中2理科|原子・分子(元素記号・化学式)【Step 2】
中2 理科|原子・分子(元素記号・化学式)|Step 2
この記事でわかること
- H₂Oに水素原子は2個・酸素原子は1個、分子が複数なら「1分子の原子数×分子数」で計算する
- 塩化ナトリウムは化合物、食塩水は混合物——同じ「しお」でも化学的な分類はまったく異なる
- 単体・化合物・混合物の区別は、元素の種類の数と物質の種類の数を分けて判断する
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
【サムネの問い】混合物?化合物?
先に答え:塩化ナトリウム(NaCl)は化合物、食塩水は混合物。
同じ『しお』でも実は別物!
今日のテーマ:元素記号・化学式の演習
単体・化合物・混合物の見分け方
基本ルールの確認——原子・分子・3分類
| ルール | 内容 |
|---|---|
| ① 原子 | 化学変化で分けられない最小の粒。元素記号(H・O・C・Na・Cl・Fe・Cu・Ag等)で表す |
| ② 分子 | 原子が結びついた粒。化学式の添字(右下の数字)が原子の個数を表す |
| ③ 物質の分類 | 単体(1種類の元素からできている物質)・化合物(2種類以上の元素が結びついてできた1種類の物質)・混合物(2種類以上の物質が混ざったもの) |
原子は化学変化で分けられない最小の粒で、元素記号(例:H、O)で表します。分子は原子が結びついた粒で、化学式の添字(右下の小さな数字)が原子の個数を示します。物質は単体・化合物・混合物の3種類に分類されます。
化学式から原子数を読み取る
例題
アンモニア NH₃ の化学式を見て答えよう
① 窒素原子は何個?
② 水素原子は何個?
③ 原子は全部で何個?
ポイント:数字が無い元素は1個
NH₃では、Nに添字がないため窒素原子は1個、H₃の3は水素が3個であることを示します。合計は4個です。元素記号の右下に数字がない場合は1個と読むことが基本ルールです。
演習① 元素名→元素記号の変換
【問題①】次の元素名を、それぞれ元素記号で表しなさい。
- ① 鉄
- ② マグネシウム
- ③ 水素
- ④ 酸素
次の元素名を元素記号に直してみましょう。①鉄 ②マグネシウム ③水素 ④酸素
演習① 解答
- ① 鉄 → Fe
- ② マグネシウム → Mg
- ③ 水素 → H
- ④ 酸素 → O
元素記号は約束。ルールでは説明できない、覚えるしかない部分。早見表で繰り返し確認しよう
①Fe ②Mg ③H ④O。元素記号は規則で導けないため、テスト頻出のものを繰り返し確認して暗記しましょう。
演習② 水分子3個の原子数
【問題②】水分子は化学式 H₂O で表されます。
水分子が3個あるとき、次の問いに答えなさい。
- ① 水素原子は全部で何個ありますか。
- ② 酸素原子は全部で何個ありますか。
- ③ 原子は全部で何個ありますか。
水分子H₂Oが3個あるとき、①水素原子の総数、②酸素原子の総数、③原子の総数を求めましょう。
演習② 解答
答え:①6個 ②3個 ③9個
合言葉:1分子の原子数 × 分子の個数
①6個 ②3個 ③9個。H₂O1個あたり水素2個・酸素1個なので、3個分は2×3=6個、1×3=3個、合計9個。1分子の原子数×分子数で計算します。
演習③ 5種類の物質の化学式と分類
【問題③】次の5つの物質について答えよう
水・食塩水・二酸化炭素・銀・塩化ナトリウム
- ① この中に、化学式で表せない物質(混合物)が1つあります。その物質名を答えなさい。
- ② 水を化学式で表しなさい。
- ③ 銀を化学式で表しなさい。
- ④ 塩化ナトリウムを化学式で表しなさい。
- ⑤ 銀は単体・化合物のどちらですか。
- ⑥ 塩化ナトリウムは単体・化合物のどちらですか。
水・食塩水・二酸化炭素・銀・塩化ナトリウムについて答えましょう。①混合物はどれか ②水の化学式 ③銀の化学式 ④塩化ナトリウムの化学式 ⑤銀は単体・化合物どちらか ⑥塩化ナトリウムは単体・化合物どちらか
演習③ 解答
- ① 食塩水(混合物なので化学式で表せない)
- ② 水 → H₂O
- ③ 銀 → Ag
- ④ 塩化ナトリウム → NaCl
- ⑤ 銀 → 単体
- ⑥ 塩化ナトリウム → 化合物
物質名↔化学式は約束。覚えるしかないので、早見表で繰り返し確認しよう
①食塩水 ②H₂O ③Ag ④NaCl ⑤単体 ⑥化合物。食塩水は複数の物質が混ざった混合物なので1つの化学式では表せません。物質名と化学式の対応は繰り返し確認して覚えましょう。
演習④ 単体・化合物・混合物の分類
【問題④】次の6つの物質を分類しよう
分類:単体 / 化合物 / 混合物
- 酸素
- 鉄
- 塩化ナトリウム
- 二酸化炭素
- 食塩水
- 空気
次の6つを単体・化合物・混合物に分類してみましょう。酸素 鉄 塩化ナトリウム 二酸化炭素 食塩水 空気
演習④ 解答
- 酸素 → 単体
- 鉄 → 単体
- 塩化ナトリウム → 化合物
- 二酸化炭素 → 化合物
- 食塩水 → 混合物
- 空気 → 混合物
注意:塩化ナトリウムは元素2種が結びついた1つの化合物。食塩水はそれと水が混ざった混合物。『しお』でも別物!
単体:酸素・鉄 化合物:塩化ナトリウム・二酸化炭素 混合物:食塩水・空気。塩化ナトリウムはNaとClが結びついた化合物、食塩水はそこに水が混ざった混合物です。「しお」という名前で混同しないよう注意しましょう。
演習⑤ 原子の性質——正誤問題
【問題⑤】原子の性質について、正しく述べているものをすべて選ぼう
- ア: 原子は化学変化ではそれ以上小さく分けることができない。
- イ: 物質を燃やすと、その物質をつくっていた原子は消えてなくなる。
- ウ: 鉄原子を加熱すると、金原子に変わる。
- エ: 化学変化の前後で、原子の種類と数は変わらない。
次のア〜エから正しいものをすべて選んでみましょう。ア:原子は化学変化でそれ以上分けられない イ:燃やすと原子は消える ウ:鉄原子を加熱すると金原子に変わる エ:化学変化の前後で原子の種類と数は変わらない
演習⑤ 解答
- ア: 〇 正しい
- イ: ✕ 誤り→原子は消えず、酸素と結びついて二酸化炭素や水になって出ていく
- ウ: ✕ 誤り→加熱しても原子の種類は変わらない(鉄原子のまま)
- エ: 〇 正しい
答え:ア・エ
原子は化学変化でこわれず、消えず、種類も変わらない(ルール)
正解はア・エ。イは誤り(原子は消えず別の物質になるだけ)、ウは誤り(加熱で原子の種類は変わらない)。原子は化学変化で壊れず、消えず、種類も変わりません。
演習⑥ 周期表——同族元素を選ぶ
【問題⑥】ナトリウムNaと化学的性質がよく似ている元素を1つ選ぼう
- ア: K
- イ: Mg
- ウ: Ca
- エ: Cl
ナトリウムNaと化学的性質がよく似た元素を選んでみましょう。ア:K イ:Mg ウ:Ca エ:Cl
演習⑥ 解答
- ア: K → 〇 Naと同じ縦の列
- イ: Mg → ✕ 横の行(となり)にあるだけ
- ウ: Ca → ✕ 別の縦の列
- エ: Cl → ✕ 別の縦の列(非金属)
答え:ア(K)
周期表は縦の列を見る(ルール)。同じ列=化学的性質のよく似た元素グループ
正解はア(K)。周期表で同じ縦の列(族)に並ぶ元素は化学的性質が似ています。NaとKは同じ族に属します。縦(族)と横(周期)を混同しないよう注意しましょう。
演習⑦ 粒のモデル図からの分類
【問題⑦】4つの容器の中身を分類しよう
分類:単体 / 化合物 / 混合物(同じ分類を2回以上選んでもよい)
下の図の凡例で○と●の原子を確認し、容器1〜4の物質を単体・化合物・混合物に分類してみましょう。
演習⑦ 解答
- 容器1 → 単体
- 容器2 → 単体
- 容器3 → 化合物
- 容器4 → 混合物
注意:容器3は○●が結びつき1種類の分子(水分子)になっている→化合物。容器4は違う種類の分子が混ざっている→混合物
容器1:単体 容器2:単体 容器3:化合物 容器4:混合物。同種の原子だけ→単体、異種の原子が結びついて1種類の物質→化合物、異なる種類の分子が混在→混合物。原子が結合しているか別々かが判断の鍵です。
間違えやすいポイントまとめ
| ✕ よくある間違い | 〇 正しい考え方 |
|---|---|
| 酸素O₂は原子が2個→化合物? | 元素の種類は1種類だけ→単体 |
| 塩化ナトリウムは『しお』だから混合物? | 元素2種が結びついた1つの物質→化合物 |
| 燃やすと原子が消えてなくなる? | 原子は消えない。別の物質になって出ていくだけ |
見分けるコツ:『元素の種類の数』(単体/化合物)と『物質の種類の数』(混合物かどうか)を分けて考える
①O₂は単体——原子が2個でも元素の種類は酸素の1種類のみ。②塩化ナトリウムは化合物(食塩水は混合物)——「しお」という名前で混同しないこと。③燃焼しても原子は消えない——酸素と結びついて別の物質になるだけ。見分けるコツは「元素の種類の数(単体・化合物の判断)」と「物質の種類の数(混合物の判断)」を分けて考えることです。
この記事のまとめ
まとめ
・元素記号は約束(暗記)。化学式の添字は原子の個数、分子が複数あるときは個数をかけて計算
・単体=1種類の元素からできている物質/化合物=2種類以上の元素が結びついた1種類の物質/混合物=2種類以上の物質が混ざったもの
- 自己点検①:塩化ナトリウムと食塩水の違いを自分の言葉で言えるか
- 自己点検②:H₂Oの水素原子・酸素原子の個数をすぐ数えられるか
- あやしい人→ルール確認(レビュー)の表に戻ろう
元素記号は暗記、化学式の添字が原子数を表し、分子が複数あるときは「1分子の原子数×分子数」で計算します。単体は1種類の元素からなる物質、化合物は2種類以上の元素が結びついた1種類の物質、混合物は2種類以上の物質が混ざったものです。①塩化ナトリウムと食塩水の違いを自分の言葉で説明できるか。②H₂Oの水素原子・酸素原子の個数をすぐ答えられるか、確認してみてください。
よくある質問
O₂(酸素)は原子が2個あるのに、なぜ化合物ではなく単体なのですか?
単体か化合物かは「元素の種類の数」で決まります。O₂は酸素(O)という1種類の元素だけからできているため単体です。化合物とは水H₂Oや二酸化炭素CO₂のように、異なる種類の元素が結びついた物質を指します。
化学式の前の数字(係数)と右下の数字(添字)の違いは何ですか?
右下の添字(例:H₂Oの「2」)は1分子中の原子の個数を表します。前に書く係数(例:3H₂Oの「3」)は分子の個数を表します。原子の総数を求めるときは「添字×係数」で計算します。
食塩水と塩化ナトリウムは何が違うのですか?
塩化ナトリウム(NaCl)はナトリウムと塩素が化学的に結びついた1種類の物質(化合物)です。食塩水はその塩化ナトリウムと水が混ざったもの(混合物)で、2種類以上の物質が混在している点が異なります。
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