中1国語|文の組み立て(主語・述語・修飾語)【Step 1b】
中1 国語|文の組み立て(主語・述語・修飾語)|Step 1b
この記事でわかること
- 修飾語が体言(名詞)にかかれば連体修飾語、用言にかかれば連用修飾語と判定できる
- 接続語は前後の文をつなぐ文節、独立語は他と係り受けのない文節として区別できる
- 並立の関係は入れ替えても意味が変わらない対等な横の関係で、修飾との違いを見分けられる
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
【連体? 連用?】
名前だけで頭がこんがらがる ── そう思ってない?
【見分け方は1つだけ】
「何を」詳しくしているかを見る。
・ 体言(名詞)にかかる → 連体修飾語
・ 用言(動詞など)にかかる → 連用修飾語
例: 赤い 花 → 連体(『花』は名詞)
例: ゆっくり 歩く → 連用(『歩く』は動詞)
【今日のテーマ】
修飾語の種類 + 接続語・独立語・並立の関係
文の組み立てが、グッと見えるようになるよ。
※ 前の単元の記事(文節・主語・述語)を見てない人は関連リンクからどうぞ。
基本用語の確認
【前の単元の記事で出てきた用語】
・ 文節 = 『ね』を入れて区切れる最小のまとまり
・ 主語 = 「何が/誰が」を表す文節
・ 述語 = 「どうする/どんなだ/何だ」を表す文節
・ 修飾語 = 他の文節をくわしく説明する文節
・ 係り受け = どの文節がどこにかかるか
今日はこの『修飾語』をさらに2つに分け、
『接続語』『独立語』『並立の関係』も加えるよ。
**文節**は「ね」を入れて自然に区切れる最小単位です。**主語**は「何が/誰が」、**述語**は「どうする/どんなだ/何だ」を表す文節で、**修飾語**は他の文節を詳しく説明する文節です。**係り受け**とは、ある文節が別の文節にかかる関係を指します。今回はこの修飾語をさらに2種類に分け、接続語・独立語・並立の関係を加えて学びます。
連体修飾語と連用修飾語
【ルール】 修飾語は『何を』詳しくしているかで分かれる
・ 体言(=名詞)にかかる → 連体修飾語
例) 赤い 花 / 新しい 本
・ 用言(=動詞・形容詞など)にかかる → 連用修飾語
例) ゆっくり 歩く / きれいに 咲く
【ポイント】
修飾語自身の品詞ではなく、
『何にかかっているか』で決まる。
→ 副詞でも連体修飾になることがある
(例) ずっと 昔 → 『昔』(名詞)にかかる=連体
修飾語が**体言**(名詞)にかかっているものを**連体修飾語**、**用言**(動詞・形容詞など)にかかっているものを**連用修飾語**といいます。「赤い花」の「赤い」は名詞「花」にかかるので連体修飾語、「ゆっくり歩く」の「ゆっくり」は動詞「歩く」にかかるので連用修飾語です。判断基準は修飾語自身の品詞でなく**何にかかっているか**です。副詞でも名詞にかかれば連体修飾語になります(例:「ずっと昔の話」の「ずっと」)。
接続語
【ルール】 接続語 = 前後をつなぐ役割の文節
・ 主語でも述語でも修飾語でもない、独立した1文節
・ 順接 「だから」 → 前が原因 → 後が結果
・ 逆接 「しかし」 → 予想と反対の結果
・ 並立(添加) 「また」 → 並べて付け加える
例) 雨が 降った。【だから】、試合は 中止に なった。
【見分けの手がかり】
前後の文や文節をつないでいるか?を確認。
読点(、)で区切られていることが多い。
**接続語**は前後の文や文節をつなぐ役割をもつ文節です。**順接**「だから」(前が原因→後が結果)、**逆接**「しかし」(予想と反対の結果)、**並立・添加**「また」(前の内容に付け加える)が代表例です。読点で区切られていることが多く、前後をつなぐ語を見つけたら接続語と判断できます。
独立語
【ルール】 独立語 = 他の文節と直接の係り受けがない文節
3つの用法:
・ 応答 → 「はい」「いいえ」
・ 感動 → 「おお」「ああ」
・ 呼びかけ → 「太郎」「みなさん」
例) 【はい】、わかりました。
例) 【太郎】、こっちへ来い。
【見分けの手がかり】
・ 他の文節にかからない
・ 他の文節からもかけられない
・ 読点(、)で区切られていることが多い
※ 呼びかけの『太郎』は主語ではない
(来る動作の主体ではないため)
**独立語**は他の文節と係り受けがない文節です。用法は①**応答**(「はい」「いいえ」)、②**感動**(「おお」「ああ」)、③**呼びかけ**(「太郎」「みなさん」)の3種類です。「太郎、こっちへ来い。」では来る動作をするのは相手であり、「太郎」は呼びかけているだけなので主語でなく独立語になります。読点で後ろの文節と切り離されているのが目印です。
並立の関係
【ルール】 並立の関係 = 対等に並ぶ2つの文節の関係
例1) 【パンと】 【牛乳を】 買う
→ どちらも対等に「買う」の対象
例2) 【赤くて】 【大きい】 りんご
→ どちらも対等に「りんご」を修飾
【見分けの手がかり】
・ 順番を入れ替えても意味が変わらない
(パンと牛乳 ⇔ 牛乳とパン)
【係り受けとの違い】
・ 係り受け = 縦の関係(↑↓)
・ 並立 = 横の関係(⇔)
**並立の関係**とは、2つの文節が対等に並ぶ「横の関係」です。「パンと牛乳を買う」では「パンと」と「牛乳を」が対等に並びます。判断のコツは**順番を入れ替えても意味が変わらないこと**(「牛乳とパン」でも同じ意味)です。係り受けは修飾するほうとされるほうがある縦の関係であり、並立とは区別します。
よくある間違い
①**副詞=連用修飾語と即断する誤り**:判断基準は品詞でなく「何にかかるか」です。②**文頭の語を接続語と決めつける誤り**:「また会いましょう」の「また」は動詞を修飾する連用修飾語です。③**並立と係り受けを混同する誤り**:入れ替えても意味が変わらなければ並立、変わるなら縦の係り受けです。
例文で確認
【実際の文章の中で見てみよう】
この後、今日学んだ4つの概念がどこに使われているか
文章を読んで探してみよう。
(まずは流して読んでみて)
庭の赤い花が、きれいに咲いた。
兄は、その花を見てうれしそうに笑った。
だから、私も思わずほほえんだ。
「はい、本当にきれいだね。」
兄は新しいノートとえんぴつを取り出し、
花の絵をゆっくりかき始めた。
「庭の赤い花が、きれいに咲いた。兄は、その花を見てうれしそうに笑った。だから、私も思わずほほえんだ。『はい、本当にきれいだね。』兄は新しいノートとえんぴつを取り出し、花の絵をゆっくりかき始めた。」
確認問題①
【問1】 次の文の修飾語『赤い』は、
どの文節を修飾していますか。
庭の/赤い/花が/きれいに/咲く。
- ア: 庭の
- イ: 花が
- ウ: きれいに
- エ: 咲く
解答①
【答え】 イ: 花が
『赤い』が詳しくしているのは『花』(体言=名詞)。
→ 体言にかかる修飾語 = 連体修飾語
× ア『庭の』は同じく『花が』にかかる連体修飾語
(係り先ではなく並ぶ修飾語)
× ウ・エは『きれいに→咲く』の関係で、
『赤い』とは別の係り受け。
確認問題②
【問2】 次の文の修飾語『ゆっくり』は、
どの文節を修飾していますか。
兄が/大きな/声で/ゆっくり/話す。
- ア: 兄が
- イ: 大きな
- ウ: 声で
- エ: 話す
解答②
【答え】 エ: 話す
『ゆっくり』が詳しくしているのは『話す』(用言=動詞)。
→ 用言にかかる修飾語 = 連用修飾語
× ウ『声で』が直前にあるが、係り先ではない。
『ゆっくり』はどんなふうに『話す』かを説明している。
× イ『大きな』は『声で』にかかる別の連体修飾。
確認問題③
【問3】 次の文の『新しい』は、
連体修飾語と連用修飾語のどちらにあたりますか。
兄が/新しい/本を/読む。
- ア: 連体修飾語
- イ: 連用修飾語
解答③
【答え】 ア: 連体修飾語
『新しい』がかかるのは『本』(体言=名詞)。
→ 体言にかかる → 連体修飾語
× イ 連用修飾語にしてしまうのは、
係り先を動詞『読む』と取り違えた誤答。
『新しい』のは『本』であって『読む』ではない。
確認問題④
【問4】 次の文の『だから』の文の成分として
正しいものを選びなさい。
雨が/降った。だから、/試合は/中止に/なった。
- ア: 主語
- イ: 述語
- ウ: 接続語
- エ: 独立語
解答④
【答え】 ウ: 接続語
『だから』は前の文『雨が降った。』と
後の文『試合は中止になった。』をつないでいる。
→ 前後をつなぐ役割 = 接続語
× エ 独立語は『他とつながらない』ものだが、
『だから』は前後の文を結びつけている点で異なる。
× ア・イ 主語・述語は文の骨組み。
『だから』は骨組みの外側でつなぐ役割。
確認問題⑤
【問5】 次の文の『はい』の文の成分として
正しいものを選びなさい。
はい、/わかりました。
- ア: 主語
- イ: 修飾語
- ウ: 接続語
- エ: 独立語
解答⑤
【答え】 エ: 独立語
『はい』は応答を表し、
後ろの『わかりました』とは係り受けがない。
→ 他とつながらない = 独立語(応答の用法)
× ウ 接続語は前後をつなぐが、
『はい』は前の文も後ろの語もつないでいない。
× ア・イ 主語・修飾語は他の文節にかかる役割で、
独立した『はい』とは別。
確認問題⑥
【問6】 次の文で、並立の関係にある
文節の組み合わせを選びなさい。
ノートと/えんぴつを/買う。
- ア: 「ノートと」と「えんぴつを」
- イ: 「ノートと」と「買う」
- ウ: 「えんぴつを」と「買う」
- エ: 「ノートと」「えんぴつを」「買う」の3つ
解答⑥
【答え】 ア: 「ノートと」と「えんぴつを」
『ノート』と『えんぴつ』は対等な関係。
順番を入れ替えても意味が変わらない
(えんぴつとノートを買う ── 意味は同じ)
→ 並立の関係
× イ・ウ 『ノートと→買う』『えんぴつを→買う』は
どちらも縦の係り受け(修飾の関係)で並立ではない。
× エ 述語『買う』は並立に含めない。
対等に並ぶ2文節だけが並立。
例文で総まとめ
【もう一度、文章で確認】
庭の【赤い】花が、【きれいに】咲いた。
兄は、その花を見てうれしそうに笑った。
【だから】、私も思わずほほえんだ。
「【はい】、本当にきれいだね。」
兄は【新しい】【ノートと えんぴつを】取り出し、
花の絵を【ゆっくり】かき始めた。
【ピックアップ】
・ 赤い / 新しい → 連体修飾語(体言にかかる)
赤い→花、新しい→ノート
・ きれいに / ゆっくり → 連用修飾語(用言にかかる)
きれいに→咲いた、ゆっくり→かき始めた
・ だから → 接続語(前後をつなぐ・順接)
・ はい → 独立語(応答)
・ ノートと / えんぴつを → 並立の関係(対等)
「赤い」→花(**連体修飾語**)、「新しい」→ノート(**連体修飾語**)、「きれいに」→咲いた(**連用修飾語**)、「ゆっくり」→かき始めた(**連用修飾語**)、「だから」→**接続語**(順接)、「はい」→**独立語**(応答)、「ノートと・えんぴつを」→**並立の関係**。一つの文章に今回学んだ要素がすべて含まれています。
まとめ
【今日のまとめ】
・ 修飾語は『何を』詳しくしてるかで分かれる
体言にかかる → 連体修飾語
用言にかかる → 連用修飾語
・ 接続語 = 前後をつなぐ(だから・しかし・また)
・ 独立語 = 他とつながらない(応答・感動・呼びかけ)
・ 並立の関係 = 対等に並ぶ横の関係
(順序を入れ替えても意味が変わらない)
【自己点検】
修飾語を見たら『何を詳しくしてる?』と
自分で聞ける ── これが言えたら今日はOK!
あやしい人は、連体・連用の図(ルールのところ)に
戻って見直してみてね。
①**連体修飾語**:体言(名詞)にかかる修飾語。②**連用修飾語**:用言(動詞・形容詞など)にかかる修飾語。③**接続語**:前後をつなぐ文節(順接・逆接・並立)。④**独立語**:他と係り受けのない文節(応答・感動・呼びかけ)。⑤**並立の関係**:対等に並ぶ横の関係(入れ替えても意味不変)。修飾語を見たら「何にかかっているか」を問いかける習慣が、文法理解の近道です。
よくある質問
副詞は必ず連用修飾語になりますか?
なりません。「ずっと昔の話」の「ずっと」は副詞ですが、名詞「昔」にかかるため連体修飾語です。判断基準は品詞でなく「何にかかっているか」です。
接続語と独立語の見分け方を教えてください。
接続語は前後の文・文節を「つなぐ」役割があります。独立語は他の文節と係り受けがなく孤立しています。文頭の語が前後をつないでいれば接続語、何にもかからなければ独立語と判断します。
並立の関係かどうかを素早く判断するコツはありますか?
文節の順番を入れ替えて意味が変わらなければ並立の関係です。「パンと牛乳」→「牛乳とパン」で意味が同じなら並立、おかしくなるなら縦の係り受け(修飾)と判断します。
この単元の授業
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