代名詞 I・my・me・mine の使い分け|4 つの形の表と、文の中での選び方
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
この記事でわかること
- 「私は」「私の」「私を」「私のもの」を英語でどう言い分けるか(I・my・me・mine など、7 つの代名詞の 4 つの形)
- 文の中で 4 つの形のどれを使うかの決め方(言葉の「位置」で選ぶ)と、名前や物を he・it・they などの代名詞に言いかえる決め方(行を決め、形を決める)
- 「これはだれのかばん?」(Whose 〜?)のたずね方と答え方、its と it’s のちがい
「私のかばん」は I bag ではない
まず、前に習ったことを思い出しましょう。
- I am Shiori. の I =「私は」
- You are 〜 の you =「あなたは」
- He is 〜 の he =「彼は」
- she =「彼女は」
では、「私のかばん」は英語でどう言うでしょう。
I bag と言いたくなるかもしれません。でも、I は「私は」の形なので、ここでは使えません。
日本語では、「私は」「私の」「私を」のように、「私」はそのままで、うしろの「は・の・を」を取りかえて言い分けます。
英語には、この「は・の・を」にあたる小さな言葉がありません。そのかわりに、単語そのものの形を変えます。「私は」は I、「私の」は my、「私を」は me です。
だから「私のかばん」は、
- × I bag
- ○ my bag
となります。
【覚える】代名詞の 4 つの形の表
I や he のような言葉を「代名詞」といいます。代名詞には、それぞれ 4 つの形があります。表にまとめると、次のとおりです。横が 4 つの形、たてが 7 つの代名詞です。
| 〜は | 〜の | 〜を・〜に | 〜のもの | |
|---|---|---|---|---|
| 私 | I | my | me | mine |
| あなた・あなたたち | you | your | you | yours |
| 彼 | he | his | him | his |
| 彼女 | she | her | her | hers |
| それ | it | its | it | ― |
| 私たち | we | our | us | ours |
| 彼ら・彼女ら・それら | they | their | them | theirs |
たとえば「私」の行は、I(私は)、my(私の)、me(私を・私に)、mine(私のもの)です。
表を見るときに気をつけたいことが 3 つあります。
- you は「あなたは」も「あなたを」も同じ you です。しかも、「あなたたち」のときも同じ形です。
- it の「〜のもの」(それのもの)はふつう使わないので、線(―)にしてあります。
- they は「彼ら」だけでなく、「彼女ら」や、2 つ以上の物を指す「それら」にも使えます。
学校での呼び名
4 つの形には、学校での呼び名があります。
- 〜は = 主格
- 〜の = 所有格
- 〜を・〜に = 目的格
- 〜のもの = 所有代名詞
テストでこの言葉を見たら、表のどの列のことか分かれば大丈夫です。
同じ形が 2 回出てくる行は?
you の行では、you が 2 回出てきます。この表には、you の行と同じように 同じ形が 2 回出てくる行が、あと 3 つ あります。どの行か、表を見てさがしてみてください。答え合わせは、次の問 1 のあとでします。
問1 表をうめよう
上の表の一部を空らんにした問題です。さっきさがした「同じ形が 2 回出てくる行」も思い出しながら考えてみましょう。
問1 表の(ア)〜(キ)に入る語を書きなさい。
答え ア him イ his ウ her エ her オ its カ their キ theirs
【注意】同じ形が 2 回出る行
① his:「彼の」=「彼のもの」 × hiss × hims
② her:「彼女の」=「彼女を」 「彼女のもの」だけ hers
③ it:「それは」=「それを」 its に ‘ をつけない
their(彼らの)と theirs(彼らのもの)は s 1 文字のちがい
同じ形が 2 回出てくる 3 つの行
「同じ形が 2 回出てくる行」は、彼の行・彼女の行・それの行 の 3 つでした。ここはまちがえやすいので、1 つずつ見ていきます。
① 彼の行:his
「彼の」も「彼のもの」も、同じ his です。mine や yours を見ていると、s を足したくなりますよね。そう思うのは自然なことですが、hiss や hims とは書きません。his はもともと s で終わっているので、そのままでいいのです。
② 彼女の行:her
「彼女の」も「彼女を」も her です。「彼女のもの」だけが hers になります。
彼の行とくらべると、同じ形になる場所がずれています。
- 彼の行:「〜の」と「〜のもの」が同じ(his)
- 彼女の行:「〜の」と「〜を」が同じ(her)
ここが、この単元でいちばんまぜやすいところです。
③ それの行:it
「それは」も「それを」も同じ it です。you の行と同じ並び方ですね。そして「それの」は its。アポストロフィ(’)はつけません。アポストロフィのついた it’s は、別の意味の言葉です(このあとの「its と it’s」で説明します)。
もう 1 つの注意:彼らの行の their と theirs
彼らの行には同じ形は出てきませんが、別のことに気をつけます。「彼らの」が their、「彼らのもの」が theirs。最後の s 1 文字だけのちがいなので、気をつけましょう。
まだ覚えきれていなくても大丈夫です。この先の説明では、使う形をそのつど書いていきます。表を確かめたくなったら、7 行そろった「【覚える】代名詞の 4 つの形の表」に戻ってください。
【決まり】文の中では「位置」で形を選ぶ
表はできました。では、文の中では 4 つのうちどれを使えばいいのでしょうか。
決め手は、その言葉が文のどこにあるか(位置) です。「私」の 4 つの形で見ていきます。
- 文の初めで、動詞の前にあるときは、「〜は」の形。I am Ken. の I です。
- すぐあとに名詞があるときは、「〜の」の形。my bag の my です。
help や like などの一般動詞のあとは、「〜を・〜に」の形。Ken helps me. の me です。with のあとも同じで、with me で「私といっしょに」です。
この me のあとには名詞がありません。それでも、一般動詞や with のあとなら「〜を・〜に」の形を使います。is のような be 動詞のあとで、名詞を言わずに持ち主だけを言うときは、「〜のもの」の形。This bag is mine. の mine です。
This bag is mine. は、This is my bag. と同じ意味です。my bag の bag を言わないかわりに、my を mine にする、と考えるとつかみやすくなります。
【注意】まちがえやすい 3 つ
× mine bag → ○ my bag
mine のあとには名詞を置きません。× This bag is my. → ○ This bag is mine.
my のあとには名詞が要るので、my だけで文を終えません。× This bag is me.
持ち主を言う文では、be 動詞のあとに me を置きません。This bag is me. だと「このかばんは私です」という意味になってしまいます。
2 人のときも、位置で決める
- 2 人で文の初めに来るとき:Ken and I are friends.(「〜は」の I)
- with のあと:with Ken and me(「〜を・〜に」の me)
問2 位置で形を選ぼう
「位置で形を選ぶ」を使って解く問題です。
問2 ( )の中から正しいものを選びなさい。
(1) I know (he / his / him).
(2) (She / Her / Hers) mother is a teacher.
(3) Ken often plays tennis with (we / our / us).
(4) (They / Their / Them) are my friends.
答え (1) him (2) Her (3) us (4) They
まず空所の前後を見る
(1) know のあと → 〜を
(2) 後ろに名詞 mother → 〜の
(3) with のあと → 〜を・〜に
(4) 文の初め・are の前 → 〜は
4 つとも、まず空所の前と後ろを見て、位置を決めます。
(1) him
空所の前が know です。know は一般動詞なので、そのあとは「〜を」の形の him。「私は彼を知っています」。
he を選んだ人は、he が「彼は」の形だったことを思い出しましょう。
(2) Her
空所のすぐ後ろに mother という名詞があります。名詞のすぐ前なので、「〜の」の形の Her。「彼女のお母さんは先生です」。
「文の初めだから She」と考えた人もいると思います。文の初めを見たのはいい目のつけどころです。ただ、後ろに名詞があれば「〜の」の形になります。文の初めでも、後ろまで見て確かめましょう。
(3) us
空所の前が with です。with のあとは「〜を・〜に」の形なので us。「ケンはよく私たちとテニスをします」。
(4) They
文の初めで、すぐ後ろが are(動詞)です。動詞の前なので「〜は」の形の They。「彼らは私の友だちです」。
【決まり】名前を代名詞に言いかえる 2 つのステップ
英語では、同じ名前を何度もくり返さずに、代名詞に言いかえることがよくあります。
たとえば、次の文の 2 つ目の Emi を代名詞にしてみましょう。
Emi is my friend. I like Emi.
2 つのステップで決めます。
ステップ 1:だれ・いくつか(だれなのか、何人・いくつなのか)で、表の行を決める
エミは女の子 1 人なので、彼女の行。ステップ 2:位置で、形を決める
like のあとなので「〜を」の形、her。
これで I like her. になります。
物や動物も言いかえる
言いかえるのは、人だけではありません。1 つの物や 1 匹の動物は、それの行 です。
I have a cat. のあとで「そのねこの名前」と言いたいときは、name(名前)の前なので「〜の」の形の its を使います。
I have a cat. Its name is Tama.
【注意】its と it’s
- its =「それの」:Its name is Tama.(その名前はタマです)
- it’s = it is を短くした形で、「それは〜です」:It’s cute.(それはかわいいです)
迷ったら、It is にもどしてみましょう。It is name では意味が通らないので、ここは its だと決められます。
問3 代名詞 1 語に言いかえよう
ステップ 1 で行、ステップ 2 で形、の順番で考えます。
問3 下線部を代名詞 1 語に言いかえなさい。
(1) Mr. Brown is my teacher. I like Mr. Brown.
(2) Yumi and I are friends.
(3) I have a dog. The dog’s name is Pochi.
(4) Ken and Mike play tennis. I often watch Ken and Mike.
答え (1) him (2) We (3) Its (4) them
(1) 男の人 1 人・like のあと → him
(2) ユミ+私=私たち・文の初め → We
(3) 動物 1 匹・name の前 → Its
(4) 私もあなたも無し・watch のあと → them
【注意】2 人以上のときの行
「私」入り → we/「あなた」入り → you/どちらも無し → they
(1) him
ステップ 1:ブラウン先生は男の人 1 人なので、彼の行。
ステップ 2:like のあとなので「〜を」の形、him。
(2) We
ステップ 1:ユミと私を合わせると「私たち」です。
They と書いた人は、「2 人だから they」と考えたのだと思います。2 人以上というところは合っています。ただ、その中に話している「私」が入っているので、私たちの we の行になります。
ステップ 2:文の初めで are の前なので、We。
(3) Its
ステップ 1:犬は 1 匹の動物なので、それの行。
ステップ 2:name の前で「その犬の名前」なので、Its。
It’s と書いた人は、It is name にもどしてみてください。意味が通らないので、アポストロフィのない Its になります。
(4) の前に、2 人以上のときの行の決め方をまとめておきます。
【注意】2 人以上のときの行
- 「私」が入っている → we の行
- 「私」が無くて「あなた」が入っている(あなたたち)→ you の行
- どちらも入っていない → they の行
(4) them
ステップ 1:ケンとマイクの 2 人には、私もあなたも入っていないので、they の行。
ステップ 2:watch のあとなので、them。「私はよく彼らを見ます」。
行を決めてから、形を決める。この順番を守れば、どんな名詞でも言いかえられます。
「これはだれの?」― Whose と ‘s
最後は、持ち主の言い方です。教室に、だれのか分からないかばんが置いてあったとしましょう。
Whose +名詞 = だれの〜
Whose bag is this?(これはだれのかばんですか)
― It’s his.(彼のものです)
Whose が「だれの」で、すぐあとに名詞の bag を置きます。
答えの It’s his. の is は be 動詞です。そのあとで bag を言わずに持ち主だけを言っているので、「〜のもの」の形の his になります。
【決まり】’sは「〜の」にも「〜のもの」にも使える
名前で答えたいときは、名前に ‘s(アポストロフィ s) をつけます。
- Emi’s bag(エミのかばん)
- It’s Emi’s.(エミのものです)
‘s は、名前だけでなく、my father のような人を表す言葉にもつけられます。
- my father’s bag(私の父のかばん)
- It’s my father’s.(私の父のものです)
1 つの形で「〜の」と「〜のもの」の両方に使える、それが ‘s です。代名詞のように 4 つの形を覚えなくていいので、少し楽ですね。
This is my bag. = This bag is mine.
この 2 つの文は同じ意味です。bag を前に出すと、be 動詞のあとには持ち主だけが残るので、「〜のもの」の形になります。
問4 Whose と「〜のもの」
(1) は会話の文です。〔 〕の日本語に合うように考えます。(2) は、This is her bike. と同じ意味になるように、This bike is のあとに 1 語入れます。
問4
(1) 〔 〕の日本語に合うように、( )に 1 語ずつ入れなさい。
A: (①) bag is this?
B: It’s (②).〔私のもの〕
A: And this pen? Is it (③), too?〔あなたのもの〕
B: No. It’s (④).〔ケンのもの〕
(2) 2 つの文が同じ意味になるように、( )に 1 語入れなさい。
This is her bike. = This bike is ( ).
答え (1) ① Whose ② mine ③ yours ④ Ken’s (2) hers
② ③ be 動詞のあとで、bag・pen を言わずに持ち主だけ → 〜のもの
× It’s my.(「私の」で終わっている)
④ × Kens ○ Ken’s
(2) her bike → bike を前に出す → hers
① Whose
「だれの」とたずねる語です。すぐあとに bag が来ています。
② mine ③ yours
どちらも It’s や Is it の be 動詞の文で、bag や pen という名詞を言わずに持ち主だけを言っています。だから「〜のもの」の形です。「私のもの」は mine、「あなたのもの」は yours。
② を It’s my. にした人は、「私」の行から選べているので、行は合っています。ただ、「私の」で文が終わってしまっています。my のあとには名詞が要るのでしたね。
④ Ken’s
名前で「〜のもの」と言うので、Ken に ‘s をつけて Ken’s。
Kens と書いた人は、s をつけるところまではできています。アポストロフィも忘れずにつけましょう。
(2) hers
her bike(彼女の自転車)の bike を前に出した文です。be 動詞 is のあとには持ち主だけが残るので、「彼女のもの」の hers。
her のままにした人は、彼女の行を思い出してください。her は 2 回出てきますが、「〜のもの」だけが hers でした。
まとめ
- 7 つの代名詞には、それぞれ 4 つの形(〜は/〜の/〜を・〜に/〜のもの)がある
- 文の中では、空所の前後を見て、位置で形を選ぶ
- 名詞を代名詞に言いかえるときは、「だれ・いくつか」で行を決め、「位置」で形を決める
- Whose 〜?(だれの〜?)には、mine や Ken’s のような「〜のもの」の形で答える
- its = それの、it’s = it is
表があやふやになったら、いつでもこのページの表に戻ってきてください。
よくある質問
Q. 「彼のもの」は、mine や yours のように s をつけて hiss や hims にしないのですか?
A. しません。「彼の」も「彼のもの」も同じ his です。his はもともと s で終わっているので、そのままで「彼のもの」になります。
Q. its と it’s は、どうやって見分ければいいですか?
A. It is にもどしてみましょう。It is にして意味が通るなら it’s(それは〜です)、通らないなら its(それの)です。たとえば「その名前」は It is name では意味が通らないので、Its name になります。
Q. 「主格」「所有格」「目的格」「所有代名詞」という言葉は覚えないといけませんか?
A. 学校での呼び名です。主格は「〜は」、所有格は「〜の」、目的格は「〜を・〜に」、所有代名詞は「〜のもの」のことです。テストで見かけたときに、表のどの列のことか分かれば大丈夫です。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)
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