中1数学|文字と式【Step 2】
中1 数学|文字と式|Step 2
この記事でわかること
- 分配→同類項の順に整理するだけで、負の数代入・食塩水・n番目の典型問題が解ける
- かっこの前の負の数は中の全項にかかるため、符号の見落としが最多ミスの原因になる
- 文章題は「等式・不等式への翻訳」と「式を場面のことばに戻す読み取り」の2方向で出題される
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
文字式、どう解く?
→ ステップ1で覚えた4つの約束(表記・同類項・分配・代入)を、組み合わせて使うだけ!
Step1の4つの約束をおさらい
ステップ1で学んだ4つの約束、覚えてる?
①×と÷を省略する(例:3×a→3a)②係数の1は書かず、同じ文字の積は指数でまとめる③同類項(文字部分が同じ項)だけをまとめる④分配・代入では符号のミスに注意する。不安があればStep1の記事で確認してから進んでください。
問題① かっこの分配で生じた誤りを指摘する
【問題①】次は、ある生徒が 3(2x+1)-2(x-4) を計算したものです。この計算には誤りが1か所あります。誤っている部分がどこかを指摘し、そのうえで正しい計算をして答えを求めなさい。
【問題】3(2x+1)-2(x-4) を計算した以下の答案には1か所の誤りがあります(答案:6x+3-2x-8=4x-5)。どこが間違っているか答えてください。
答え①
誤りは、-2(x-4) のかっこをはずすときに -2×(-4) を -8 としたところ。かっこの前の -2 は、かっこの中の -4 にもかかる。
正解:4x+11。-2(x-4) のかっこをはずすと-2×(-4)=+8 です。答案では-8 としており、これが誤り。正しくは 6x+3-2x+8=4x+11。かっこ前の数は中の全項にかかることを必ず確認してください。
問題② 小数係数の分配計算
【問題②】次の計算をしなさい。
0.4(5x-10)+0.6(2x+5)
- ① 0.4と0.6を分配してかっこをはずす
- ② xの項どうし・数の項どうしをまとめる(同類項)
【問題】0.4(5x-10)+0.6(2x+5) を計算してください。
答え②
答え
3.2x-1
正解:3.2x-1。0.4を分配して 2x-4、0.6を分配して 1.2x+3。同類項をまとめると 3.2x-1 です。
問題③ 分数を代入して式の値を求める
【問題③】x= のとき、式 2(3x-1)-(x+4) の値を求めなさい。
【問題】x=1/2 のとき、2(3x-1)-(x+4) の値を求めてください。
答え③
答え
–
正解:-7/2。x=1/2 を代入すると 2(3/2-1)-(1/2+4)=2×1/2-9/2=1-9/2=-7/2 です。
問題④ 式が表す場面を読み取る
【問題④】1個a円のパンを3個買って、レジで500円玉を1枚出しました。このとき、式 500-3a はどんな数量を表していますか。場面のことばを使って説明しなさい。
【問題】1個a円のパンを3個買って500円出したとき、式 500-3a は何を表していますか?
答え④
- 3a → パン3個分の代金
- 500-3a → 500円から代金をひいた残り=おつり
500-3a は、パン3個の代金3a円を500円からひいた残り、つまりおつりの金額を表す。
正解:おつりの金額。3a はパン3個分の代金、500-3a は500円からその代金を引いた残り(おつり)を表します。
問題⑤ 食塩水の濃度を文字式で表す
【問題⑤】濃度がa%の食塩水がxgあります。この食塩水に含まれている食塩の量は何gですか。文字式で表しなさい。答えは分数の形で書き、分子の文字はアルファベット順に書くこと。
【問題】濃度a%の食塩水がxgあるとき、含まれる食塩の量を分数の式で表してください(分子はアルファベット順)。
答え⑤
答え
(g)
正解:ax/100(g)。食塩水全体xgに割合 a/100 をかけると ax÷100=ax/100(g)。分子はa、xの順です。
問題⑥ 場面を不等式に翻訳する
【問題⑥】1個x円のドーナツを4個と、1本y円のジュースを2本買ったところ、代金の合計は1000円以下でした。この数量の関係は、不等式『 ① ② 1000 』で表せます。①には代金の合計を表す式を(xの項、yの項の順に書くこと)、②には不等号(≦ または <)を書きなさい。
- ①:代金の合計を表す式(xの項→yの項の順)
- ②:不等号(≦ または <)
【問題】x円のドーナツ4個とy円のジュース2本の合計が1000円以下のとき、不等式で表してください(xの項→yの項の順)。
答え⑥
①4x+2y ②≦ — ドーナツ4個の代金4x円とジュース2本の代金2y円の合計が、1000円以下であることを表す。
正解:4x+2y≦1000。ドーナツ4個分=4x、ジュース2本分=2y、合計が1000以下なので 4x+2y≦1000。以下は≦(等号を含む)、未満は<(等号を含まない)と覚えておきましょう。
問題⑦ 等式が表す場面を説明する
【問題⑦】1個x円のゼリーを4個と、1個y円のプリンを3個買いました。このとき、等式 4x+3y=500 は、どんなことがらを表していますか。場面のことばを使って説明しなさい。
【問題】x円のゼリー4個とy円のプリン3個を買ったとき、4x+3y=500 はどんなことを表していますか?
答え⑦
- 4x → ゼリー4個の代金
- 3y → プリン3個の代金
- 4x+3y=500 → 合計がちょうど500円
ゼリー4個の代金4x円とプリン3個の代金3y円を合わせた代金の合計が、ちょうど500円であることを表している。
正解:ゼリー4個の代金4x円とプリン3個の代金3y円の合計が、ちょうど500円であること。4x+3yが代金の合計、=500がちょうど等しいに対応します。
問題⑧ n番目の一般化(マッチ棒)
【問題⑧】図のように、マッチ棒を並べて正方形を横1列に作っていきます。正方形をn個作るときに必要なマッチ棒の本数を、nを使った式で表しなさい。また、(1)どのように考えて式を作ったか、(2)n=1を代入して図と合うか確かめた結果、の2つも書きなさい。
【問題】マッチ棒で正方形をn個横一列に並べるとき、必要なマッチ棒の本数をnの式で表し、n=1 で確かめてください。
答え⑧
答え:3n+1(本)。左端の共通1本+正方形1個につき3本ずつ増えるから3×n+1。検算:n=1のとき3×1+1=4本で、1番目の図と一致。
正解:3n+1(本)。1個→4本、2個→7本(3増)、3個→10本(3増)。正方形1個ごとに3本増え、左端の1本は共通なので 3×n+1=3n+1。n=1 のとき 3×1+1=4 で図と一致します。
よくある符号のミス3パターン
つまずきやすい符号のミス、最後にまとめて確認!
| ありがちな間違い | 正しい考え方 |
|---|---|
| -32 = 9 としてしまう | -32=-(3×3)=-9。(-3)2のときだけ(-3)×(-3)=9 |
| 3x+2y を 5xy とまとめてしまう | 文字が違う項は同類項ではないのでそのまま |
| -(2x-5) を -2x-5 としてしまう | かっこの前の-は中の全部の項にかかるので -2x+5 |
①-3²=-9(-3²は-(3²)であり、(-3)²のときだけ9になる)②3x+2y はまとめられない(文字が違う項は同類項ではない)③-(2x-5)=-2x+5(かっこ前の-は中の全項にかかるため、-5 が+5 に変わる)。
この記事のまとめ
- 分配法則→同類項の順で一次式を整理する
- 負の数・分数を代入するときはかっこを忘れずに
- 文章題は式の意味を読み取る/等式・不等式に翻訳する形で出る
【自己点検】オープニングの4つの約束(表記・同類項・分配・代入)を、今日の8問で迷わず使い分けられた?あやしい人はルール確認にもどってみよう
①分配法則→同類項の順で一次式を整理する②負の数・分数を代入するときは必ずかっこをつける③文章題は「等式・不等式への翻訳」と「式の読み取り」の2方向で出題される。あやしい問題があったセクションに戻って確認してください。
よくある質問
負の数を代入するとき、なぜかっこが必要なのですか?
x=-3 を代入してx² を計算する例で考えると、(-3)² のようにかっこをつけると(-3)×(-3)=9 と正しく計算できます。かっこなしで-3² と書くと「-(3²)=-9」の意味になるため、代入値が負の数のときは必ずかっこをつける必要があります。
3x+2y はなぜ 5xy にまとめられないのですか?
同類項とは「文字部分がまったく同じ項」のことです。3x と 2y は文字が異なるため同類項ではなく、3x+2y のままが正しい答えです。文字が同じ項どうしだけ係数を合計できます。
「以下」と「未満」の違いを不等号で教えてください。
「以下」はその数を含む(≦)のに対し、「未満」はその数を含まない(<)不等号に対応します。「1000円以下」なら ≦1000、「1000円未満」なら <1000 と書きます。
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