中2理科|オームの法則【Step 1a】
中2 理科|オームの法則|Step 1a
この記事でわかること
- オームの法則では、\(\displaystyle V=R×I\)の関係が成り立ちます。
- 直列回路では、電流は等しく、電圧は各抵抗に分かれます。
- 同じ電圧なら、抵抗が小さいほど流れる電流は大きくなります。
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
電流・電圧・抵抗、どの式を使うか迷いやすいところ。
6V÷30Ω=0.2A
同じ乾電池でも明るさがちがうのはなぜ?
同じ乾電池につないでも、豆電球によって明るさがちがうことがある。電流の流れやすさに差がありそうだ。
- 豆電球:フィラメントの温度変化で結果が変わる
- 電熱線:電圧と電流の関係を調べる実験に使う
豆電球はフィラメントの温度で結果が変わります。電圧と電流の関係を調べる実験では、抵抗器や電熱線を使います。
電気を表す3つの量
| 量 | 意味 | 文字記号 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 電流 | 電気の流れの大きさ | I | A・mA |
| 電圧 | 電流を流そうとする力 | V | V |
| 電気抵抗 | 電流の流れにくさ | R | Ω |
1A=1000mA
記号と単位は表で覚え、問題では『何の量か→文字記号→単位』を照合する。この表で基本の対応問題を確認できる。
\(\displaystyle 1A=1000mA\)です。正直なところ、記号と単位の対応は覚える部分です。「量の意味→文字記号→単位」の順に表で照合すれば、基本問題に使えます。
オームの法則と式の変形
オームの法則:電圧V・抵抗R・電流Iの関係を表す式で、基本の形は V=R×I。求めたい量に合わせて I=V÷R・R=V÷I の形にも変えられる。
\(\displaystyle I\)を求めるには、\(\displaystyle V=R×I\)の両辺を\(\displaystyle R\)で割ります。\(\displaystyle V÷R=(R×I)÷R\)となり、右辺の\(\displaystyle R\)が消えて\(\displaystyle I=V÷R\)が得られます。
抵抗を求める形への変形
まず式変形の意味を押さえる。難しいときは3つの式をまとめて覚える方法も、基本的なV・I・Rの計算に使える。
意味を理解した後で、\(\displaystyle V=R×I\)、\(\displaystyle I=V÷R\)、\(\displaystyle R=V÷I\)をまとめて覚える方法もあります。この3つで基本計算に対応できます。
V・I・Rをそれぞれ求める
| 求める量 | 使う式 | 計算 | 答え |
|---|---|---|---|
| 電流 I | I=V÷R | 6÷20 | 0.3A |
| 電圧 V | V=R×I | 20×0.3 | 6V |
| 電気抵抗 R | R=V÷I | 4.5÷0.3 | 15Ω |
求める量に合わせて式を選び、値を入れて計算する。
確認問題①
15Ωの抵抗に3Vの電圧を加えた。抵抗に流れる電流を、単位をつけて空欄に書きなさい。( )
確認問題① 解答
答え:0.2A
同じ電圧なら、抵抗と電流は逆向き
I=V÷R
| 条件 | 抵抗 | 流れる電流 |
|---|---|---|
| 同じ電圧 | 小さい | 大きい |
| 同じ電圧 | 大きい | 小さい |
この比べ方が使えるのは、加える電圧が同じとき。電圧が異なる場合は、VとRの両方を式に入れて確かめる。
この比べ方の条件は、電圧が同じことです。電圧が異なる場合は、電圧と電気抵抗を式に入れて確かめます。
電流の向きと電流計
電流の向き:+極→-極
- 電流計は回路に直列につなぐ(並列は故障の原因)
- 最小目盛りの10分の1まで読む
| -端子 | 測れる範囲 |
|---|---|
| 5A | 大きい電流 |
| 500mA | 中くらいの電流 |
| 50mA | 小さい電流 |
-端子は\(\displaystyle 5A\)、\(\displaystyle 500mA\)、\(\displaystyle 50mA\)です。電流の大きさに合わせ、大きい順に使い分けます。
よくある間違い:電流計のつなぎ方
× 電流計を回路に並列につなぐ
○ 電流計は回路に直列につなぐ
電流計は、回路を流れる電流を中に通して測る。並列につなぐと故障の原因になる。
電流計は電流を中に通して測ります。並列につなぐと大きな電流が流れ込み、故障の原因になります。
直列回路の電流と電圧
直列回路:電流の通り道が1本の回路
- 電流:各点で等しい(IA=IB=IC)
- 電圧:各抵抗に分かれ、和が全体(V全体=Va+Vb)
- 一方を外すと回路が途切れ、電流が流れなくなる(豆電球なら明かりも消える)
同じ電流が1本の道を流れ、電圧は各抵抗に分かれる。ここは直列回路の大事な性質だから、焦らず繰り返し確かめよう。
一方、電圧は各抵抗に分かれ、その和が全体の電圧になります。式ではV全体=Va+Vbです。一方の器具を外すと1本の道が途切れるため、もう一方にも電流が流れなくなります。
直列回路で分かれた電圧を求める
直列回路では、電流はどこでも同じ。電圧は各抵抗に分かれて、その和が全体の電圧に等しい。
確認問題②
直列回路の各点を流れる電流の大きさには、どのような関係があるか。一文で書きなさい。
確認問題② 解答
直列回路では、各点を流れる電流の大きさはどこでも等しい。
式で書くと、IA=IB=IC(各点A・B・Cの電流が等しい)。
直列回路の合成抵抗
難しければ『直列は足すだけ』と覚えておけば、基本の計算はこなせる。
\(\displaystyle 4Ω\)と\(\displaystyle 6Ω\)なら、合成抵抗は\(\displaystyle 4+6=10Ω\)です。難しいときは「直列の合成抵抗は各抵抗を足す」と覚えれば、基本計算に使えます。
確認問題③
10Ωと20Ωの抵抗を直列につないだ。回路全体の合成抵抗を、単位をつけて空欄に書きなさい。( )
確認問題③ 解答
答え:30Ω
確認問題④
全体の電圧が6Vの直列回路で、一方の抵抗に加わる電圧は2Vだった。もう一方の抵抗に加わる電圧を、単位をつけて空欄に書きなさい。( )
確認問題④ 解答
答え:4V
回路図で電流と電圧を確かめる
どの点でも電流は\(\displaystyle 0.2A\)です。電圧は\(\displaystyle Ra\)に\(\displaystyle 2V\)、\(\displaystyle Rb\)に\(\displaystyle 4V\)と分かれ、\(\displaystyle 2V+4V=6V\)で電源の電圧と一致します。
関係を調べる実験では何を使う?
| 器具 | 実験への向き・不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 豆電球 | 不向き | フィラメントの温度変化で結果が変わる |
| 抵抗器・電熱線 | 使う | 電圧と電流の関係を調べる |
明るさを見る場面と、電圧と電流の関係を調べる実験では、器具を使い分ける。
明るさを見る場合と関係を調べる場合とで、目的に合う器具を選びます。
確認問題⑤
次の各量について、文字記号と単位の組をそれぞれ答えなさい。①電流 ②電圧 ③電気抵抗
確認問題⑤ 解答
| 量 | 文字記号・単位 |
|---|---|
| ①電流 | I・A |
| ②電圧 | V・V |
| ③電気抵抗 | R・Ω |
答え:①電流 I・A ②電圧 V・V ③電気抵抗 R・Ω
同じVでも、電圧では文字記号と単位の両方に使われる。何を答える欄かを確認する。
確認問題⑥
抵抗器Aと抵抗器Bにそれぞれ同じ3Vの電圧を加えた。抵抗器Aは10Ωで0.3A、抵抗器Bは30Ωで0.1Aの電流が流れた。この実験結果から読み取れることとして正しいものを選びなさい。
- ア 抵抗が小さい抵抗器Aのほうが、大きい電流が流れる。
- イ 抵抗が大きい抵抗器Bのほうが、大きい電流が流れる。
- ウ 同じ電圧を加えると、抵抗の大きさに関係なく同じ大きさの電流が流れる。
確認問題⑥ 解答
答え:ア
| 抵抗器 | 抵抗 | 電流 |
|---|---|---|
| A | 10Ω | 0.3A |
| B | 30Ω | 0.1A |
同じ電圧では、抵抗が小さいほど大きい電流が流れる。10ΩのAには、30ΩのBより大きい電流が流れている。
この記事のまとめ
- オームの法則:V=R×I
- 直列回路:電流はどこでも等しく、電圧の和は全体の電圧
- 合成抵抗:R全体=Ra+Rb
自己点検:同じ電圧で抵抗が変わると電流がどう変わるか、V=R×Iと結び付けて自分の言葉で説明できるか確かめよう。あやしければ『同じ電圧なら』の表に戻る。
この先は、並列回路とその合成抵抗、電力・電力量という名前の内容にもつながる。
直列回路では電流は等しく、分かれた電圧の和が全体の電圧になります。合成抵抗はR全体=Ra+Rbです。この先は、並列回路や電力・電力量につながります。
よくある質問
抵抗が大きいほど、電流も大きくなるのではありませんか?
大きさを同じ向きに考えたくなるのは自然ですが、電圧が同じなら逆です。\(\displaystyle I=V÷R\)なので、抵抗が大きいほど電流は小さくなります。
同じ電圧を加えれば、流れる電流も同じになりますか?
電圧だけでなく、抵抗の大きさも電流を決めます。同じ電圧でも、抵抗が小さい器具ほど大きな電流が流れます。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)
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