中1国語|接続語と指示語で論理展開を追う【Step 1a】
中1 国語|接続語と指示語で論理展開を追う|Step 1a
この記事でわかること
- 接続語を見れば後続する文が順接・逆接・並立累加のどの方向に進むか予測できる
- 「だから」は順接、「しかし」は逆接、「また」は並立累加と3種類の働きを区別して使える
- 接続語は文と文の論理関係を示す目印で、読解問題での論理把握にも役立てられる
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
『だから』『しかし』『また』
——空欄補充で迷ってない?
似てるようで実は全然ちがう。
[POINT] 『練習した。( )優勝できた。』
→ 答えは『だから』
原因→結果=順接の働き
たった一語で展開が変わる
【場面】友達からLINE
『明日のテストの範囲、
学校にノート忘れちゃった。』
→ 続く一語で話の方向が予測できる
| 続きの一語 | 予想される展開 |
|---|---|
| だから… | ノートを貸してくれない?(頼みごと) |
| しかし… | 教科書だけ持って帰ったから大丈夫 |
| また… | プリントも忘れた(追加情報) |
「だから…」と続けば「ノートを貸してほしい」という依頼が予想でき、「しかし…」なら「教科書は持って帰ったから大丈夫」と流れが逆転し、「また…」なら「プリントも忘れた」とさらに情報が加わります。接続語はたった一語で、後続する内容の方向を予告する目印として機能するのです。
接続語の役割
【約束】接続語の役割
文と文をつなぐ『橋』『目印』
前後の論理関係をはっきり示す
「雨が降った。試合は中止になった。」の間に「だから」を入れると、原因と結果の関係が一気に明確になります。接続語は文と文をつなぐ「橋」であり、前後の論理関係を読み手に示す「目印」です。接続語のある文章は、論理の流れを目で追いやすくなります。
3種類の接続語
【代表的な3種類】
①順接:原因→結果
だから・したがって・そのため
②逆接:予想と反対
しかし・ところが・けれども
③並立・累加:並べる・足す
また・そして・さらに・しかも
①順接:前が原因、後ろがその自然な結果となる関係。代表語:「だから」「したがって」「そのため」。②逆接:前から予想される内容とは反対のことが後ろに来る関係。代表語:「しかし」「ところが」「けれども」。③並立・累加:前と同じ向きの内容を横に並べたり、情報を積み足したりする関係。代表語:「また」「そして」「さらに」「しかも」。
接続語は「次の方向」を予告する
接続語=次の方向を予告する目印
『努力した。』の続きは3方向
・だから →(同じ向き)合格
・しかし →(反対向き)不合格
・また →(追加)友達も応援
「努力した。」に続く接続語で考えてみましょう。「だから」が来れば→合格できた(同じ方向に進む順接)、「しかし」が来れば→不合格だった(方向が反転する逆接)、「また」が来れば→友達も応援してくれた(情報を横に追加する並立・累加)。接続語が一語見えた瞬間に、後続する内容の方向がほぼ確定するのです。
まちがえやすいポイント
| × 勘違い | ○ 正しくは |
|---|---|
| 『だから』と『したがって』は別の種類 | どちらも順接。違いは『カタさ』(会話/書き言葉)だけ |
| 『そして』はいつも順接 | 前後の関係で変わる。時間の流れなら順接、同じ向きの追加なら並立 |
| 『接続詞』と『接続語』は同じ意味 | 接続詞は品詞名、接続語は文の成分名。今日はつなぎの働きに注目 |
①「だから」と「したがって」はともに順接で、原因から結果を導く働きは同じです。違いは文体の硬さのみ(「だから」は口語、「したがって」は書き言葉)。②「そして」は順接にも並立にもなる揺れのある語で、前後の関係を見て判断します。③「接続詞」は品詞の分類名、「接続語」は文の成分名です。同じ語でも呼び方が文脈によって変わる点を覚えておきましょう。
文章で確かめてみよう(練習)
【問い】
この文章から接続語をすべて見つけて、
順接・逆接・並立累加のどれか答えよう。
(チャレンジ!)
確認問題①
【問1】『接続語』の役割として
もっともふさわしいものを選びなさい。
ア 文と文をつなぎ、
前後の論理関係を示す
イ 名詞を修飾して内容を詳しくする
ウ 文の中で『何が』にあたる主語を表す
①の答え
【答え】ア
接続語=文と文をつなぎ、
前後の論理関係を示す目印
イは連体修飾語、ウは主語
どちらも別の文の成分
確認問題②
【問2】( )に入る接続語を選びなさい。
「練習をたくさんした。
( )大会で優勝できた。」
ア だから イ しかし ウ また
②の答え
【答え】ア だから(順接)
練習した(原因)→ 優勝できた(結果)
自然な流れ=順接
イ(逆接)は反対向きで合わない
ウ(並立)は同類を並べる関係
確認問題③
【問3】( )に入る接続語を選びなさい。
「練習をたくさんした。
( )大会では一回戦で負けてしまった。」
ア だから イ しかし ウ また
③の答え
【答え】イ しかし(逆接)
練習した → 普通は勝てるはず
なのに負けた=予想と反対
→ 逆接
ア(順接)は自然な結果に使う
確認問題④
【問4】( )に入る接続語を選びなさい。
「弟はピアノが弾ける。
( )ギターも弾ける。」
ア だから イ しかし ウ また
④の答え
【答え】ウ また(並立・累加)
ピアノが弾ける + ギターも弾ける
同じ向きの追加 → 並立・累加
ア(順接)は原因→結果
イ(逆接)は予想と反対
確認問題⑤
【問5】次の『だから』の働きを選びなさい。
「夜遅くまでテレビを見ていた。
だから、今朝はなかなか起きられなかった。」
ア 原因→自然な結果を導く(順接)
イ 予想と反対の内容を導く(逆接)
ウ 同じ向きの内容を付け加える(並立・累加)
⑤の答え
【答え】ア(順接)
夜更かしした(原因)
↓ 自然な結果
朝起きられない
→『だから』は順接の代表
文章中の接続語・答え合わせ
【見つかった接続語】
・だから → 順接(読書→落ち着く)
・また → 並立累加(追加)
・しかし → 逆接(楽しい⇄難しい)
・さらに → 並立累加(追加)
「だから」:毎晩本を読む(原因)→心が落ち着く(結果)=順接。「また」:ぐっすり眠れる→朝もすっきり起きられる(同じ向きの情報を追加)=並立・累加。「しかし」:楽しい物語が多い→難しい説明文にも挑戦する(予想に反する内容)=逆接。「さらに」:読書習慣に加えて辞書を引く習慣も身につく(追加)=並立・累加。文章を読む際に接続語へ印をつける習慣をつけると、論理の流れを正確に把握する力が高まります。
漢字コーナー
読みと熟語の例を確認し、繰り返し練習して定着させましょう。関連する練習問題を別途活用することをおすすめします。
まとめ
【まとめ】接続語=文と文をつなぐ目印
①順接:だから(原因→結果)
②逆接:しかし(予想と反対)
③並立・累加:また(同じ向きで追加)
【自己点検】
『だから』『しかし』『また』を見て、
後ろがどう続くか自分の言葉で言える?
→ 言えたら今日はOK!
→ あやしい人は『3つの種類』に戻ろう
順接(「だから」「したがって」など):原因から自然な結果を導く。逆接(「しかし」「けれども」など):予想と反対の内容を導く。並立・累加(「また」「さらに」など):同じ向きの情報を付け加える。接続語を見たときに「後ろにはどのような内容が来るか」を自分の言葉で予測できれば、今回の学習目標は達成です。次の単元では、対比・選択、転換、説明・補足の接続語と指示語(こそあど言葉)を学びます。
よくある質問
「そして」は順接と並立のどちらに分類されますか?
どちらにもなりえる揺れのある語です。「朝起きた。そして顔を洗った」は時間の順序を示す順接寄り、「ピアノが弾ける。そしてギターも弾ける」は同じ向きの情報を並べる並立寄りになります。前後の文の関係を確認して判断してください。
「接続詞」と「接続語」はどう違いますか?
「接続詞」は品詞の分類名で、「接続語」は文の中での働き(成分)の名前です。接続詞は必ず接続語になりますが、副詞などの別品詞が接続語として機能する場合もあります。
「だから」と「したがって」はどう使い分けますか?
どちらも順接で、原因から結果を導く働きは同じです。「だから」は会話や日常的な文章に、「したがって」は論説文や書き言葉によく使われます。
この単元の授業
- Step 1a(この記事)
- Step 1b(準備中)
- Step 1c
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