名詞の複数形の作り方と this / that / these / those の使い分け【中1英語・基礎】
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
この記事でわかること
- 「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の見分け方と、複数形(2 つ以上のときの名詞の形)の作り方・-s の読み方
- How many のあとや「〜が好き」と言うときなど、文の中でどんなときに複数形にするか
- this / that / these / those の使い分けと、答えの文で使う it / they
英語は「1 つか、2 つ以上か」を気にする
まずは日本語で考えてみましょう。「ねこが 1 匹」「ねこが 3 匹」。どちらも「ねこ」は「ねこ」のままです。
英語では、ねこ 1 匹は a cat です。a は「1 つの」という意味です。ねこが 3 匹なら three cats で、cat の終わりに s がつきます。
このように 2 つ以上を表す形を、複数形と言います。英語は、ものが 1 つか 2 つ以上かをいつも気にして、名詞(ものの名前を表す言葉)の形を決める言葉です。
数えられる名詞と数えられない名詞
ただ、どんな名詞でも数えられるわけではありません。
- 数えられる名詞:ペン・ねこ・かばん(pen・cat・bag)のように、1 本、1 匹、1 つと区切れるもの
- 数えられない名詞:ジュース(juice)のように決まった形がないもの。目に見えないものも多くは数えられない名詞です
ジュースは、コップに入れてもびんに入れても形が変わり、決まった形がありません。このような名詞を、英語では 1 つ、2 つと数えません。
なお、目に見えなくても数えられる名詞として使う語もあるので、目に見えないもの全部が数えられないわけではありません。
見分けるときは、「1 つ、2 つと区切れる形があるか」を考えてみましょう。
問1 数えられる名詞と数えられない名詞を分ける
ここで、6 つの名詞を分けてみましょう。答えはすぐ下にあります。自分で解いてみたい人は、ページの下のプリントで先に解いてから読み進めてください。
問1 次の名詞を「数えられる名詞」と「数えられない名詞」に分けなさい。
apple / water / book / milk / dog / music
答え 数えられる名詞:apple・book・dog
数えられない名詞:water・milk・music
【注意】数えられない名詞には a も -s もつけない
a water × musics ×
りんご(apple)は 1 個、本(book)は 1 冊、犬(dog)は 1 匹と区切れます。なので、apple・book・dog は数えられる名詞です。
水(water)と牛乳(milk)は、コップに入れてもびんに入れても形が変わり、決まった形がありません。音楽(music)にも、1 つ、2 つと区切れる形はありません。なので、water・milk・music は数えられない名詞です。
数えられない名詞には、「1 つの」を表す a も、2 つ以上を表す -s もつけません。 a water や musics とは書かないので、気をつけましょう。
複数形の作り方
数えられる名詞が 2 つ以上なら、複数形にします。では、どんな名詞でも、終わりに s をつけるだけでいいのでしょうか。先に、決まりの一覧を見ておきましょう。
一覧の中の「子音字」「母音字」は文字の呼び方です。意味は、すぐ下の「y で終わる語は、y の前の 1 文字を見る」で説明します。また、an は「1 つの」を表す a の仲間です。
複数形の作り方
- ふつう → -s(dog → dogs)
- s・x・sh・ch で終わる → -es(bus → buses)
- 子音字+y → y を i にかえて -es(country → countries)
- 母音字+y → そのまま -s(day → days)
- 形が変わる(man → men など)
- 形が変わらない(fish → fish)
- 数えられない名詞 → -s も a / an もつけない
ここから 1 つずつ見ていきます。迷ったときは、この一覧に戻ってきてください。
ふつうは -s をつけるだけ
dog は dogs、cup は cups。ここはシンプルです。
s・x・sh・ch で終わる語は -es
bus(バス)が 2 台なら、どうなるでしょう。s をつける決まりをそのまま使って buss と書きたくなりますね。そう考えるのは自然です。でも、正しくは buses です。
bus は「ス」の音で終わります。そこに s をつけても「ス」が重なるだけで、聞き分けられません。そこで「イズ」という音を足して「バスィズ」と言い、増えた「イ」の音の分の e を書きます。
s・x・sh・ch で終わる語は、どれも同じように -es をつけます。dish は dishes、watch は watches です。
y で終わる語は、y の前の 1 文字を見る
ここで、文字の呼び方を 2 つ覚えておきましょう。
- 母音字:a・i・u・e・o の 5 つ
- 子音字:それ以外の字
country(国)は、y の前が r で、子音字です。子音字+y で終わる語は、y を i にかえて -es をつけます。country → countries です。
day(日)は、y の前が a で、母音字です。母音字+y で終わる語は、y はそのままで -s だけをつけます。day → days です。
y で終わる語は、y の前の文字を見てから決める。ここがポイントです。
形が変わる語・形が変わらない語
決まりにあてはまらない語もあります。
- man → men
- woman → women(読み方は「ウィミン」)
- child → children
- foot → feet
- tooth → teeth
これらは形そのものが変わります。また、fish(魚)は 2 匹以上でも fish のままで、形が変わりません。この仲間は決まりでは作れないので、覚えるしかありません。
knife → knives のように、f を v にかえる語もありますが、これは出てきたときに覚えれば十分です。
数えられない名詞はそのまま
数えられない名詞には、-s も、a や an(an も「1 つの」を表す a の仲間です)もつけません。
-s の読み方は 3 つ
複数形の -s は、いつも「ス」と読むわけではありません。読み方は 3 つあります。
「ス」:cups・desks・cats
p・k・t のように、のどがふるえず息だけで出す音のあとは「ス」になります。cats の最後は「ツ」に近く聞こえますが、これも「ス」の仲間です。「ズ」:bags・pens・dogs
g や n のように、のどがふるえる音のあとは「ズ」になります。「イズ」:classes・watches
s・x・sh・ch で終わる語に -es をつけたときは「イズ」です。
気をつけたいのは、countries のように y を i にかえて -es をつけた語です。-es がついているので「イズ」と読みたくなりますが、終わりは「ズ」で、「イズ」の仲間には入りません。
実はこの読み方は、likes・plays・watches のような動詞の終わりにつく s(「三単現の s」と呼びます)と同じ決まりです。likes は「ス」、plays は「ズ」、watches は「イズ」と読みます。この s をもう習った人は、知っている決まりをもう一度使えば大丈夫です。
問2 複数形を作る
語の終わりの文字を見て、どの決まりを使うかを決めましょう。
問2 次の名詞を複数形にしなさい。
① book ② box ③ city ④ boy ⑤ child
答え ① books ② boxes ③ cities ④ boys ⑤ children
【注意】boxs × → x で終わる語は -es
boies × → y の前の文字を見る(o は母音字)
【決まり】覚える 6 つ
child → children man → men woman → women(ウィミン)
foot → feet tooth → teeth fish → fish
- ① book:ふつうに -s をつけて books です。
- ② box:x で終わるので -es をつけて boxes です。boxs と書いた人は、「ふつうは s をつける」という決まりをちゃんと使えています。あとは、x で終わる語には e が入ることを覚え直しましょう。「ボクス」に「イズ」の音がついて「ボクスィズ」と、音が 1 つ増えます。e は、その増えた音の分です。
- ③ city:y の前の t が子音字です。なので、y を i にかえて -es をつけて cities です。
- ④ boy:y の前の o が母音字です。なので、y はそのままで -s だけをつけて boys です。boies と書いた人は、y を i にかえる決まりを覚えていたからこそ、そう書いたのだと思います。あとは、y の前の文字を見てから決めれば大丈夫です。
③と④は、どちらも y で終わるのに、答えが分かれました。分かれ目は y の前の 1 文字です。
- ⑤ child:形が変わって children です。
形が変わる語・変わらない語は、次の 6 つをノートに写して覚えておきましょう。
- child → children
- man → men
- woman → women(読み方は「ウィミン」)
- foot → feet
- tooth → teeth
- fish → fish
文の中で、いつ複数形にする?
作り方が分かったら、次は「文の中で、いつ複数形にするのか」です。実は、「2 つ」「3 つ」と数が書いてあるときだけではありません。複数形にするのは、次の 4 つのときです。
① 2 つ以上だと分かるとき
two dogs のように、2 つ以上だと分かるときです。
② How many のあと
How many は「いくつ」とたずねる言い方で、How many のすぐあとに複数形の名詞を置きます。
- How many dogs do you have?(犬を何匹飼っていますか)
- ― I have two dogs.
1 匹かどうか分からず、2 つ以上かもしれないものをたずねるので、複数形にします。
③ 「〜が好き」と言うとき
I like oranges. は、目の前の 1 個ではなく、「オレンジというもの全体」が好き、という意味です。数えられる名詞でこう言うときは、複数形にします。
数えられない名詞なら、I like milk. のようにそのままです。
④ 主語が 2 人以上のときの、be 動詞のあとの名詞
Ken is a tennis player.(ケンはテニス選手です)に Tom を足すと、こうなります。
- Ken and Tom are tennis players.
2 人なので be 動詞は are、あとの名詞も複数形の players にして、a は消えます。
問3 いつ複数形にするか
この 4 つを使って解いてみましょう。
問3 ( )に、日本語に合う英語を 1 語ずつ入れなさい。必要なら形を変えなさい。
(1) How many ( ) do you have? ― I have three ( ).(ねこ)
(2) I like ( ).(犬)
(3) I like ( ).(音楽)
(4) Yumi and Mai are ( ).(ユミとマイは生徒です。)
答え (1) cats・cats (2) dogs (3) music (4) students
【注意】I like dog. ×
musics ×
Yumi and Mai are student. ×
- (1) How many は「いくつ」とたずねる言い方でしたね。2 つ以上あるかもしれないものをたずねるので、名詞は複数形の cats にします。答えも three(3 匹)なので cats です。
- (2) 「犬が好き」は、1 匹の犬の話ではなく、「犬というもの全体」が好きということです。数えられる名詞でこう言うときは複数形にするので、I like dogs. です。I like dog. はまちがいです。日本語では「犬が好き」で通じるので、dog と書きたくなるのは自然なことなのですが、英語では複数形にします。
- (3) music は数えられない名詞なので、そのまま music です。musics とはしません。
(2) とくらべると、同じ I like でも、数えられる名詞か数えられない名詞かで形が分かれるのが分かりますね。
- (4) ユミは a student、マイも a student。2 人いるので students にします。主語が 2 人以上なら、be 動詞は are になり、be 動詞のあとの名詞も複数形になります。a も消えます。Yumi and Mai are student. はまちがいです。
this / that / these / those の使い分け
名詞を 2 つ以上にすると、それを指す「これ」「あれ」の言葉も変わります。
be 動詞を習ったときに、This is my pen.(これは私のペンです)や That is 〜.(あれは〜です)を使いましたね。this は近くのものを、that は遠くのものを指します。
では、ペンが 2 本あるとき、「これらは私のペンです」はどう言うでしょう。pens にするのはもう分かりますね。でも、This is my pens. ではありません。
- These are my pens.
this が these に、is が are に変わります。
まとめると、次の 4 つです。
| 1 つ | 2 つ以上 | |
|---|---|---|
| 近い | this(is) | these(are) |
| 遠い | that(is) | those(are) |
these と those のあとの be 動詞は are です。
近い・遠いは「話している人」から見る
気をつけたいのは、近い・遠いを、話している人から見て決めることです。
次の図では、話しているのはケンです。ケンのすぐそばの机にペンがあり、部屋の向こうの遠くの棚にかばんがあります。矢印が短いほうが近く、長いほうが遠くです。
この 4 つは、名詞の前にも置けます。ケンから見ると、こうなります。
- 近くの 1 本:this pen(このペン)
- 近くの 2 本:these pens(これらのペン)
- 遠くの 1 つ:that bag(あのかばん)
- 遠くの 2 つ:those bags(あれらのかばん)
答えの文では it / they にかえる
もう 1 つ大事なのが、答えの文です。
- Is this your pen? ― Yes, it is.
- Are these your pens? ― Yes, they are.
一度話に出たものは、答えでは it で指します。2 つ以上なら they です。this・that は it、these・those は they にかえます。
問4 this / that / these / those と it / they
図を見て答える問題です。話しているのは、しおり先生です。先生は教室の窓のそばに立っていて、左手にかばんを 1 つ、右手に鉛筆を 3 本持っています(どちらも先生のすぐ近く)。窓の外のずっと遠くには図書館が 1 つあり、遠くの道にはネコが 2 匹います。
問4 図を見て、しおり先生の言葉になるように( )に 1 語ずつ入れなさい。
(1) では、それぞれの文の最初の( )に this・that・these・those のどれかを入れなさい(文の初めなので大文字で始めます)。
(1)
① ( ) is my bag.
② ( )( ) my pencils.
③ ( ) is a library.
④ ( )( ) cats.
(2)
① Is that a library? ― Yes, ( )( ).
② Are those your cats? ― No, ( )( ).
答え (1) ① This ② These・are ③ That ④ Those・are
(2) ① it・is ② they・aren’t(No, they’re not. も正解)
① 近く・1 つ → This
② 近く・3 本 → These are
③ 遠く・1 つ → That
④ 遠く・2 匹 → Those are
【注意】These is ×
Yes, that is. × No, those aren’t. ×
2 つのことを順に考えます。
- 話しているしおり先生から、近いか、遠いか
- 1 つか、2 つ以上か
(1)
- ① かばんは先生の手にあって近く、1 つです。なので This です。
- ② 鉛筆は近くに 3 本。近くて 2 つ以上なので These です。2 つ以上なので be 動詞は are で、These are my pencils. になります。These is とは言いません。
- ③ 図書館は、窓の外の遠くに 1 つ。That is a library. です。
- ④ ネコは遠くに 2 匹です。遠くて 2 つ以上なので、Those are cats. です。
近い・遠いを、図を見ている自分から決めた人もいるかもしれません。図の中のものを見ているのだから、そう考えるのも自然です。でも、決めるのは話している人から見た距離です。この問いでは、しおり先生から見て決めます。
(2) 答えの文では、this と that は it に、these と those は they にかえます。
- ① Yes, it is. です。Yes, that is. とは言いません。
- ② No の答えなので、No, they aren’t. です。aren’t は are not を縮めた形です。No, they’re not. と書いても正解です。they’re は they are を縮めた形で、they を正しく選べています。No, those aren’t. とは言いません。
1 つのものは it、2 つ以上のものは they。ここを押さえておきましょう。
まとめ
- 英語では、数えられる名詞を「1 つか、2 つ以上か」で形を変える。数えられない名詞は、a も -s もつけずにそのまま
- 複数形は、語の終わりの文字を見て作る(上の「複数形の作り方」の一覧)
- 2 つ以上のときのほかに、次のときも複数形にする
- How many のあと
- 「〜が好き」と種類全体を言うとき(数えられる名詞)
- 主語が 2 人以上のときの、be 動詞のあとの名詞
- 話している人から近ければ this / these、遠ければ that / those。答えの文では it / they にかえる
「cat が cats になるのは 2 匹以上だから」「these は近くの 2 つ以上を指す」。こんなふうに自分の言葉で言えたら、この回の内容はちゃんと身についています。あやふやな所があったら、その見出しに戻って読み直してみてください。
よくある質問
Q. y で終わる語は、いつも y を i にかえて -es をつけるのですか?
A. いいえ。y の前の 1 文字を見て決めます。y の前が子音字(a・i・u・e・o 以外の字)なら、y を i にかえて -es です(city → cities、country → countries)。y の前が母音字(a・i・u・e・o)なら、y はそのままで -s だけをつけます(boy → boys、day → days)。
Q. 「犬が好き」は、なぜ I like dog. ではだめなのですか?
A. 「犬が好き」は、1 匹の犬の話ではなく「犬というもの全体」が好き、という意味だからです。数えられる名詞でこう言うときは複数形にして、I like dogs. と言います。ただし、music や milk のような数えられない名詞は、I like music. のようにそのままです。
Q. this と that の「近い・遠い」は、だれから見て決めるのですか?
A. 話している人から見て決めます。図や絵を見て答える問題でも、見ている自分からではなく、その中で話している人から近いか遠いかを考えましょう。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)
この単元の授業
- STEP 1-1(この記事)




