「食べる」「受ける」「出る」「寝る」など。**上一段=イ段、下一段=エ段**とセットで覚えるとよい。

カ行変格活用・サ行変格活用

栞先生
栞先生
「来る」と「する」は、これまでのルールが通用しない特別な動詞です。

【カ行変格活用(カ変)】
→『来る』1語だけの特殊活用
【サ行変格活用(サ変)】
→『する』『〜する』だけの特殊活用
(運動する・勉強する も全部サ変)
母音まで変わるので暗記しよう

カ変・サ変の活用(変則的) 来る(カ行変格活用) 活用形 活用 続く語 未然形 ない 連用形 ます 終止形 くる 連体形 くる とき 仮定形 くれ 命令形 こい (命令) カ変はカ行「来る」1語のみ する(サ行変格活用) 活用形 活用 続く語 未然形 し・せ・さ ない 連用形 ます 終止形 する 連体形 する とき 仮定形 すれ 命令形 しろ・せよ (命令) サ変は「する/〜する」のみ 語幹と活用語尾の境目があいまい 母音まで変わる:こ・き・く / し・せ・さ

**カ行変格活用(カ変)**の対象は「来る」の1語のみ。活用は「こ・き・くる・くる・くれ・こい」と語幹の母音まで変化する。**サ行変格活用(サ変)**は「する」および「運動する」「勉強する」などの**複合動詞**がすべて対象。未然形が「し・せ・さ」の3形を持つなど変則的。どちらも活用表を丸ごと暗記するのが確実。

5種類の見分けフロー

栞先生
栞先生
5種類の判定を迷わず進めるには、手順の順番が重要です。

【5種類の見分け方・手順】
①『来る』か?→YES:カ変
②『〜する』か?→YES:サ変
③それ以外は『ない』をつけて
直前の音段を見る
ア段→五段/イ段→上一段/エ段→下一段

「ない」をつけて見分ける スタート 「来る」か? YES カ行変格活用 例:来ない NO 「する」を含むか? YES サ行変格活用 例:しない NO 「ない」の直前の音段は? 書かない・起きない・食べない ア段 イ段 エ段 五段活用 例:書かない (か=ア段) 上一段活用 例:起きない (き=イ段) 下一段活用 例:食べない (べ=エ段) 手順:変格をはじく → 「ない」の直前の音段を見る ア段=五段/イ段=上一段/エ段=下一段

①動詞が「来る」→**カ変**。②「する」または「〜する」の形→**サ変**。③それ以外は「ない」をつけて直前の音段を確認——ア段→**五段**、イ段→**上一段**、エ段→**下一段**。特殊例のカ変・サ変を先にはじいてから残りを音段で振り分けることで、判定に迷わなくなる。

よくある間違い3つ

栞先生
栞先生
見た目の形だけで活用を判断すると、間違いにつながりやすいです。

見た目だけで判断しない!
『ない』をつけて確かめる

①「切る」は形がイ段に見えるが「切らない」でア段→**五段活用**。「着る」は「着ない」でイ段→上一段。形が似ていても必ず「ない」で確認する。②「勉強する」「運動する」などの**複合動詞**はすべてサ変。動詞と気づかないケースが多いので注意。③「行く」の音便は例外で、「行いて」ではなく「**行って**」(促音便)になる。「行く」だけの特例として暗記する。

確認問題①

栞先生
栞先生
「起きる」の活用の種類を答えましょう(ヒント:「起きない」の直前の音を確認する)。

Q1. 動詞『起きる』の活用の種類は?
ヒント:『起きない』→直前『き』はイ段

  • ア: 五段活用
  • イ: 上一段活用
  • ウ: 下一段活用
  • エ: カ行変格活用

問題①の答え

栞先生
栞先生
正解は**上一段活用**。「起きない」の直前「き」がイ段のため上一段と判定する。

正解:イ 上一段活用

確認問題②

栞先生
栞先生
「来る」の活用の種類を答えましょう(ヒント:見分けフローの最初のステップを思い出す)。

Q2. 動詞『来る』の活用の種類は?
ヒント:この動詞自体が手がかり

  • ア: 上一段活用
  • イ: 下一段活用
  • ウ: カ行変格活用
  • エ: サ行変格活用

問題②の答え

栞先生
栞先生
正解は**カ行変格活用**。「来る」はカ変の1語のみで、フロー①の時点で即判定できる。

正解:ウ カ行変格活用

確認問題③

栞先生
栞先生
「受ける」の活用の種類を答えましょう(ヒント:「受けない」の直前の音を確認する)。

Q3. 動詞『受ける』の活用の種類は?
ヒント:『受けない』→直前『け』はエ段

  • ア: 五段活用
  • イ: 上一段活用
  • ウ: 下一段活用
  • エ: サ行変格活用

問題③の答え

栞先生
栞先生
正解は**下一段活用**。「受けない」の直前「け」はエ段のため下一段と判定する。「け」をイ段と混同しないよう注意。

正解:ウ 下一段活用

音便の3種類

栞先生
栞先生
「書いて」「走って」「読んで」——これらはなぜ元の形と違う音になっているのでしょうか。

【音便】五段活用+『て・た』の音変化
※自然に言い換えてる現象
『書きて』→『書いて』
『走りて』→『走って』
『読みて』→『読んで』
※上一段・下一段では起こらない

音便の3種類(五段活用+「て/た」) 条件:五段活用の連用形 +「て・た」のときだけ起こる 種類 イ音便 促音便 撥音便 元の形 変化後 代表例 語尾の音 (動詞の行) 書きて 書いて 書く・泳ぐ →書いた・泳いだ カ・ガ行 〜く / 〜ぐ 走りて 走って 走る・待つ →走った・待った タ・ラ・ワ行 〜つ / 〜る / 〜う 読みて 読んで 読む・飛ぶ →読んだ・飛んだ ナ・バ・マ行 〜ぬ / 〜ぶ / 〜む

**音便**とは五段活用の動詞が「て・た」に続くとき語尾の音が変化する現象で、上一段・下一段では起こらない。①**イ音便**:「書きて→書いて」。「き」が「い」に変化。カ・ガ行五段で起こる。②**促音便**:「走りて→走って」。小さい「っ」が出現。タ・ラ・ワ行五段で起こる。③**撥音便**:「読みて→読んで」。「み」が「ん」に変化し「て」が「で」と濁る。ナ・バ・マ行五段で起こる。

確認問題④

栞先生
栞先生
「書きて」が「書いて」になる音便の名前を答えましょう。

Q4.『書きて』→『書いて』
この音便の名前は?

  • ア: イ音便
  • イ: 促音便
  • ウ: 撥音便

問題④の答え

栞先生
栞先生
正解は**イ音便**。「き」が「い」に変わるためイ音便。カ・ガ行五段(語尾が〜く・〜ぐ)で起こる。

正解:ア イ音便

確認問題⑤

栞先生
栞先生
「読みて」が「読んで」になる音便の名前を答えましょう。

Q5.『読みて』→『読んで』
この音便の名前は?

  • ア: イ音便
  • イ: 促音便
  • ウ: 撥音便

問題⑤の答え

栞先生
栞先生
正解は**撥音便**。「み」が「ん」に変化し「て」が「で」と濁る。ナ・バ・マ行五段で起こる。

正解:ウ 撥音便

文章の中の動詞を探してみよう

栞先生
栞先生
学んだ知識を実際の文章で試してみましょう。

短い文章の中の動詞を見つけて
活用の種類と音便を考えてみよう

「朝、ケンジは早く起きた。宿題を書いて家を出た。サクラから『公園に来て』と連絡が来た。急いで走って公園に着いた。ベンチで本を読んでいるサクラを見つけた。二人で勉強することにした。」——この文章の動詞をすべて拾い、何活用か・音便があれば種類も考えましょう。

答え合わせ

栞先生
栞先生
それぞれの動詞をひとつずつ確認していきましょう。

文章中の動詞を活用と音便で整理
5種類と3つの音便がぜんぶ揃ってる!

  • 起きた → 起きる(上一段)
  • 書いて → 書く(五段)+イ音便
  • 来て・来た → 来る(カ変)
  • 走って → 走る(五段)+促音便
  • 読んで → 読む(五段)+撥音便
  • 見つけた → 見つける(下一段)
  • することに → する(サ変)

「起きた(上一段)」「書いて(五段+イ音便)」「来て・来た(カ変)」「走って(五段+促音便)」「読んで(五段+撥音便)」「見つけた(下一段)」「することに(サ変)」。日常の文章に今日学んだ活用のすべてが含まれており、5種類の活用と3種類の音便を一度に確認できる。

今日の漢字

栞先生
栞先生
この単元に登場した漢字の読みと用法を確認しておきましょう。
今日のピックアップ漢字 ボウ / かたわら 傍観・傍聴・傍ら ケツ 傑作・傑出・豪傑 サン / かさ 傘・雨傘・日傘 サイ / もよおす 催促・主催・催し サイ 負債・債務・国債 ケイ / かたむく 傾向・傾斜・傾く キン / わずか 僅少・僅差・僅か ソウ 僧侶・僧・高僧 メイ 冥福・冥界・冥土 サイ・セイ / さむ・すご・すさ 凄い・凄絶 ジュン 准将・准教授・批准 トウ / こおる 凍結・冷凍・凍る

まとめ

栞先生
栞先生
今日のポイントを3つに整理しました。

【今日のまとめ】
①動詞の活用は5種類
五段/上一段/下一段/カ変/サ変
②見分け方:カ変・サ変をはじく
→『ない』直前の音段
(ア=五/イ=上一/エ=下一)
③音便:五段+て・たで音変化
(イ音便/促音便/撥音便)

  • 【自己点検】
  • 『起きる』に『ない』をつけて何活用か言える?
  • 『書く』を『て』につないで音便形が言える?
  • あやしい人は『見分け方の図』に戻ろう

①動詞の活用は**五段・上一段・下一段・カ変・サ変**の5種類。②見分け方は「来る(カ変)」「〜する(サ変)」を先に確認し、残りは「ない」の直前の音段で判定(ア段→五段、イ段→上一段、エ段→下一段)。③**音便**は五段活用が「て・た」に続くときのみ起こり、イ音便・促音便・撥音便の3種類がある。

よくある質問

「上一段」「下一段」という名前はどこから来ているのですか?

ウ段を基準として、イ段はその上(上一段)、エ段はその下(下一段)にあることから命名されています。それぞれ語尾がイ段・エ段の1段だけで動くことを表しています。

「切る」と「着る」はどちらも「〜る」で終わるのに、なぜ活用が違うのですか?

「切る」は「切らない」でア段(五段活用)、「着る」は「着ない」でイ段(上一段活用)と「ない」をつけた直前の音段が異なるためです。見た目の形ではなく「ない」による確認が不可欠です。

音便はなぜ五段活用の「て・た」に続くときだけ起こるのですか?

「書きて」のように連用形に「て・た」が続く形が発音しにくいため、自然と言いやすい音に変化したものです。上一段・下一段では「て・た」に続く形が発音しにくくならないため、音便は起こりません。

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解答・解説つきの演習プリント(別ページ)

この単元の授業

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続けて、上の練習問題や前後の単元でどんどん力をつけよう。(動画への質問はYouTubeのコメント欄でもどうぞ)
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