中学1年

中1理科|植物の分類【Step 2】

栞先生

中1 理科|植物の分類|Step 2

この記事でわかること

  • 植物は種子・子房・葉脈・体のつくりで分類します。
  • マツは種子をつくり、子房がない裸子植物です。
  • 分類の理由は、分かれ道の条件をつなぐと書けます。

※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。

栞先生
栞先生
植物を分類するときは、①花・種子の有無、②子房・果実の有無、③葉脈のちがい、④根・茎・葉の区別を見ます。①は種子植物かどうか、②は被子植物か裸子植物か、③は双子葉類か単子葉類か、④はシダ植物かコケ植物かを分ける観点です。

学習マップ

この単元の位置づけです。

植物の名前は覚えていても、どの観点から見ればよいかが混乱しやすいところ。

マツ:種子あり → 子房なし・果実なし → 裸子植物

分類の観点を順に使うと、分類表の穴埋めや理由説明が組み立てやすくなる。

 昆虫と植物の観察(小3)→植物の発芽・成長・結実(小5)
  ↓
 メダカの誕生(小5)
  ↓
 生物と環境(小6)
  ↓
 植物の分類
  ↓
 生物と細胞(中2)
  ↓
 植物の体のつくりと働き(光合成・蒸散)(中2)
  ↓
 生物の分類と進化(中2)

分類の4つの観点を確認

栞先生
栞先生
植物を分類するときは、①花・種子の有無、②子房・果実の有無、③葉脈のちがい、④根・茎・葉の区別を見ます。①は種子植物かどうか、②は被子植物か裸子植物か、③は双子葉類か単子葉類か、④はシダ植物かコケ植物かを分ける観点です。
順見る観点分かれる仲間
①花・種子の有無種子植物/種子をつくらない植物
②子房・果実の有無被子植物/裸子植物
③葉脈のちがい双子葉類/単子葉類
④根・茎・葉の区別シダ植物/コケ植物

例題:マツを分類する

栞先生
栞先生
マツは種子をつくるため、まず種子植物に入ります。まつかさは果実ではなく、マツには子房がありません。したがって、マツは裸子植物です。
観点を1つずつ当てはめる
1. 種子がある → 種子植物 (最初にふえ方を見る)
 ↓
2. まつかさは果実ではない (果実との取り違えに注意)
 ↓
3. 子房がない → 裸子植物 (残った2群を子房で分ける)

確認問題①

栞先生
栞先生
公園で見つけたマツには、種子とまつかさが見られました。まつかさが果実かどうかも含め、種子の有無、子房や果実の有無の順に考えると、マツはどのグループに分類されますか。 ア 裸子植物 イ 被子植物 ウ シダ植物 エ コケ植物

公園で見つけたマツには、種子とまつかさが見られました。まつかさが果実かどうかも含め、種子の有無、子房や果実の有無の順に考えると、マツはどのグループに分類されますか。

  • ア 裸子植物
  • イ 被子植物
  • ウ シダ植物
  • エ コケ植物

確認問題① 解答

栞先生
栞先生
答えはアの裸子植物です。種子をつくり、まつかさは果実ではなく、子房がないことが決め手です。

答え:ア 裸子植物

判定の根拠
1. マツは種子をつくる → 種子植物 (種子の有無)
 ↓
2. まつかさは果実ではない (果実かどうか)
 ↓
3. 子房がない → 裸子植物 (子房・果実の有無)

種子と胞子のちがい

栞先生
栞先生
種子植物は種子でふえます。一方、シダ植物とコケ植物は種子をつくらず、種子よりとても小さい胞子でふえます。ここから体のつくりを比べて、二つの仲間を分けます。
見る点種子植物シダ植物・コケ植物
ふえ方種子でふえる胞子でふえる
大きさ種子胞子は種子よりとても小さい
胞子でふえる仲間を確かめる
1. 種子をつくらない (種子植物から分かれる)
 ↓
2. 胞子でふえる (共通するふえ方)
 ↓
3. シダ植物・コケ植物 (体のつくりでさらに分ける)

5グループへの分かれ道

栞先生
栞先生
種子をつくる植物は種子植物です。そのうち、子房があれば被子植物、なければ裸子植物に分かれます。被子植物はさらに双子葉類と単子葉類に分かれます。種子をつくらず、根・茎・葉の区別があればシダ植物、なければコケ植物です。
植物の5グループ分類 植物 種子植物 種子をつくらない 植物 被子植 物 裸子植 物 シダ植 物 コケ植 物 双子葉 類 単子葉 類 ポイント ふえ方と体のつくりで分ける
分類表を埋める流れ
1. 種子をつくる → 種子植物 (最初の分かれ道)
 ↓
2. 種子植物:子房あり → 被子植物/子房なし → 裸子植物 (子房・果実の有無を見る)
 ↓
3. 種子をつくらない:根・茎・葉の区別あり → シダ植物 (体のつくりを見る)
 ↓
4. 種子をつくらない:根・茎・葉の区別なし → コケ植物 (体のつくりを見る)

分類の4つの観点の順序

栞先生
栞先生
分類表では、花・種子、子房・果実、葉脈、根・茎・葉の順に見ると進めやすくなります。最初の分かれ道で候補をしぼり、当てはまる側の観点へ進むのがコツです。ただし、すでに分かっている特徴から正しく判定できる場合もあります。
分かれ道をたどる流れ
1. ① 花・種子の有無を見る (最初の分かれ道)
 ↓
2. ② 種子植物は、子房・果実の有無を見る (被子植物と裸子植物へ)
 ↓
3. ③ 被子植物は、葉脈のちがいを見る (双子葉類と単子葉類へ)
 ↓
4. ④ 種子をつくらない植物は、根・茎・葉の区別を見る (シダ植物とコケ植物へ)

この順で見ると分類表をたどりやすい。すでに分かる特徴から正しく判定できる場合まで否定するものではない。

確認問題②

栞先生
栞先生
植物の分類を、次の分かれ道をたどって完成させます。 ・種子をつくる植物は①にまとめる。 ・①のうち、胚珠が子房の中にあり果実ができるものは②、子房がなく胚珠がむき出しのものは③に分ける。 ・種子をつくらない植物のうち、根・茎・葉の区別があるものは④、区別がないものは⑤に分ける。 ①〜⑤に当てはまる分類群名を書きなさい。

植物の分類を、次の分かれ道をたどって完成させます。
・種子をつくる植物は①にまとめる。
・①のうち、胚珠が子房の中にあり果実ができるものは②、子房がなく胚珠がむき出しのものは③に分ける。
・種子をつくらない植物のうち、根・茎・葉の区別があるものは④、区別がないものは⑤に分ける。
①〜⑤に当てはまる分類群名を書きなさい。

確認問題② 解答

栞先生
栞先生
答えは、①種子植物、②被子植物、③裸子植物、④シダ植物、⑤コケ植物です。各空欄の直前にある条件と対応させます。
空欄答え決め手
①種子植物種子をつくる
②被子植物胚珠が子房の中・果実あり
③裸子植物子房なし・胚珠がむき出し
④シダ植物根・茎・葉の区別あり
⑤コケ植物根・茎・葉の区別なし

被子植物の比較表

栞先生
栞先生
双子葉類は子葉が2枚で、網状脈、主根と側根をもちます。単子葉類は子葉が1枚で、平行脈、ひげ根をもちます。三つの特徴を同じ組み合わせで覚えるのがポイントです。
観点双子葉類単子葉類
子葉2枚1枚
葉脈網状脈平行脈
根主根と側根ひげ根

空欄は、子葉・葉脈・根の3点を同じ列の組み合わせでそろえる。

確認問題③

栞先生
栞先生
被子植物の二つのグループを比べた表を完成させなさい。 A群:子葉は2枚、葉脈は①、根は主根と側根、分類群名は② B群:子葉は③、葉脈は平行脈、根は④、分類群名は⑤ ①〜⑤に当てはまる語句を書きなさい。

被子植物の二つのグループを比べた表を完成させなさい。
A群:子葉は2枚、葉脈は①、根は主根と側根、分類群名は②
B群:子葉は③、葉脈は平行脈、根は④、分類群名は⑤
①〜⑤に当てはまる語句を書きなさい。

確認問題③ 解答

栞先生
栞先生
答えは、①網状脈、②双子葉類、③1枚、④ひげ根、⑤単子葉類です。同じ群の子葉・葉脈・根を一列にそろえます。
空欄答え
①網状脈
②双子葉類
③1枚
④ひげ根
⑤単子葉類

双子葉類:2枚・網状脈・主根と側根/単子葉類:1枚・平行脈・ひげ根

離弁花と合弁花を対応づける

栞先生
栞先生
双子葉類は花弁のつくりでも細かく分けられます。花弁が1枚ずつ分かれている離弁花にはアブラナとフジ、花弁がつながっている合弁花にはツツジとタンポポがあります。
分類花弁例
離弁花1枚ずつ分かれているアブラナ・フジ
合弁花つながっているツツジ・タンポポ

離弁花と合弁花は、ここでは双子葉類を花弁のつくりで細かく分ける分類。

植物名だけで迷ったら、花弁が分かれているか、つながっているかに戻る。

確認問題④

栞先生
栞先生
次の植物を、花弁が1枚ずつ分かれている離弁花と、花弁がつながっている合弁花に対応づけなさい。 ①アブラナ ②フジ ③ツツジ ④タンポポ

次の植物を、花弁が1枚ずつ分かれている離弁花と、花弁がつながっている合弁花に対応づけなさい。
①アブラナ
②フジ
③ツツジ
④タンポポ

確認問題④ 解答

栞先生
栞先生
答えは、①アブラナと②フジが離弁花、③ツツジと④タンポポが合弁花です。花弁のつくりが決め手です。
植物分類花弁
①アブラナ離弁花1枚ずつ分かれる
②フジ離弁花1枚ずつ分かれる
③ツツジ合弁花つながる
④タンポポ合弁花つながる

受粉後の子房・胚珠の変化

栞先生
栞先生
受粉とは、めしべの先に花粉がつくことです。被子植物では、受粉後に子房が果実に、胚珠が種子に変化します。裸子植物には子房がないため、果実はできません。
受粉後の子房・胚珠の変化 受粉前 子房 胚珠 受粉後 果実 種子 受粉すると ポイント 裸子植物は子房がなく果実はできない
受粉前と受粉後を対応させる
1. 受粉:めしべの先に花粉がつく (変化のきっかけ)
 ↓
2. 子房 → 果実 (被子植物での変化)
 ↓
3. 胚珠 → 種子 (被子植物での変化)
 ↓
4. 裸子植物:子房なし → 果実はできない (子房の有無で対比)

確認問題⑤

栞先生
栞先生
被子植物で受粉が起こった後の変化と、裸子植物との違いをまとめます。 ・子房は①に変化する。 ・胚珠は②に変化する。 ・裸子植物には③がないため、果実はできない。 ①〜③に当てはまる語句を書きなさい。

被子植物で受粉が起こった後の変化と、裸子植物との違いをまとめます。
・子房は①に変化する。
・胚珠は②に変化する。
・裸子植物には③がないため、果実はできない。
①〜③に当てはまる語句を書きなさい。

確認問題⑤ 解答

栞先生
栞先生
答えは、①果実、②種子、③子房です。変化の前後を、子房から果実、胚珠から種子と対応させます。
空欄答え対応
①果実子房 → 果実
②種子胚珠 → 種子
③子房裸子植物にはない

被子植物では受粉後に子房が果実に、胚珠が種子に変化する。裸子植物には子房がないため、果実はできない。

理由を含む短文の組み立て

栞先生
栞先生
まず「果実ができるのは被子植物」と結論を書きます。次に、被子植物では胚珠が子房の中にあること、裸子植物では子房がなく胚珠がむき出しであることを対比させると、理由の通る文になります。
被子植物と裸子植物を説明する型
1. 結論:果実ができるのは被子植物 (最初に問いへ答える)
 ↓
2. 被子植物:胚珠が子房の中にある (果実ができる側)
 ↓
3. 裸子植物:子房がなく、胚珠がむき出し (果実ができない側)
 ↓
4. 理由をつないで1〜2文にまとめる (子房と胚珠の両方を書く)

確認問題⑥

栞先生
栞先生
果実ができるのは、被子植物と裸子植物のどちらですか。子房と胚珠の状態の違いをもとに、理由も含めて1〜2文で説明しなさい。

果実ができるのは、被子植物と裸子植物のどちらですか。子房と胚珠の状態の違いをもとに、理由も含めて1〜2文で説明しなさい。

確認問題⑥ 解答

栞先生
栞先生
解答例は「果実ができるのは被子植物である。被子植物では胚珠が子房の中にあるが、裸子植物では子房がなく胚珠がむき出しであるため、裸子植物には果実ができない。」です。結論、子房、胚珠の三つがそろっています。

果実ができるのは被子植物である。被子植物では胚珠が子房の中にあるが、裸子植物では子房がなく胚珠がむき出しであるため、裸子植物には果実ができない。

  • 結論:被子植物
  • 理由:被子植物には子房がある
  • 対比:裸子植物は子房がなく、胚珠がむき出し

共通点と相違点を短文にする

栞先生
栞先生
相違点は、シダ植物には根・茎・葉の区別があり、コケ植物にはその区別がないことです。共通点は、どちらも胞子でふえることです。この二つをつなぐと短く整理できます。
シダ植物とコケ植物を説明する型
1. シダ植物:根・茎・葉の区別がある (体のつくり)
 ↓
2. コケ植物:根・茎・葉の区別がない (体のつくり)
 ↓
3. 共通点:どちらも胞子でふえる (ふえ方)
 ↓
4. 相違点と共通点を1〜2文にまとめる (『一方は〜、どちらも〜』でつなぐ)

確認問題⑦

栞先生
栞先生
シダ植物とコケ植物について、根・茎・葉の区別の有無を比べ、共通するふえ方も含めて1〜2文で説明しなさい。

シダ植物とコケ植物について、根・茎・葉の区別の有無を比べ、共通するふえ方も含めて1〜2文で説明しなさい。

確認問題⑦ 解答

栞先生
栞先生
解答例は「シダ植物には根・茎・葉の区別があるが、コケ植物には根・茎・葉の区別がない。どちらも種子をつくらず、胞子でふえる。」です。体のつくりの相違点と、ふえ方の共通点がそろっています。

シダ植物には根・茎・葉の区別があるが、コケ植物には根・茎・葉の区別がない。どちらも種子をつくらず、胞子でふえる。

  • 相違点:根・茎・葉の区別
  • 共通点:胞子でふえる

よくある間違い

栞先生
栞先生
花びらが見えないためマツは種子植物ではないと考えたり、まつかさを果実だと考えたりしやすいところです。しかし、マツなどの裸子植物にも花があり、種子をつくります。また、まつかさは果実ではなく、マツには子房がありません。

POINT 1 × 花びらが見えないから種子植物ではない ○ マツなどの裸子植物にも花があり、種子をつくる

POINT 2 × まつかさは果実 ○ まつかさは果実ではなく、マツには子房がない

POINT 3 × シダ植物とコケ植物は体のつくりも同じ ○ 根・茎・葉の区別があるのはシダ植物、ないのはコケ植物

シダ植物とコケ植物はどちらも胞子でふえますが、体のつくりまで同じではありません。根・茎・葉の区別があるのはシダ植物、ないのはコケ植物です。先生の本音としては、名前だけを覚えるより、どの分かれ道で決まるかを答えるほうが整理しやすいと思います。

分類の観点を自分でたどる

栞先生
栞先生
種子の有無から始め、種子植物は子房・果実、被子植物は子葉・葉脈・根を見ます。種子をつくらない植物は、根・茎・葉の区別で分けます。マツについて「種子あり、子房なし、だから裸子植物」と言えれば、分かれ道を正しくたどれています。
  • 種子の有無から始め、種子植物は子房・果実、被子植物は子葉・葉脈・根を見る
  • 種子をつくらない植物は、根・茎・葉の区別でシダ植物とコケ植物に分ける
  • 理由説明は、結論に子房・胚珠や体のつくりの対比をつなぐ

自己点検:マツが裸子植物になるまでの分かれ道を、自分の言葉で順に言えたら今日の確認は完了。あやしい観点があれば、その表に戻ろう。

よくある質問

まつかさがあるマツは被子植物ではないのですか?

まつかさを果実のように見た考え方は自然です。ただし、まつかさは果実ではなく、マツには子房がないため裸子植物です。

マツはシダ植物ではないのですか?

マツが種子をつくることを分類に使わないと、そう迷いやすくなります。マツは種子をつくるため種子植物であり、シダ植物ではありません。

子房がないマツはコケ植物ではないのですか?

子房の有無は、種子植物を被子植物と裸子植物に分ける観点です。マツは種子をつくり、子房がないため、コケ植物ではなく裸子植物です。

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解答・解説つきの演習プリント(別ページ)

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