中1数学|一次方程式【Step 2】
中1 数学|一次方程式|Step 2
この記事でわかること
- 移項では等号をまたぐたびに符号が反転し、忘れると答えが必ずずれる
- かっこや分数は「全項に操作する」を徹底することで計算ミスを防げる
- 文章題は何をxとおくかと立式の手順が、正解への最短ルートになる
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
中1数学 一次方程式 ステップ2
── 移項・かっこ・分数・文章題まで演習 ──
基本ルールの確認
30秒チェック:これだけ覚えていればOK
(ピンと来ない人 → 関連リンクのステップ1へ)
| ルール | やること |
|---|---|
| 等式の性質 | 両辺に同じ操作(÷0だけNG) |
| 移項 | 等号をまたぐと符号が反転 |
| 検算 | 解を代入して両辺=かを確かめる |
等式の性質とは、両辺に同じ操作を施してよいというルールです(0での除算を除く)。足す・引く・掛ける・割る、どの操作も両辺に対して行う限り等式は保たれます。そこから移項が導かれます。移項とは、ある項を等号の反対側へ移すことで、等号をまたぐたびに符号が必ず反転します。解が求まったら元の式へ代入して両辺が一致するかを確かめる検算はミスを自力で発見する有効な手段です。各ルールの意味を理解した上で演習に入ることで、公式の丸暗記に頼らない柔軟な解法が身につきます。
ウォームアップ:移項の3手順
例題:次の方程式を解こう
3x + 4 = x + 10
3x + 4 = x + 10 を例に基本の手順を確認します。①xを含む項を左辺、数だけの項を右辺に移項します(等号をまたぐので符号反転)→ 3x − x = 10 − 4。②両辺をまとめる → 2x = 6。③両辺を係数2で割る → x = 3。「移項 → まとめる → 係数で割る」の3手順が一次方程式の基本ルートです。
問題1
問題1:次の方程式を解きなさい。
5x − 7 = 2x + 8 を解きなさい。
問題1の解答
答え:x = 5
答え:x = 5。5x − 2x = 8 + 7 → 3x = 15 → x = 5。解けなかった場合は、移項した項の符号が正しく反転しているか確認してください。
問題2
問題2:次の方程式を解きなさい。
2(x − 3) = 5x − 12 を解きなさい。
問題2の解答
答え:x = 2
答え:x = 2。分配法則でかっこを外すと 2x − 6 = 5x − 12(後ろの −3 にも2を掛ける点に注意)。移項して 2x − 5x = −12 + 6 → −3x = −6 → x = 2。
問題3
問題3:次の方程式を解きなさい。
x/3 + 1 = x/2 − 1 を解きなさい。
問題3の解答
答え:x = 12
答え:x = 12。分母3と2の最小公倍数6を両辺のすべての項に掛けて整数化 → 2x + 6 = 3x − 6。移項して 2x − 3x = −6 − 6 → −x = −12 → x = 12。整数項への掛け忘れが最もよくあるミスです。
問題4
問題4:次の比例式を解きなさい。
x : 8 = 3 : 4 を解きなさい。
問題4の解答
答え:x = 6
外項の積=内項の積
a:b = c:d \;\; ad = bc
答え:x = 6。比例式の性質「外項の積 = 内項の積」(a : b = c : d ならば ad = bc)を使い、x × 4 = 8 × 3 → 4x = 24 → x = 6。
問題5
問題5
ある中学校の生徒会で、新入生に配るパンフレットを用意することにした。1人に4冊ずつ配ろうとすると15冊あまり、1人に5冊ずつ配ろうとすると12冊たりない。
新入生の人数を求めなさい。
| 配り方 | パンフレットの数 |
|---|---|
| 1人に4冊 | 4x + 15(あまり15) |
| 1人に5冊 | 5x – 12(不足12) |
ある中学校で新入生にパンフレットを配る。1人に4冊ずつ配ると15冊あまり、1人に5冊ずつ配ろうとすると12冊たりない。新入生の人数を求めなさい。
問題5の解答
答え:新入生 = 27 人
(検算 4×27+15 = 5×27-12 = 123 冊 ✓)
答え:27人。①新入生の人数をx人とおく。②パンフレットの総数を2通りで表して等式を立てる:4x + 15 = 5x − 12。③移項して解く:4x − 5x = −12 − 15 → −x = −27 → x = 27。④解の吟味:x = 27 は正の整数で問題の条件を満たす。検算:4 × 27 + 15 = 5 × 27 − 12 = 123(一致)。
演習でよくある3つのミス
演習で引っかかった人へ。
下の3つはテストでも本当によく出るミス。
| × ありがち | ○ 正しく |
|---|---|
| 移項したのに符号そのまま | 等号をまたぐと符号反転 |
| かっこの後ろにかけ忘れ | 分配法則で全項にかける |
| 分母払いで整数項を忘れる | 両辺の全項にLCMをかける |
①移項で符号をそのままにする:等号をまたぐたびに符号は必ず反転します。移項のたびに意識する習慣をつけてください。②かっこの展開でかけ忘れる:2(x − 3)の結果は 2x − 6 です。後ろの項にも必ず分配します。③分母払いで整数項を忘れる:最小公倍数は両辺のすべての項に掛けてください。3つのミスに共通する防止策は「全項に操作する」という意識です。
解法の4ステップ
迷ったら、この4ステップ順に処理すれば必ず解ける。
一次方程式の解法は次の順序が効率的です。①係数を整数化する(分数なら分母払い、小数なら×10・×100など)。②かっこを展開する(分配法則ですべての項に掛ける)。③移項する(xを左辺・数を右辺へ、符号反転)。④係数で割る(ax = b の形から x = b/a を求める)。この順序の意味を理解しておくと、複雑な問題でも応用が効きます。なお、文章題では解を求めた後に解の吟味(問題の条件を満たすか確認)も必ず行ってください。
よくある質問
移項のとき、なぜ符号が変わるのですか?
等式の両辺から同じ数を引く(または足す)操作を行うと、移動させたい項が消えて反対側に符号を変えて現れるためです。たとえば x + 3 = 7 の両辺から3を引くと x = 7 − 3 となり、+3 が −3 に変わります。符号の反転は「操作の結果」です。
分母払いのとき、なぜ整数項にも最小公倍数を掛けるのですか?
等式の性質では「両辺のすべての項」に同じ数を掛けなければ等式が崩れます。分数の項だけに掛けると別の式になってしまうため、整数項も含めた全項に掛けることが必要です。
文章題で方程式を立てるコツはありますか?
①求めたい量をxとおく、②「等しくなる2つの量」を見つけて等式を作る、の2手順が基本です。今回の例では「パンフレットの総数」が2通りで表せることが等式を立てるヒントになりました。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)
この単元の授業
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