中1国語|主張と根拠を整理する【Step 1a】
中1 国語|主張と根拠を整理する|Step 1a
この記事でわかること
- 接続語の6つの働きを知ると、テストの空欄選択問題を根拠を持って解ける
- 事実は「〜です・〜がある」、意見は「〜べきだ・〜でしょう」などの文末表現で見分けられる
- 説得力のある意見には、必ず根拠となる事実がセットで示されている
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
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この単元の位置づけです。
「だから」「しかし」「しかも」「だけど」——文をつなぐ言葉には、はたらきがある!
学級新聞の記事で考える
図書委員が学級新聞に『昼休みの図書室、もっと開けるべき!』という記事を書いた
- 記事の中に「だから」「しかも」「だけど」が並んでいる
- 「閉まっている」のような確かなことと「増やすべきだ」のような考えが混ざっている
「昼休みの図書室、もっと開けるべき!」という記事には「だから」「しかも」「だけど」が並び、確かな情報と意見が混在しています。この記事を読み解きながら、接続する語句の働きと事実・意見の見分け方を学んでいきます。
接続する語句とは何か
接続する語句 — 文と文をつなぎ、前後の文の関係をはっきり示す語句
文と文をつなぎながら、前後の文の関係を示す言葉を接続する語句といいます。文①と文②の間に挟まって、二つの文がどのような関係にあるかを明示する役割を担っています。
接続する語句の6つの働き
接続する語句は「前後の文をどんな関係でつなぐか」という働きで6つに分けられる
- 結論や根拠を表す(だから・なぜなら)
- 予測に反することを述べる(しかし・だけど)
- 違う話題にする(ところで)
- 付け加える(しかも)
- 例を挙げる(例えば)
- 言い換える(つまり)
接続する語句は前後の文の関係によって6種類に分かれます。①結論・根拠(「だから」「なぜなら」)②予測に反すること(「しかし」「だけど」)③話題転換(「ところで」)④付け加え(「しかも」)⑤例示(「例えば」)⑥言い換え(「つまり」)。前後の文の意味関係からどの種類かを判断します。
確認クイズ①
次の( )に当てはまる、結論や根拠を表す働きの接続する語句として最も適切なものを一つ選びなさい。
明日は漢字テストがある。( )、今夜は漢字の練習をしよう。
- ア: だから
- イ: だけど
- ウ: ところで
- エ: しかも
「明日は漢字テストがある。( )、今夜は漢字の練習をしよう。」——( )に当てはまる、結論や根拠を表す接続する語句を選びなさい。 ア だから イ だけど ウ ところで エ しかも
クイズ①の解答
正解:ア「だから」——前の文(テストがある)を根拠に、後の文(練習しよう)で結論を導く。仲間の「なぜなら」は逆に、後の文で前の文の根拠を示す。
正解はア「だから」。「テストがある(根拠)→だから→練習しよう(結論)」の流れです。「なぜなら」は「結論→なぜなら→根拠からだ」の順になり、使う位置が逆になります。
事実と考え(意見)の見分け方
事実——確かなこと。考え(意見)——まだ確かでないことや、人によって違うこと
事実は実際に起きた出来事や確かめられるデータのことで、「〜です」「〜がある」などの文末で示されます。考え(意見)は推測や賛否が分かれる主張のことで、「〜でしょう」「〜べきだ」「〜と思う」などの文末が手がかりです。
よくある判断ミス
文末の形だけで判断しない — 「〜だろう」「〜べきだ」に注目しよう
| よくある誤り | 正しい考え方 |
|---|---|
| 「きっと明日は晴れる」→事実だと思ってしまう | 「きっと」は推測を表す言葉→考え(意見) |
| 「勉強するべきだ」→言い切りだから事実だと思ってしまう | 「べきだ」は判断・主張を表す→考え(意見) |
「きっと明日は晴れる」は言い切りに見えますが、「きっと」が推測を表すため考え(意見)です。「勉強するべきだ」も「べきだ」が判断・主張を示すため考え(意見)です。文末の形だけでなく、副詞や「〜べき」などの語にも注目しましょう。
確認クイズ②
次のア〜エの文のうち、考え(意見)にあたる文を一つ選びなさい。
- ア: 駅前の広場に大きな時計台がある。
- イ: 昨日の夜、雨が降った。
- ウ: 学校の中庭にはベンチが三つある。
- エ: 中庭のベンチをもっと増やすべきだ。
次のア〜エから考え(意見)にあたる文を一つ選びなさい。 ア 駅前の広場に大きな時計台がある イ 昨日の夜、雨が降った ウ 学校の中庭にはベンチが三つある エ 中庭のベンチをもっと増やすべきだ
クイズ②の解答
正解:エ「中庭のベンチをもっと増やすべきだ」——「べきだ」は書き手の判断。人によって賛成・反対が分かれる考え(意見)
正解はエ。「べきだ」は書き手の判断を表すため考え(意見)です。ウ「ベンチが三つある」は確かめられる事実です。
意見と根拠(事実)の関係
根拠——意見を支える確かな事実。相手を納得させる意見(〜べきだ 等)は、必ず根拠(事実)とセットで示す
意見には、必ず根拠となる事実がセットで示される必要があります。ただし、意見の内容と直接つながっている事実だけが根拠として機能します。意見と関係のない事実をいくら並べても、説得力は生まれません。
図書委員の記事を読み解く
この文章の中から、今日学んだ言葉を探してみよう
- 接続する語句(だから・しかも・だけど)
- 事実の文
- 考え(意見)の文
「昼休みの図書室は火曜と木曜に閉まっている。だから、本を借りたい人が困っている。しかも、テスト前は特に混雑する。だけど、開室日数を増やすのは簡単ではない。私は毎日開けるべきだと思う。」この記事の中の接続する語句・事実・意見を整理してみてください。
確認クイズ③
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
筆者の意見「朝読書の時間をもっと長くするべきだ」を支える根拠となる事実の文はどれですか。ア〜ウから一つ選びなさい。
- ア: 教室の後ろの棚には、学級文庫の本が置いてある。
- イ: 私は、朝読書の時間をもっと長くするべきだと思う。
- ウ: 私たちの学級では、朝読書の十分間で本を数ページしか読めない人が多い。
「教室の後ろの棚には、学級文庫の本が置いてある。私は、朝読書の時間をもっと長くするべきだと思う。私たちの学級では、朝読書の十分間で本を数ページしか読めない人が多い。」——意見「朝読書の時間をもっと長くするべきだ」を支える根拠となる事実を選びなさい。 ア 棚に学級文庫の本が置いてある イ 朝読書の時間をもっと長くするべきだ ウ 十分間で本を数ページしか読めない人が多い
クイズ③の解答
正解:ウ「十分間で数ページしか読めない人が多い」——この事実が「時間を長くするべきだ」という意見を支える根拠になっている
- ア: 場面の説明(根拠ではない)
- イ: これは意見そのもの(根拠ではない)
- ウ: 意見を支える事実→根拠
正解はウ。「十分間で数ページしか読めない人が多い」という事実が、時間延長の意見を支える根拠です。アは意見と無関係な説明、イは意見そのものです。
確認クイズ④
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
「だから」は結論や根拠を表す接続する語句です。これを手がかりに、意見「ピアノの点検をお願いするべきだ」を支える根拠となる事実の文はどれですか。ア〜エから一つ選びなさい。
- ア: 音楽室は校舎の三階にある。
- イ: 音楽室には一台のピアノがある。
- ウ: 最近、押しても音が出ない鍵盤がいくつかある。
- エ: だから、私はピアノの点検をお願いするべきだと思う。
「音楽室は校舎の三階にある。音楽室には一台のピアノがある。最近、押しても音が出ない鍵盤がいくつかある。だから、私はピアノの点検をお願いするべきだと思う。」——「だから」を手がかりに、意見「ピアノの点検をお願いするべきだ」の根拠となる事実を選びなさい。 ア 三階にある イ ピアノが一台ある ウ 音の出ない鍵盤がある エ 点検をお願いするべきだ
クイズ④の解答
正解:ウ「押しても音が出ない鍵盤がある」——「だから」の前にあるこの事実が、点検をお願いすべきという意見の根拠になっている
- ア・イ: 場所やピアノの説明(根拠ではない)
- ウ: 「だから」の前の事実→根拠
- エ: 「だから」の後の意見そのもの(根拠ではない)
正解はウ。「だから」の直前にある「音が出ない鍵盤がある」が根拠です。アとイは状況説明で意見の理由になりません。エは「だから」の後にある意見そのものです。「だから」の前後の位置関係を覚えておくと、文章の中で根拠を探すときに役立ちます。
図書委員の記事——3つの視点で整理
「閉まっている」「困っている」「混雑する」は事実。「簡単ではない」「毎日開けるべきだと思う」は考え(意見)——事実が中心の意見『毎日開けるべき』を支える根拠になっている
| 接続する語句 | 働き |
|---|---|
| だから | 結論や根拠を表す |
| しかも | 付け加える |
| だけど | 予測に反することを述べる |
事実:「閉まっている」「困っている」「混雑する」。考え(意見):「増やすのは簡単ではない」「毎日開けるべきだ」。事実が意見「毎日開けるべき」の根拠になっています。接続する語句:「だから」=結論・根拠、「しかも」=付け加え、「だけど」=予測に反すること。
まとめ
接続する語句は「働き」で見分ける/事実と考え(意見)は文末表現が手がかり/意見は根拠(事実)に支えられる
- 「だから」の働きを自分の言葉で言える?
- 事実と考え(意見)を文末表現から見分けられる?
- 意見を支える根拠(事実)を指せる?
①接続する語句は前後の文の関係で6種類に分類します。②事実と考え(意見)は「〜べきだ」「〜でしょう」などの文末表現で見分けます。③意見には必ず根拠となる事実がセットで示されます。この3点が、主張と根拠を整理する読み方の基本です。
よくある質問
「だから」と「なぜなら」はどう使い分けますか?
どちらも根拠と結論をつなぎますが順番が逆です。「だから」は「根拠→だから→結論」、「なぜなら」は「結論→なぜなら→根拠からだ」の順で使います。
言い切りの形の文は必ず事実ですか?
いいえ。「きっと〜」のような推測の副詞や「〜べきだ」のような判断を表す言葉がある場合は、言い切り形でも考え(意見)になります。
意見の根拠になる事実は何でもよいですか?
いいえ。意見の内容と直接つながっている事実だけが根拠になります。意見と無関係な事実をいくら並べても説得力にはなりません。
この単元の授業
- Step 1a(この記事)
- Step 1b(準備中)
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