中1社会|世界の地域構成【Step 2】
中1 社会|世界の地域構成|Step 2
この記事でわかること
- 緯度0度は赤道、経度0度は本初子午線を基準に読みます。
- 同じ北緯・東経の都市は、数値を比べて方位を確かめます。
- 面積を正しく比べる資料にはモルワイデ図法を選びます。
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
緯度・経度と図法の選び方
緯度0度の線 → 赤道
基本事項を確認
| 確かめるもの | 答え・見方 |
|---|---|
| 赤道 | 緯度0度。北緯・南緯を読む基準。緯線は緯度を示す線 |
| 本初子午線 | 経度0度。東経・西経を読む基準。経線は経度を示す線。イギリスを通る |
| 六つの州 | アジア州・ヨーロッパ州・アフリカ州・北アメリカ州・南アメリカ州・オセアニア州 |
| 六大陸 | ユーラシア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オーストラリア・南極 |
| 三大洋 | 太平洋・大西洋・インド洋。太平洋が最大(全陸地面積より広い) |
六つの州にはアジア州・ヨーロッパ州・アフリカ州・北アメリカ州・南アメリカ州・オセアニア州があります。六大陸はユーラシア・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オーストラリア・南極の各大陸です。三大洋は太平洋・大西洋・インド洋で、最大の太平洋は全陸地を合わせた面積より広いのです。
一問だけ一緒に
問い:緯度0度の基準線は?
確認問題①
緯度・経度を示す地図で、東経と西経を0度から数え始める基準線に注目しました。この線が通る国を選びなさい。
- ア エクアドル
- イ イギリス
- ウ 日本
- エ 中華人民共和国
確認問題①の解答
答え:イ
東経・西経の基準は本初子午線で、イギリスを通ります。赤道は緯度0度の基準です。
目盛と方位を読む
| 見る目盛 | 比べ方 |
|---|---|
| 緯度 | 北緯の数値が小さい地点は、同じ北半球で比べると南側 |
| 経度 | 東経の数値が大きい地点は、同じ東半球で比べると東側 |
| 方位 | 南北の差と東西の差を合わせて表す |
緯線で南北、経線で東西を読む。赤道と本初子午線を基準に数える。
北緯と南緯、または東経と西経をまたぐときは、数値の大小だけで決めず、赤道や本初子午線を基準に位置を確かめます。
確認問題②
東京と北京を示した緯度・経度の図で、横軸の東経と縦軸の北緯の目盛を読み取ります。両都市の位置と、北京から見た東京の方位の組み合わせとして正しいものを選びなさい。
- ア 東京は北緯36度・東経140度、北京は北緯40度・東経120度で、東京は北京の南東にある。
- イ 東京は北緯40度・東経140度、北京は北緯36度・東経120度で、東京は北京の北東にある。
- ウ 東京は北緯36度・東経120度、北京は北緯40度・東経140度で、東京は北京の南西にある。
- エ 東京は北緯40度・東経120度、北京は北緯36度・東経140度で、東京は北京の北西にある。
ア 東京は北緯36度・東経140度、北京は北緯40度・東経120度で、東京は北京の南東にある。/イ 東京は北緯40度・東経140度、北京は北緯36度・東経120度で、東京は北京の北東にある。/ウ 東京は北緯36度・東経120度、北京は北緯40度・東経140度で、東京は北京の南西にある。/エ 東京は北緯40度・東経120度、北京は北緯36度・東経140度で、東京は北京の北西にある。
確認問題②の解答
答え:ア
東京は北緯36度・東経140度、北京は北緯40度・東経120度です。東京は北京より南にあり、両都市とも東経で東京の値のほうが大きいので、北京から見て南東にあります。
ここで使う北京の北緯40度・東経120度は、教科書のカードにそろえた目安の値だよ。実際の北京はこれより少し西寄りだけど、この問題は目盛の読み取り方をつかむのがねらいだから、カードの数字で位置を比べよう。
地球儀と地図・図法
図法:地球の球面を平面の地図に表す方法。
- 地球儀:距離・面積・方位・形を正しく表せるが、一度に見られるのは半分。
- 世界地図:全体を一度に見られるが、平面にするとゆがむ。
- メルカトル図法:経線と緯線が直角に交わり、角度(方位)が正しい。高緯度ほど面積が大きく引きのばされる。
メルカトル図法では経線と緯線が直角に交わり、角度が正しく表されます。ただし高緯度ほど面積が大きく引きのばされるため、見かけの広さをそのまま面積と考えることはできません。
何を正しく表すか
- 正距方位図法:中心からの距離と方位が正しい。それ以外の地点どうしの間は正しくない。
- モルワイデ図法:全体で面積を正しく比べられる。
図法の名前だけでは、何が正しく表されるか混ざりやすいものです。角度、中心からの距離と方位、面積という違いを、正しく読める範囲と一緒に確かめましょう。
目的から性質を選ぶ
| 資料で重視すること | 着目する性質 |
|---|---|
| かつての航海図 | 角度(方位) |
| 中心から各地を見る航空図 | 中心からの距離と方位 |
| 広がりを比べる資料 | 面積 |
確認問題③
世界各地に見られるものの分布の広がりを、面積を正しく保って比べたいと考えています。メルカトル図法・正距方位図法・モルワイデ図法の中から適する図法を一つ選び、その理由も書きなさい。
確認問題③の解答
答え:モルワイデ図法。面積を正しく表せるため、分布の広がりを面積で比べられるから。
モルワイデ図法は面積を正しく表します。メルカトル図法では高緯度ほど面積が大きく描かれ、正距方位図法で正しいのは中心からの距離と方位です。
大陸と州を区別
名前の末尾も確かめ、大陸と州の区分を混同しない。
問われた区分を読む
| 問いの指定 | 選ぶ対象 |
|---|---|
| 州を選ぶ | 州の名称に絞る |
| 大陸を選ぶ | 大陸の名称に絞る |
確認問題④
大陸と州では地域の分け方が異なります。次の名前から、ユーラシア大陸に含まれる州をすべて選びなさい。
- ア アジア州
- イ ユーラシア大陸
- ウ ヨーロッパ州
- エ アフリカ州
- オ オーストラリア大陸
- カ 北アメリカ州
確認問題④の解答
答え:ア、ウ
ユーラシア大陸にはアジア州とヨーロッパ州が含まれます。『ユーラシア大陸』は大陸の名前で、州の名前ではありません。
同じ基準で面積を比べる
| 見るところ | 操作 |
|---|---|
| 最大を選ぶ | 同じ基準の倍率を比べる |
| 差を出す | 大きい倍率から小さい倍率を引く |
確認問題⑤
主な国の面積を、日本の面積を1としたときの倍率で表すと、ロシアは約45倍、中国は約25倍、日本は1倍です。この中で面積が最も大きい国を挙げ、その国と中国の面積の差が日本の面積のおよそ何倍分にあたるか、両国の倍率を示して説明しなさい。
確認問題⑤の解答
答え:最も面積が大きい国はロシアです。ロシアは日本の約45倍、中国は約25倍なので、差は日本の面積の約20倍分です。
面積が最も大きいのは約45倍のロシアです。中国の約25倍との差は約20倍分で、日本の面積を基準にした開きを表します。
よくある間違い
× 東経140度の東京を、東経120度の北京より西と読む。
○ 東経同士なら140度>120度なので東京は東。
× メルカトル図法の高緯度の見かけの広さで面積を比べる。
○ 面積を比べる資料には、面積が正しいモルワイデ図法を選ぶ。
また、メルカトル図法で高緯度の地域が大きく見えても、それを面積の比較にそのまま使うことはできません。面積を比べるならモルワイデ図法の性質を使います。
要点
- 緯度は赤道、経度は本初子午線を0度の基準にする。
- 北緯同士・東経同士の値を比べ、南北と東西を合わせて方位を言う。
- 図法は、角度・中心からの距離と方位・面積のどれを重視するかで選ぶ。
図法は資料の目的に合わせます。角度ならメルカトル図法、中心からの距離と方位なら正距方位図法、面積ならモルワイデ図法というように、選んだ理由も説明しましょう。
よくある質問
東経140度の東京は、東経120度の北京より西ですか?
どちらも東経なので、数値が大きい東京は北京より東にあります。緯度の大小も別に比べると、北京から見た東京は南東です。
メルカトル図法で大きく見える地域は、実際の面積も大きいのですか?
高緯度ほど面積が引きのばされて見えます。面積を正しく比べたいときはモルワイデ図法を使います。
ユーラシア大陸も、含まれる州の一つとして選びますか?
ユーラシア大陸は大陸名です。州を選ぶ問いでは、そこに含まれるアジア州とヨーロッパ州を選びます。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)
この単元の授業
- Step 1a(準備中)
- Step 2(この記事)


