中2国語|用言の活用(動詞・形容詞・形容動詞)【Step 1a】
中2 国語|用言の活用(動詞・形容詞・形容動詞)|Step 1a
この記事でわかること
- 活用形の名前は後ろに続く語で決まり、「ます」なら連用形・「ば」なら仮定形と判定できる
- 動詞に「ない」をつけて直前の音がア段であれば五段活用と確実に見分けられる
- 動詞を「語幹」と「活用語尾」に分けて考えると活用の仕組みが見えやすくなる
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
『歩きます』の『歩き』って、何形?
って聞かれて、頭の中で6つの名前が混ざってない?
見抜くコツは2つだけ
①後ろにつく語で名前が決まる(『ます』→連用形)
②『ない』の直前の音で種類が決まる(『書かない』の『か』はア段→五段活用)
今日のテーマ:動詞の活用 — 五段活用と6つの活用形
これがわかると、古文の読み方や入試の文法問題がぐっと楽になるよ
※『品詞』『動詞』があやしい人は、関連リンクの前提単元から見直してね
用言とは何か
用言=活用する自立語
(動詞・形容詞・形容動詞の3兄弟)
活用=場面に応じて語の形が変わること
今日はこのうち『動詞』をくわしく見ていく
**用言**とは**動詞・形容詞・形容動詞**の3種類をまとめた呼び方です(例:「書く」「美しい」「静かだ」)。これらに共通するのは「**活用する自立語**」という性質です。**活用**とは場面に応じて語の形が変わることを指します。本記事では用言の中で最も使用頻度の高い**動詞**を中心に解説します。
語幹と活用語尾の区別
『書く』を2つに分けて見るのがコツ
語幹 =変わらない部分
活用語尾=場面で変わる部分
この『語尾だけが変わる現象』を活用とよぶ
動詞は**語幹**と**活用語尾**の2つに分けて考えます。「書く」を活用させると「書か・書き・書く・書け・書こ」となりますが、「書」の部分はどの形でも変わりません。この変わらない部分が**語幹**、後ろにつく語によって変化する「か・き・く・け・こ」が**活用語尾**です。
6つの活用形の名前と見分け方
形の名前は『後ろに続く語』で決まる
未然形+ない/連用形+ます
終止形で言い切る(。)/連体形+とき
仮定形+ば/命令形はそのまま命令
※命令形だけ、後ろに何もつけずに文を完成させる
活用形の名前は後ろに続く語とセットで覚えると効率的です。**未然形**(書か+ない)、**連用形**(書き+ます)、**終止形**(書く。)、**連体形**(書く+とき)、**仮定形**(書け+ば)、**命令形**(書け。)の順で整理しましょう。命令形のみ後ろに何もつけず言い切る点が特徴です。
動詞の活用の種類
動詞の活用は全部で5種類
★ 五段活用 …今日のメイン
上一段・下一段・カ行変格・サ行変格
…名前だけ予告。次の単元の記事でくわしく
動詞の活用は全部で**5種類**あります。**五段活用**・**上一段活用**・**下一段活用**・**カ行変格活用**・**サ行変格活用**です。本記事では最も登場頻度の高い**五段活用**を扱います。残りの4種類は次の単元の記事で解説します。
五段活用と呼ばれる理由
『書く』の活用語尾は
カ行のア・イ・ウ・エ段+オ段を行き来する
→ 5つの段にまたがるから『五段活用』
(同じパターンはサ行・タ行・バ行などにもある)
五十音の縦の並びを**段**と呼びます。「書く」の活用語尾「か・き・く・け・こ」はカ行の**ア段・イ段・ウ段・エ段・オ段**、つまり5つすべての段にわたって変化します。これが**五段活用**と呼ばれる理由です。「話す」(サ行)や「飛ぶ」(バ行)なども同じパターンです。
五段活用の見分け方
五段活用の見分け方(約束)
①動詞に『ない』をつける
②『ない』の直前の音を見る
③ア段なら五段活用
例:書く→書か(か)ない → ア段 → 五段活用
やってみよう
『話す』に『ない』をつけると…?
判定の手順は3ステップです。①動詞に**「ない」**をつける ②直前の音の段を確認する ③**ア段**なら五段活用。例:「書く」→「書かない」→「か」(ア段)→**五段活用**。「話す」→「話さない」→「さ」(ア段)→**五段活用**。手順を省略しないことが確実な判定への近道です。
よくある間違いと対策
ここで取り違える人が多い!
| × ありがちな間違い | ○ 正しい考え方 |
|---|---|
| 『歩きます』の『歩き』を終止形と思う | 後ろが『ます』→連用形 |
| 『読むとき』の『読む』を終止形と思う | 後ろが体言『とき』→連体形 |
| 『ない』をつけずに種類を判定 | 必ず『ない』をつけ、直前の音段を見る |
【①】「歩きます」の「歩き」を形が似ているからと**終止形**と答えるパターン。後ろに「ます」があるため正しくは**連用形**です。【②】「読むとき」の「読む」を**終止形**と答えるパターン。後ろに体言「とき」があるため**連体形**です(五段活用では終止形と連体形が同形になります)。【③】感覚で活用の種類を判定するパターン。必ず「ない」をつけて直前の音段を確認してください。
確認問題①:語幹を答えよう
Q1. 動詞『話す』の語幹を、ひらがな・漢字のもとの表記のまま答えなさい。
ヒント:変わらない部分が語幹、変わる部分が活用語尾だったね
問題:動詞「話す」の語幹を答えてください。 正解:**話**。「話さ・話し・話す・話せ」と活用するとき変わらない「話」が語幹、変わる「さ・し・す・せ」が活用語尾です。
確認問題②:活用形を判定しよう
Q2. 「私は学校まで歩きます。」の動詞『歩きます』のうち、
『歩き』の部分は『歩く』のどの活用形か。
- ア 未然形
- イ 連用形
- ウ 終止形
- エ 連体形
問題:「私は学校まで歩きます。」の「歩き」は「歩く」のどの活用形ですか。 ア 未然形 イ 連用形 ウ 終止形 エ 連体形 正解:**イ 連用形**。後ろに「ます」が続いているため連用形です。
確認問題③:仮定形か命令形か
Q3. 「雨が降れば、試合は中止になる。」の中の動詞『降れ』は、
『降る』のどの活用形か。
- ア 未然形
- イ 連用形
- ウ 終止形
- エ 連体形
- オ 仮定形
- カ 命令形
問題:「雨が降れば、試合は中止になる。」の「降れ」は「降る」のどの活用形ですか。 ア 未然形 イ 連用形 ウ 終止形 エ 連体形 オ 仮定形 カ 命令形 正解:**オ 仮定形**。後ろに「ば」が続いているため仮定形です(命令形も「降れ」と同形ですが、「ば」があれば仮定形)。
確認問題④:五段活用を見分けよう
Q4. 動詞『飛ぶ』に『ない』をつけると『飛ばない』になる。
『ない』の直前の音『ば』の段に注目して、『飛ぶ』の活用の種類を選びなさい。
- ア 五段活用
- イ 五段活用ではない種類(次の単元の記事で学ぶ活用)
問題:「飛ぶ」に「ない」をつけると「飛ばない」になります。「飛ぶ」の活用の種類はどれですか。 ア 五段活用 イ 五段活用ではない種類 正解:**ア 五段活用**。「ない」の直前「ば」はバ行のア段のため五段活用です。
確認問題⑤:終止形か連体形か
Q5. 「読むとき静かにしよう。」の最初の『読む』は、
動詞『読む』のどの活用形か。
- ア 未然形
- イ 終止形
- ウ 連体形
- エ 仮定形
問題:「読むとき静かにしよう。」の「読む」はどの活用形ですか。 ア 未然形 イ 終止形 ウ 連体形 エ 仮定形 正解:**ウ 連体形**。後ろに体言「とき」が続いているため連体形です(終止形も「読む」と同形ですが、体言が続けば連体形)。
文章の中の活用形を振り返る
- 歩く … 終止形(後ろが『。』)
- 読む とき … 連体形(後ろが体言『とき』)
- 降れ ば … 仮定形(後ろが『ば』)
- 書き はじめた … 連用形(後ろに動詞が続く)
「歩く。」(後ろが「。」→**終止形**)、「読むとき」(後ろが体言「とき」→**連体形**)、「降れば」(後ろが「ば」→**仮定形**)、「書きはじめた」(「書き」の後ろに動詞→**連用形**)。どの場合も後ろに続く語を確認することで活用形を判定できます。
まとめ
- 用言=活用する自立語(動詞・形容詞・形容動詞)
- 動詞は『語幹+活用語尾』に分けられる
- 6つの活用形は後ろに続く語で名前が決まる
- 動詞の活用は5種類/今日は五段活用
- 見分け方:『ない』をつけて直前がア段なら五段
自分でチェック!
『歩きます』の『歩き』は何形? なぜ?
→ 後ろが『ます』だから連用形、と自分の言葉で言えたら今日はOK
あやしい人は『6つの活用形』の図に戻ろう
**用言**(動詞・形容詞・形容動詞)は「活用する自立語」です。動詞は**語幹**と**活用語尾**に分けて考え、**6つの活用形**はそれぞれ後ろに続く語で決まります。動詞の活用は全部で5種類あり、最も基本的な**五段活用**は「ない」をつけて直前がア段かどうかで見分けます。
よくある質問
終止形と連体形の形が同じ動詞は、どうやって見分ければいいですか?
後ろに体言(名詞など)が続いていれば連体形、文末で「。」が続けば終止形です。形ではなく後ろに続く語で判断します。
仮定形と命令形が同じ形になる場合、どのように区別しますか?
後ろに「ば」が続いていれば仮定形、何もつかずに言い切っていれば命令形です。
上一段活用や下一段活用との違いはどこで分かりますか?
「ない」をつけたとき直前の音がア段なら五段活用、イ段なら上一段活用、エ段なら下一段活用です。この音段の違いで見分けます。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)
この単元の授業
- Step 1a(この記事)
- Step 1b

