中1

中1数学|文字と式【Step 1b】

栞先生

中1 数学|文字と式|Step 1b

この記事でわかること

  • 文字式は×を省略し数を文字の前に書くルールで、数量関係を1本の式にまとめられる
  • 項はプラスでつないだ各かたまりで、マイナスの符号も項の一部として必ず含める
  • 一次式の判定は「文字の最高次が1か」で行い、x²がある式や定数のみの式は一次式ではない

※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。

栞先生
栞先生
「文字式って、いったいどんなときに役立つんだろう?」と感じたことはありませんか?

学習マップ

この単元の位置づけです。

今日のテーマ
数量を文字式で表す
— 項・係数・一次式 —

 小5 分数の計算
  ↓
 小6 分数のかけわり
  ↓
 中1 正負の数
  ↓
▶ 中1 文字と式(今回はここ)
  ↓
 中1 一次方程式
  ↓
 中1 比例と反比例
  ↓
 中2 式の計算

文字式を使う理由

栞先生
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1個80円のりんごを買うとき、3個なら240円、5個なら400円——個数が変わるたびに計算し直す場面を想像してみてください。

場面:1個80円のりんごを買う

個数で代金が変わる
→ 毎回 式を書き直すのは大変…

個数を 文字 x にすれば
代金 = 80x(円)
袋代5円 を足すと 80x + 5(円)

1個80円のりんごを x個 買うと? 1個 80円 これを x個 買う 3個 80 × 3 = 240(円) 5個 80 × 5 = 400(円) x個 80 × x ×を省略 80x さらに 袋代 5円 を足して… 80x + 5(円) ↑ りんご代 ↑ 袋代

「個数の部分を、後から自由に代入できる文字に置き換える」という発想で、この不便が解消されます。個数を **x** とすると代金は **80x**(「×」を省略し数を文字の前に書く)と表せます。袋代5円を加えるなら **80x + 5**(円)。こうすることで、場面の数量関係を文字式1本にまとめることができます。

項と係数

栞先生
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3x − 2 の項を答えるとき、「3x と 2」と書いてしまいそうになりませんか?

【項】+ でつないだ各かたまり
3x − 2 = 3x + (−2)
→ 項は 3x と −2(−の符号もセット)

【係数】文字にかかる数
3x の係数 → 3
−x の係数 → −1
x の係数 → 1(1×x の 1 が省略)

項と係数 3 x 2 係数 係数のきまり −2 x の係数は −2 x の係数は 1 (1は省略されている)

**項**とは、式を「+」でつないだ各かたまりのことです。3x − 2 は 3x + (−2) と読み直せるため、項は **3x** と **−2** の2つです。マイナスの符号は項の一部として必ず含めます。

**係数**は、文字にかかっている数のことです。3x の係数は **3** です。注意が必要な2点:−x の係数は **−1**(−1×x の「1」が省略された形)、x の係数は **1**(1×x の「1」が省略)です。係数が0なら項そのものが消えてしまうため、x の係数は0ではありません。

一次式とは

栞先生
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「x を含む式はすべて一次式」だと思っていませんか? 実は x² があると話が変わります。

【一次式】
= 文字の次数が 1 の式
(x は x1, a は a1 のこと)

ポイント
・文字が 2 つ以上 → 各文字が 1 次なら OK
例:80x + 120y も 一次式
・最高次が 2 以上 → ×(例:x2+1)
・文字なし定数のみ → ×(例:8)

一次式である / 一次式でない ○ 一次式である 5x + 3 2a − 7 −x + 1 2 文字の部分の次数は x, a, x すべて 1 × 一次式でない x 2 + 1 3x 2 − x 5 (文字なし・定数のみ) 次数が 2 以上、または 文字を含まない式 条件 文字の次数が 1

**一次式**とは、文字の**最高次**が1の式のことです。次数とは同じ文字が何回かけられているかを示します(x の次数は1、x² の次数は2)。一次式の例:5x + 3、2a − 7、−x + 1/2。一次式でない例:x² + 1 や 3x² − x(最高次が2の二次式)、8 のような定数のみの式。**判定基準は「文字の最高次が1かどうか」の一点**です。

例題:おにぎりとお茶の代金

栞先生
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文字式を立てるコツは、まず言葉で「代金=○×○+○」と場面を整理してから式に置き換えることです。

例題:1個 x 円のおにぎり3個 と
150円のお茶を買った代金は?

→ 3x + 150(円)
項:3x と 150
3x の係数:3
最高次が 1 → 一次式

例題:1個 x 円のおにぎりを3個と150円のお茶を買った代金を求めます。代金 = x × 3 + 150 → **3x + 150(円)**。この式において、**項**は 3x と 150 の2つ、3x の**係数**は 3、文字の最高次は1なので**一次式**です。「数量を文字式で表す」と「項・係数・一次式の判別」の両方が確認できる例題です。

間違えやすいポイント

栞先生
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符号の扱いや「省略された1」の存在など、見落としやすいポイントが集中しています。

ここ、まちがえやすい!

× まちがい○ 正しい
3x − 2 の項は 3x と 23x − 2 の項は 3x と −2
x の係数は 0(書いてない)x の係数は 1(1×x の 1 省略)
x2 + x は一次式x2 + x は二次式(最高次が2)

①**項の符号忘れ**:3x − 2 の項は「3x と 2」ではなく「**3x と −2**」——引き算は「+(−2)を足す」と読み、マイナスごと項に含めます。②**x の係数**:「書かれていないから0」は誤りで正しくは **1**(1×x の省略)。③**一次式の判定**:x² + x は最高次がx²の2なので**二次式**——「一次の項がある」かではなく「最高次が1か」で判定します。

確認問題①:りんごの代金

栞先生
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文字式の基本ルールを使って式を立てる練習です。

1個 80円のりんごを x個 買った
ときの代金(円)を文字式で
表すとどうなる?

  • ア.80 + x
  • イ.80x
  • ウ.80 ÷ x
  • エ.80 − x

**問題**:1個80円のりんごをx個買ったときの代金を文字式で表してください。 **答え:80x(円)**——80 × x から×を省略し数を前に書いて 80x です。

確認問題②:項を答える

栞先生
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マイナスの符号を項に含めるかどうかが問われます。

式 3x − 2 の項を
すべて選びなさい
(複数選択)

  • ア.3x
  • イ.3
  • ウ.−2
  • エ.2
  • オ.x

**問題**:式 3x − 2 の項をすべて答えてください。 **答え:3x と −2**——3x + (−2) と書き直すと、プラスでつないだかたまりは 3x と −2 の2つです。

確認問題③:係数を答える

栞先生
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マイナスの符号を係数に含めるかがポイントです。

−5x の係数を
答えなさい

  • ア.5
  • イ.−5
  • ウ.x
  • エ.−x

**問題**:−5x の係数を答えてください。 **答え:−5**——−5x = (−5) × x なので係数は符号ごと −5 です。

確認問題④:一次式を選ぶ

栞先生
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最高次で判定する練習です。

次のうち 一次式 で
あるものをすべて選びなさい

  • ア.5x + 3
  • イ.x2 + 1
  • ウ.2a − 7
  • エ.8
  • オ.−x + 12
  • カ.3x2 − x

**問題**:5x+3、x²+1、2a−7、8、−x+1/2、3x²−x のうち一次式をすべて選んでください。 **答え:5x+3、2a−7、−x+1/2**——x²を含む式は二次式、定数のみの 8 も一次式ではありません。

確認問題⑤:正方形のまわりの長さ

栞先生
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「同じ数の足し算をかけ算にまとめる」発想が問われます。

1辺が a cm の正方形が
あります。
まわりの長さ(cm)を
文字式で表しなさい

  • ア.4a
  • イ.a + 4
  • ウ.a2
  • エ.2a

**問題**:1辺が a cm の正方形のまわりの長さを文字式で表してください。 **答え:4a(cm)**——a + a + a + a = 4 × a = 4a です(a² は面積になるので誤り)。

確認問題⑥:x の係数

栞先生
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「書かれていない係数」の扱いを確かめる問題です。

式「x」(x の項のみの式)
について、x の係数を
答えなさい

  • ア.0
  • イ.1
  • ウ.x
  • エ.係数はない

**問題**:式「x」の係数を答えてください。 **答え:1**——x = 1×x の「1」が省略されており、係数が0なら項が消えてしまうため必ず1です。

確認問題⑦:累乗の書き方

栞先生
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「同じ文字の積は累乗にする」ルールの確認です。

4 × y × y を、
文字式の約束に従って
表すとどれ?

  • ア.4y2
  • イ.y24
  • ウ.4yy
  • エ.(4y)2

**問題**:4 × y × y を文字式の約束に従って書いてください。 **答え:4y²**——y × y は y²(累乗)、×を省略し数を前に書いて 4y² です((4y)² とすると 16y² になるので誤り)。

まとめ

栞先生
栞先生
今回学んだ4つのポイントを確認しておきましょう。

今日のポイント

  • 数量関係 → 文字式で 1本にまとめる(× 省略・数を前に)
  • 項:+ でつないだ各かたまり(−の符号もセット)
  • 係数:文字にかかる数(1 は省略・0 ではない)
  • 一次式:文字の最高次が 1 の式

①数量関係は文字式で1本にまとめられる(×省略・数を文字の前に)。②**項**はプラスでつないだ各かたまり(マイナスの符号も項の一部)。③**係数**は文字にかかる数(1と−1は省略されているが0ではない)。④**一次式**は文字の最高次が1の式(x²があれば二次式、定数のみも対象外)。

よくある質問

「項」と「係数」はどう違いますか?

項は式をプラスでつないだ各かたまり(例:3x − 2 の項は 3x と −2)、係数は文字にかかっている数(3x の係数は 3)です。項の中に係数が含まれる、という包含関係にあります。

x² + x は一次式ではないのですか?

一次式ではなく二次式です。一次式かどうかの判定は「最高次が1か」で行います。x² + x の最高次はx²の2なので、一次の項xが含まれていても二次式と判定されます。

x の係数がなぜ「1」なのか覚え方はありますか?

「係数が0なら 0×x = 0 となり項が消えてしまう」という発想で確かめると覚えやすいです。式に x が残っている以上、係数は必ず0以外——つまり省略された1です。

この単元の練習問題ページへ →
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)

この単元の授業

  • Step 1a
  • Step 1b(この記事)
  • Step 1c
  • Step 2(準備中)
  • Step 3(準備中)
栞先生
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続けて、上の練習問題や前後の単元でどんどん力をつけよう。(動画への質問はYouTubeのコメント欄でもどうぞ)
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