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中3国語|助動詞・助詞の識別と用法【Step 1c】

栞先生

中3 国語|助動詞・助詞の識別と用法|Step 1c

この記事でわかること

  • 格助詞か接続助詞かは「直前の語が体言か活用語か」の1点だけで機械的に判定できる
  • 同形助詞「が・から・で・と」は4語のみで、直前の語が体言なら格助詞、活用語なら接続助詞になる
  • 「の」単独は必ず格助詞で、「ので・のに」は2字で1組の接続助詞として区別して扱う
https://www.youtube.com/watch?v=K9O6zhK1feE

※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。

栞先生
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「弟が泣いたから」と「家から」──同じ『から』なのに、テストでは別の助詞として答えなければなりません。この見分け方、今日スッキリ整理しましょう。

学習マップ

この単元の位置づけです。

『弟が泣いたから』『家から』──
どっちも『から』。同じに見えるのに、テストでは別の助詞?
うわ、めんどくさ……ってなってない?

[POINT] 見分けるコツはたったひとつ。
直前が【体言】→ 格助詞
直前が【活用語】→ 接続助詞
例:『弟(体言)が』→格助詞/『走った(活用語)が』→接続助詞

 中1 品詞の分類
  ↓
 中2 用言の活用
  ↓
 今回 助詞の種類 (格・接続)
  ↓
 中3 文法の総まとめ
  ↓
 高1 古文文法

「から」が二種類ある理由

栞先生
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同じ『から』でも、担う役割はまったく異なります。直前の語の違いに注目してみましょう。

【友達へのLINE】
『弟が泣いたから、
お母さんに怒られた』

送信後、ふと思う──
この『泣いたから』の『から』、
『家から』の『から』と同じ仲間?

『家から』(出発点) と『泣いたから』(理由)──
形は同じでも、仕事がまるで違う。
同じ顔した助詞でも、実は別の家族かも。

「家から」の直前は体言『家』で、出発点(起点)を示す**格助詞**。「泣いたから」の直前は活用語『泣いた』で、理由を示す**接続助詞**。形は同じでも、直前の語が助詞の種類を決定しています。

体言・活用語の確認

栞先生
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識別の前提として「体言」と「活用語」を確認しておきましょう。

助詞を見分ける前に、
『直前の語』が何かをサッと確認。
ここがあやふやだと判定がブレるよ。

体言活用語
特徴活用しない活用する
品詞名詞動詞・形容詞・形容動詞
弟・部屋・駅・本走る・寒い・読んだ

**体言**とは活用しない語で、**名詞**が代表例(弟・部屋・駅・本など)。**活用語**とは語尾が変化する語で、**動詞・形容詞・形容動詞**がこれにあたります(走る・読んだ・寒い など)。

識別の2ステップ

栞先生
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助詞の識別は2ステップで完結します。

【識別の2ステップ】
① 直前の語は?
体言 → 格助詞
活用語 → 接続助詞
② 働きは?
語の資格(主語・対象・場所…) → 格助詞
論理関係(逆接・理由・条件…) → 接続助詞

判定フローチャート スタート 直前の語は? 体言 活用語 格助詞 例:弟が走る 接続助詞 例:呼んだが… 働きは? 働きは? 語の資格を示す 主語・起点・場所… → 格助詞で確定 論理関係を示す 逆接・理由・順接… → 接続助詞で確定

**ステップ1**は直前の語の確認。体言なら**格助詞**、活用語なら**接続助詞**に分類します。**ステップ2**はその働きの確認。主語・対象・場所・起点のように「語の資格」を示すなら格助詞、理由・逆接・条件のように「論理関係」を示すなら接続助詞として確定します。ステップ1とステップ2の判断が一致すれば識別は完成です。

格助詞・接続助詞のラインナップ

栞先生
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格助詞と接続助詞それぞれの全体像を把握しておきましょう。

格助詞は9個。
が・を・に・へ・と・より・から・で・の

接続助詞は活用語に付いて論理関係を作る。
(ので・から・ても・のに・が・ば・と・て(で) …)

格助詞と接続助詞 対比表 格助詞 体言につく|資格を示す 接続助詞 活用語につく|論理関係を示す 弟が走る(主語) 本を読む(対象) 学校に行く(場所) 駅へ向かう(方向) 友達と映画を見た(相手) より 兄より背が高い(比較) から 駅から家まで歩いた(起点) 部屋で勉強する(場所) 私の本(連体) ので 雨なので中止だ(理由) から 泣いたから怒られた(理由) ても 行っても会えない(逆接) のに 待ったのに来ない(逆接) 呼んだが返事はなかった(逆接) 春になれば咲く(条件) 春になると花が咲く(条件) 本を読んで眠った(「て」の音便) ★同じ形(両方にある):が・から・で・と 直前の語が体言なら格助詞、活用語なら接続助詞

**格助詞**は全9語(が・を・に・へ・と・より・から・で・の)で、体言に接続して文中での役割を示します。**接続助詞**は活用語に接続し、ので・から・ても・のに・が・ば・と などが代表例です。両方に登場する形(が・から・で・と)がこの単元の核心です。

同じ形になる助詞は4語のみ

栞先生
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格助詞と接続助詞の両方に出てくる同じ形の助詞──ここが識別の本番です。

格助詞にも接続助詞にもなる同形助詞は
【が・から・で・と】の4つだけ。

『の』は含まれない(あとで詳しく)。
直前の語(体言/活用語)で機械的に判定する。

同じ形になる4語 と『の』の位置 青=格助詞(体言につく)/橙=接続助詞(活用語につく) 格助詞(主語) 弟が走る。 接続助詞(逆接) 呼んだが、返事はなかった。 体言/活用語 で見分け から 格助詞(起点) 駅から家まで歩いた。 接続助詞(理由) 泣いたから、怒られた。 駅(体言)→格 泣いた(活用)→接続 格助詞(場所) 部屋で勉強する。 接続助詞(「て」の音便) 本を読んで、眠った。 部屋(体言)/ 読ん(活用) 格助詞(相手) 友達と映画を見た。 接続助詞(条件) 春になると、花が咲く。 友達(体言)/ なる(活用) 格助詞のみ(同形4つには含まない) 私の本。(連体修飾) ※接続助詞にはならない

格助詞にも接続助詞にもなる**同形助詞は「が・から・で・と」の4語のみ**です。5語でも3語でもなく、正確に4語です。この4語は直前の語(体言か活用語か)によって種類が変わります。

「で」の識別──格助詞か接続助詞か

栞先生
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「で」は特に判断を誤りやすい助詞です。直前の語を丁寧に確認しましょう。

『部屋で 遊ぶ』
→ 直前『部屋』は体言 → 格助詞(場所)

『本を 読んで 寝た』
→ 直前『読ん』は活用語(動詞連用形の音便)
→ 接続助詞『て』が濁ったもの

「で」を見分ける ― 直前の語に注目 格助詞の例 部屋 遊ぶ 「部屋」 体言(名詞) 格助詞(場所) 接続助詞の例 本を 読ん 寝た 「読ん」 活用語(動詞連用形) 接続助詞 ※ この「で」は接続助詞「て」が濁ったもの 直前が 体言 →格助詞 / 直前が 活用語 →接続助詞

「部屋で遊ぶ」の『で』は直前が体言『部屋』のため**場所を示す格助詞**。「本を読んで寝た」の『で』は直前が動詞『読む』の連用形(音便形「読ん」)で活用語のため**接続助詞**です。この「で」はもともと接続助詞「て」が音のつながりで濁音化した形で、正体は「て」と同じです。

「の」が同形4語に含まれない理由

栞先生
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格助詞9語に含まれる「の」が、なぜ同形4語には入らないのか確認しましょう。

『の』単独は格助詞のみ。
『ので』『のに』は2字で1つの接続助詞。
→ だから同形助詞は5つではなく【4つ】。

『の』は格助詞のみ ― 接続助詞は別の形 格助詞「の」 体言につく|連体修飾を示す 私 の 本 体言+「の」+体言(連体) 君 の はどれ 体言+「の」(準体言用法) ↑ 直前は体言 「の」単独 = 格助詞 接続助詞は別の形 活用語につく|論理関係を示す 雨な ので 中止だ 「ので」で理由を示す 待った のに 来ない 「のに」で逆接を示す ↑ 二字でひとまとまり 「ので」「のに」= 接続助詞 「の」単独で接続助詞になる用法は無い → 同形4語(が・から・で・と)に「の」は含まれない

「の」は単独では常に**格助詞**としてのみ機能します(「私の本」など)。接続助詞のように見える「ので」「のに」は**2字で1組の接続助詞**として扱われます。「の」が単独で接続助詞になる用法はないため、同形助詞は5語ではなく**4語**が正解です。

確認問題1

栞先生
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「弟が走る」の『が』は格助詞・接続助詞のどちらですか。

Q1. 次の傍線部『が』は、
格助詞か接続助詞か。

「弟 _が_ 走る。」

  • ア:格助詞(直前の『弟』が体言だから)
  • イ:接続助詞(直前の『弟』が活用語だから)

【正解】格助詞。直前「弟」は名詞(体言)のため格助詞に確定し、主語を示す働きとも一致します。

問題1 解説

栞先生
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直前の語が体言か活用語かを確認するだけで、判定できる最も基本的なパターンです。

正解:ア(格助詞)

確認問題2

栞先生
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「呼んだが、返事はなかった」の『が』は格助詞・接続助詞のどちらですか。

Q2. 次の傍線部『が』は、
格助詞か接続助詞か。

「呼んだ _が_ 、返事はなかった。」

  • ア:格助詞(主語を示すから)
  • イ:接続助詞(直前の『呼んだ』が活用語だから)

【正解】接続助詞。直前「呼んだ」は動詞の活用形(活用語)のため接続助詞(逆接)に確定します。

問題2 解説

栞先生
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「が」=主語と即決せず、必ず直前の語を確認する習慣が正答率を上げます。

正解:イ(接続助詞)

確認問題3

栞先生
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「駅から家まで歩いた」の『から』は格助詞・接続助詞のどちらですか。

Q3. 次の傍線部『から』は、
格助詞か接続助詞か。

「駅 _から_ 家まで歩いた。」

  • ア:格助詞(直前の『駅』が体言で、起点を示すから)
  • イ:接続助詞(理由を示すから)

【正解】格助詞。直前「駅」は体言のため格助詞(起点)。「〜だから」の場合は直前に活用語「だ」があるため接続助詞になる点に注意しましょう。

問題3 解説

栞先生
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「から」は文脈上「理由」に見えても、直前の語が体言であれば格助詞です。

正解:ア(格助詞)

『から』を見るとつい『理由』と即断しがち。
直前『駅』(体言) → 格助詞(起点) と判定。

確認問題4

栞先生
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「本を読んで、すぐに眠った」の『で』は格助詞・接続助詞のどちらですか。

Q4. 次の傍線部『で』は、
格助詞か接続助詞か。

「本を読ん _で_ 、すぐに眠った。」

  • ア:格助詞(場所や手段を示すから)
  • イ:接続助詞(『て』が音便で『で』に濁ったもの)

【正解】接続助詞。直前「読ん」は動詞の連用形(音便形)で活用語のため接続助詞(接続助詞「て」の濁音化した形)に確定します。

問題4 解説

栞先生
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「で」を見て反射的に場所の格助詞と判断せず、直前の語の品詞を確認しましょう。

正解:イ(接続助詞)

確認問題5

栞先生
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格助詞にも接続助詞にもなる同形助詞をすべて選んでください。(ア)が (イ)から (ウ)で (エ)と (オ)の

Q5. 格助詞と接続助詞で
『同じ形』になり、
直前の語で見分ける必要があるのは?
当てはまるものを全て選ぼう。

  • ア:が
  • イ:から
  • ウ:で
  • エ:と
  • オ:の

【正解】ア・イ・ウ・エの4語。「の」は単独では格助詞のみで、「ので・のに」は2字1組の接続助詞として別に扱われるため対象外です。

問題5 解説

栞先生
栞先生
「の」が含まれるかどうかは入試でも頻出です。「4語」という数字をしっかり覚えておきましょう。

正解:ア・イ・ウ・エ(4つ)

  • ★同形助詞 = が・から・で・と の4つ
  • オ『の』は格助詞のみ(接続助詞用法なし)
  • 『ので』『のに』は2字で1つの接続助詞 → 別の形
  • → 同形は5つでも3つでもなく【4つ】

確認問題6

栞先生
栞先生
「友達と映画を見た」の『と』は格助詞・接続助詞のどちらですか。

Q6. 次の傍線部『と』は、
格助詞か接続助詞か。

「友達 _と_ 映画を見た。」

  • ア:格助詞(直前の『友達』が体言で、相手を示すから)
  • イ:接続助詞(『〜すれば必ず』のような条件を示すから)

【正解】格助詞。直前「友達」は体言のため格助詞(相手)。一方「春になると花が咲く」の『と』は直前「なる」が活用語のため接続助詞(条件)となります。

問題6 解説

栞先生
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同じ「と」でも、直前の語が違うだけでまったく別の働きになります。これがこの単元の核心です。

正解:ア(格助詞)

対比:「春になる _と_ 、花が咲く。」
→ 直前『なる』は活用語 → 接続助詞(条件)

短文で総復習

栞先生
栞先生
実際の文章の中で助詞を識別する練習をしてみましょう。

色のついた助詞に注目。
直前の語が【体言】か【活用語】かで、
格助詞か接続助詞かを言ってみよう。
(友達と/駅から/歩いたが/弟が/叱られたから/部屋で/読んで…)

「先週、私は友達と映画を見に行った。駅から劇場まで歩いたが、思ったより遠かった。家に帰ると、弟が泣いていた。叱られたからだと言う。私は弟の部屋で本を読んで、ゆっくり話を聞いた。」──**友達と・駅から・弟が・部屋で**は直前が体言のため全て格助詞。**歩いたが・叱られたから・読んで・帰ると**は直前が活用語のため全て接続助詞。ステップ1だけで全て判定できます。

まとめ

栞先生
栞先生
今日の学習内容を整理して、識別の自信をつけましょう。
  • 格助詞:体言につく/語の資格を示す(が・を・に・へ・と・より・から・で・の)
  • 接続助詞:活用語につく/論理関係を示す(ので・から・ても・のに・が・ば・と…)
  • 同じ形は【が・から・で・と】の4つ。直前の語で機械的に判定
  • 『の』は格助詞のみ。『ので』『のに』は2字で1つの接続助詞

【自己点検】
冒頭の『弟が泣いたから』の『から』は何助詞?
その理由を、直前の語で説明できる?
→ 言えたら今日はOK。
あやしい人は『見分けるルール』にもう一度。

**格助詞**(9語:が・を・に・へ・と・より・から・で・の)は体言に接続し語の資格を示す。**接続助詞**は活用語に接続し論理関係を示す。**同形助詞4語(が・から・で・と)**は直前の語で判定。**「の」単独は必ず格助詞**で、「ので・のに」は2字1組の接続助詞。「弟が泣いたから」の『から』は直前が活用語『泣いた』のため接続助詞(理由)──この一例をステップ1・2で説明できれば、今日の学習は完成です。

よくある質問

「が」を見たらとりあえず主語の格助詞と答えてよいですか?

いいえ。直前が活用語の場合は逆接などを示す接続助詞になります。「呼んだが返事はなかった」の『が』は接続助詞です。必ず直前の語を確認してから判定してください。

「ので」は格助詞「の」と格助詞「で」の組み合わせではないのですか?

違います。「ので」は2字で1つの接続助詞として扱います。「の」+「で」と分解することはしません。同様に「のに」も2字1組の接続助詞です。

「子供だから学校に行く」の『から』はどちらですか?

接続助詞(理由)です。直前の「だ」は断定の助動詞で活用語にあたるため接続助詞に確定します。「〜だから」の形は常に接続助詞になると覚えておくと便利です。

この単元の練習問題ページ(準備中)

この単元の授業

  • Step 1a(準備中)
  • Step 1b
  • Step 1c(この記事)
栞先生
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続けて、上の練習問題や前後の単元でどんどん力をつけよう。(動画への質問はYouTubeのコメント欄でもどうぞ)
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