中1国語|文の組み立て(主語・述語・修飾語)【Step 1a】
中1 国語|文の組み立て(主語・述語・修飾語)|Step 1a
この記事でわかること
- 主語・述語は文末から述語を探し、次に対応する主語を探す順番で確実に見つかる
- 述語の3パターン「どうする」「どんなだ」「何だ」を区別すると文末の述語を正確に判断できる
- 修飾語のかかり先は意味が通るかを試して確かめることで正確に判断できる
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
主語・述語、どこ?
見分け方のコツ:まず文の最後から述語をさがす→次に「誰が」にあたる主語をさがす
例)兄が窓を開ける → 主語「兄が」、述語「開ける」
文節の区切り方——「ね」を挟む方法
文節:文を意味の通るまとまりに区切ったもの
「ね」を挟む区切り方:切れ目に「ね」を入れると自然に読める
(これは文法の「約束」。難しければこの図を覚えておけばOK)
文節とは、文を意味が通じる最小のまとまりに区切ったものです。区切り目に「ね」を挟んでみて、自然に読めるところが文節の区切りになります。「今日は公園で元気に遊ぶ」に「ね」を挟むと「今日はね/公園でね/元気にね/遊ぶ」となり、「今日は」「公園で」「元気に」「遊ぶ」の4文節に分かれます。
各文節には自立語(それだけで意味の分かる言葉)が必ず1つ含まれています。これが文節を数えるときの確認に使えます。
確認問題①
確認問題①
次の文を、「ね」を挟んで自然に区切れるところで文節に分けると、いくつの文節に分かれますか。
妹は毎朝牛乳を飲む
- ア 3つ
- イ 4つ
- ウ 5つ
- エ 6つ
「妹は毎朝牛乳を飲む」を文節に分けると何文節になりますか?(ア3つ イ4つ ウ5つ エ6つ)
①の解答
正解:イ 4つ
妹は/毎朝/牛乳を/飲む
「妹」だけ、「牛乳」だけのように単語で数えないこと
正解はイ(4つ)。「妹は/毎朝/牛乳を/飲む」の4文節です。「妹」や「牛乳」だけを1つとカウントしないよう注意しましょう。助詞も含めた文節ごとに数えることが大切です。
主語と述語のルール
主語のルール:「何が/誰が」にあたる文節。文節ごと答える(例「私は」全体が主語)
述語のルール:「どうする/どんなだ/何だ」を表す文節。ふつうは文の最後にある
主語と述語の対応:「誰が―どうする」の関係でセットになる
注意:主語は省略されることも多い(例:(私は)宿題をした)
主語は「何が」「誰が」にあたる文節です。「妹は」のように助詞も含めた文節全体が答えになります(「妹」だけを答えとするのは誤り)。述語は「どうする」「どんなだ」「何だ」を表す文節で、日本語では文末に来ることが基本です。主語は「(私は)宿題をした」のように省略されることも多いですが、述語から先に探す順番は変わりません。
よくある間違い①——主語・述語
文節・主語・述語でまちがえやすい3つのポイント
| まちがえやすい例 | 正しい考え方 |
|---|---|
| ×「妹」だけを主語にする | ○「妹は」全体で1つの主語(文節ごと答える) |
| ×「毎日/勉強/する」と3文節に分ける | ○「勉強する」で1つの動詞=1文節(毎日/勉強するの2文節) |
| ×「元気」を述語にする | ○「元気だ」全体で1つの述語 |
よくある間違いを3点まとめます。①「妹」だけを主語とする——正しくは「妹は」全体。②「毎日/勉強/する」と3文節に分ける——「勉強する」は1つの動作なので「毎日/勉強する」の2文節。③「元気」だけを述語とする——「元気だ」まで含めて1文節の述語です。
確認問題②
確認問題②
次の文の主語にあたる文節を選びなさい。
兄が窓を開ける
- ア 兄が
- イ 兄
- ウ 窓を
- エ 開ける
「兄が窓を開ける」の主語にあたる文節はどれですか?(ア「兄が」 イ「兄」 ウ「窓を」 エ「開ける」)
②の解答
正解:ア 兄が
「が」は単独では文節を作れないので、「兄が」全体が主語
正解はア「兄が」。「兄」だけでは文節として不完全で、「兄が」まで含めて1つの主語です。
確認問題③
確認問題③
述語は「どうする」「どんなだ」「何だ」の3つのパターンに分かれます。次の【文】と、その述語の【パターン】を正しく組み合わせなさい。
【文】犬が走る/海が広い/姉は高校生だ
【パターン】どうする/どんなだ/何だ
- どうする
- どんなだ
- 何だ
次の3文の述語は「どうする」「どんなだ」「何だ」のどれにあたりますか?「犬が走る」「海が広い」「姉は高校生だ」
③の解答
正解
犬が走る→どうする/海が広い→どんなだ/姉は高校生だ→何だ
| 文 | 述語 | パターン |
|---|---|---|
| 犬が走る | 走る | どうする |
| 海が広い | 広い | どんなだ |
| 姉は高校生だ | 高校生だ | 何だ |
「犬が走る」の述語「走る」はどうする(動作)、「海が広い」の述語「広い」はどんなだ(様子・状態)、「姉は高校生だ」の述語「高校生だ」は何だ(言い切り)です。この3パターンが述語の基本形です。
修飾語と係り受けの仕組み
修飾語のルール:他の文節をくわしく説明する文節。かかる相手(被修飾語)を持つ
係り受けのルール:どの文節がどの文節にかかるかを矢印で表したもの
かかり先の見分け方:意味が通るかどうかで判断する
例)白い犬が大きな声でほえる→「白い」は「犬が」にかかる(「白くほえる」は意味が変)
修飾語とは、他の文節を詳しく説明する文節です。どの文節がどの文節を説明しているかを矢印で表したものを係り受けと呼びます。
かかり先を見分けるコツは、意味が通るかで確かめることです。「白い犬が大きな声でほえる」なら、「白くほえる」にすると意味がおかしくなるため、「白い」のかかり先は「犬が」と判断できます。文全体では「白い→犬が」「大きな→声で」「声で→ほえる」という係り受けになります。
よくある間違い②——修飾語のかかり先
修飾語のかかり先でまちがえやすいポイント
| まちがえやすい例 | 正しい考え方 |
|---|---|
| ×意味を確かめず直後の文節に決めつける | ○「白くほえる」のように意味が通るかで確かめる |
| ×修飾語はどれも述語にかかると思い込む | ○かかる相手は文節ごとに違う。意味で判断する |
よくある間違いを2点挙げます。①直後の文節に必ずかかると決めつける——実際に意味が通るかどうかを確かめることが必要です。②修飾語はすべて述語にかかると思い込む——かかり先は文節ごとに異なるため、その都度意味で判断します。
確認問題④
確認問題④
次の文の「小さな」は、どの文節をくわしく説明していますか(どの文節にかかっていますか)。
小さな鳥が空を飛ぶ
- ア 鳥が
- イ 空を
- ウ 飛ぶ
「小さな鳥が空を飛ぶ」で、「小さな」はどの文節を詳しく説明していますか?(ア「鳥が」 イ「空を」 ウ「飛ぶ」)
④の解答
正解:ア 鳥が
意味で確かめる:「小さな鳥」は自然、「小さく飛ぶ」は文の意味と変わる
正解はア「鳥が」。「小さな鳥」は自然な意味になりますが、「小さく飛ぶ」は元の文の意味とずれます。小さいのは鳥のことで、飛び方の説明ではありません。
確認問題⑤(総合)
確認問題⑤
次の文を文節に区切ると「赤い/花が/強い/風で/ゆれる」となります。この文の文節どうしの関係について、正しいものをすべて選びなさい。
赤い花が強い風でゆれる
- ア 「赤い」は「花が」にかかる
- イ 「赤い」は「ゆれる」にかかる
- ウ 「強い」は「風で」にかかる
- エ 「強い」は「ゆれる」にかかる
- オ 「風で」は「ゆれる」にかかる
- カ 主語「花が」と述語「ゆれる」が対応している
「赤い花が強い風でゆれる」(5文節:赤い/花が/強い/風で/ゆれる)について、正しいものをすべて選んでください。ア「赤い→花が」 イ「赤い→ゆれる」 ウ「強い→風で」 エ「強い→ゆれる」 オ「風で→ゆれる」 カ主語「花が」と述語「ゆれる」が対応
⑤の解答
正解:ア・ウ・オ・カ
「赤い」→「花が」/「強い」→「風で」/「風で」→「ゆれる」
主語「花が」と述語「ゆれる」が対応
正解はア・ウ・オ・カ。「赤い→花が」「強い→風で」「風で→ゆれる」と矢印がつながり、主語「花が」と述語「ゆれる」が対応します。イ・エは「赤くゆれる」「強くゆれる」となり、元の文の意味とずれるため誤りです。
文章の中で主語・述語を確認する
文節・主語・述語がどこにあるか、文章の中で確かめよう。修飾語にも注目:「毎朝」は「飲む」を、「台所から」は「聞こえた」をくわしく説明している
| 文 | 主語 | 述語 |
|---|---|---|
| 妹は毎朝牛乳を飲む。 | 妹は | 飲む |
| 台所から兄の声が聞こえた。 | 兄の声が | 聞こえた |
| 姉は高校生だ。 | 姉は | 高校生だ |
「妹は毎朝牛乳を飲む」は主語「妹は」・述語「飲む」、「台所から兄の声が聞こえた」は主語「兄の声が」・述語「聞こえた」、「姉は高校生だ」は主語「姉は」・述語「高校生だ」(「何だ」パターン)です。「毎朝」は「飲む」に、「台所から」は「聞こえた」にかかる修飾語です。
この記事のまとめ
文節は「ね」で区切れるまとまり。主語「何が」と述語「どうする」は対応し、修飾語はかかる相手を意味で判断し、係り受け(矢印)で骨組みが見える。
自己点検:「主語述語どこ?」に、この手順で自分の言葉で答えられたら今日はOK!
文節は「ね」を挟んで区切ります。述語は文末から探し(「どうする」「どんなだ」「何だ」の3パターン)、主語はそれに対応する文節です。修飾語のかかり先は意味が通るかで判断し、その関係を矢印で表したものが係り受けです。
手順は①「ね」で文節に区切る→②文末から述語を見つける→③述語に対応する主語を探す→④矢印で修飾語のかかり先を結ぶ——この4ステップです。
よくある質問
主語が省略されている文では、どうやって主語を見つければよいですか?
まず述語を文末から探し、「誰が・何がその動作をするのか」と自問することで省略された主語を推測できます。テストでは「省略されている」と判断すること自体が正解になる場合もあります。
「文節」と「単語」はどう違いますか?
単語は意味を持つ最小の言葉ですが、文節は自立語に助詞などの付属語がついたひとかたまりです。「妹は」は「妹」と「は」の2単語ですが、1文節です。
修飾語のかかり先が複数考えられる場合はどう判断しますか?
それぞれのかかり先に当てはめて「意味が自然に通るか」を確かめます。「白い」なら「白い犬」と「白くほえる」を比べ、意味がおかしいほうを除外して判断します。
この単元の授業
- Step 1a(この記事)
- Step 1b
- Step 1c(準備中)
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