中1数学|正負の数【Step 3】
中1 数学|正負の数|Step 3
この記事でわかること
- 四則混合計算は「括弧→累乗→乗除→加減」の順序を守ることで正確に解ける
- -3^2と(-3)^2は括弧の有無で符号が逆になり、混同すると応用問題で失点する
- 分配法則を逆向きに使い共通因数をくくり出すと、複雑な計算を一段で処理できる
※ この記事は上の授業動画の内容をテキストで整理したものです。
学習マップ
この単元の位置づけです。
四則混合と累乗
判断ミスを防ぐ応用問題
基本ルールの確認
- 順序:括弧 → 累乗 → 乗除 → 加減
- 符号:同符号→正、異符号→負
- 分配法則:a×(b+c) = a×b + a×c
- 減法は加法へ:a−b = a+(−b)
| 式 | 意味 | 答え |
|---|---|---|
| (-3)2 | (-3)×(-3) | +9 |
| -32 | -(3×3) | -9 |
計算の順序は**括弧→累乗→乗除→加減**です。乗除の符号は**同符号なら正、異符号なら負**になります。**減法は加法に変換**でき、a – b = a + (-b) と書き直せます。
特に重要なのが**累乗の括弧の有無**です。(-3)^2 = (-3) × (-3) = +9 に対し、-3^2 = -(3 × 3) = -9 となり、意味がまったく異なります。応用問題でこの区別が最も引っかかりやすい箇所です。
例題:四則混合の基本手順
8 – 12 ÷ (-2)^2 を計算します。まず**累乗**:(-2)^2 = +4。次に**除法**:12 ÷ 4 = 3。最後に**減法**:8 – 3 = 5。「累乗→乗除→加減」の流れが基本手順です。
問1
次の計算をしなさい
- ア:-27
- イ:-9
- ウ:0
- エ:9
次の式を計算しなさい。-3^2 + (-3)^2 × (-2)
問1の解答
正解:ア(-27)
-3^2 = -9(括弧なし)、(-3)^2 = +9(括弧あり)として、乗除を先に処理:9 × (-2) = -18。最後に -9 + (-18) = -27。-3^2 を +9 と誤って読むミスに注意してください。
問2:誤り訂正
誤りは1箇所だけ。どこ?
- ア:①の(-2)2=-4が誤り
- イ:②の8÷(-4)の符号が誤り
- ウ:③の-(-2)の解釈が誤り
- エ:④の加減算が誤り
24 – 8 ÷ (-2)^2 を計算したところ、誤りが生じて答えが 26 になりました。誤りの箇所と原因を指摘しなさい。
問2の解答
正解:ア
(-2)2は+4が正しい
正しい計算:24 – 8 ÷ 4 = 24 – 2 = 22。最初の累乗処理を誤ると、以降の式変形が正しくても答えが狂います。
問3:くふうして計算
くふうして計算しよう
次の式を工夫して計算しなさい。(-13) × + (-13) ×
問3の解答
正解:-13
両項に (-13) が共通しているため、**分配法則の逆**(くくり出し)を使います。(-13) × (34 + 14) = (-13) × 1 = -13。分配法則は逆方向にも積極的に活用してください。
問4:文章題(気温)
東京を基準として
各都市の正午の気温を求めよう
- 東京:+5℃(基準)
- ①北京:東京より8℃低い
- ②ロンドン:|北京|より3℃高い正の数
- ③モスクワ:東京の気温に-3をかけた値
- ④ニューヨーク:ロンドンと符号反対・絶対値同じ
東京の正午の気温を +5℃ とする。以下の条件から各都市の気温を求めなさい。①北京:東京より 8℃低い ②ロンドン:北京の絶対値より 3℃高い正の数 ③モスクワ:東京の気温に -3 をかけた値 ④ニューヨーク:ロンドンと符号が反対で絶対値が同じ
問4の解答
正解:-3, +6, -15, -6
① (+5) – 8 = -3 ② |-3| + 3 = +6 ③ (+5) × (-3) = -15 ④ +6 の符号を反転して -6。条件を順番に式化することで、確実に正解に届きます。
問5:累乗3つの計算
次の計算をしなさい
次の式を計算しなさい。(-2)^3 × (-3)^2 – (-4)^2 ÷ 2
問5の解答
正解:-80
累乗をすべて先に処理:(-2)^3 = -8(奇数乗→負)、(-3)^2 = +9、(-4)^2 = +16。次に乗除:(-8) × 9 = -72、16 ÷ 2 = 8。最後に -72 – 8 = -80。
問6:正の数になるものをすべて選べ
値が正の数になるものを
すべて選ぼう
- ア:-(-5)2
- イ:(-2)4 ÷ (-4)
- ウ:-32 + (-3)2
- エ:(-1)100 × (-1)99
- オ:-(-2)3
- カ:|-6| – |-4|
次のア〜カのうち、値が正の数になるものをすべて選びなさい。ア:-(-5)^2 イ:(-2)^4 ÷ (-4) ウ:-3^2 + (-3)^2 エ:(-1)100 × (-1)99 オ:-(-2)^3 カ:|-6| – |-4|
問6の解答
正解:オ、カ
| 選択肢 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| ア -(-5)2 | -25 | 負 |
| イ (-2)4÷(-4) | -4 | 負 |
| ウ -32+(-3)2 | 0 | × 0は正でない |
| 選択肢 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| エ (-1)100×(-1)99 | -1 | 負 |
| オ -(-2)3 | +8 | ○ 正 |
| カ |-6|-|-4| | +2 | ○ 正 |
ア:-(+25) = -25(負) イ:16 ÷ (-4) = -4(負) ウ:-9 + 9 = 0(正でも負でもない) エ:(+1) × (-1) = -1(負) オ:-(-8) = +8(正) カ:6 – 4 = +2(正)。ウの結果 0 を正と誤認するミスが特に多いため注意してください。
頻出ミスの整理
| × 誤 | ○ 正 | ポイント |
|---|---|---|
| -32=+9 | -32=-9 | 括弧なしは数字だけ |
| (-2)2=-4 | (-2)2=+4 | 括弧つきは負も含む |
| -(-3)=-3 | -(-3)=+3 | 二重符号は+ |
・-3^2 = -9(括弧なし:数字のみ2乗、- は外に残る) ・(-2)^2 = +4(括弧あり:負の符号も含めて2乗) ・-(-3) = +3(二重符号は正) この3パターンは応用問題で繰り返し登場します。迷ったときはこの一覧に戻って確認してください。
まとめ
- 順序:括弧→累乗→乗除→加減
- 累乗:括弧の有無で意味が変わる
- 分配法則は順方向も逆方向も使える
①計算の順序:**括弧→累乗→乗除→加減** ②累乗は**括弧の有無**で符号が変わる(-3^2 ≠ (-3)^2) ③**分配法則は逆方向**(くくり出し)にも使える この3点を意識するだけで、応用問題での正答率が大きく変わります。
よくある質問
-3^2 と (-3)^2 の答えがなぜ違うのですか?
-3^2 は数字 3 だけが2乗されて -9、(-3)^2 は括弧内の -3 ごと2乗されて +9 になります。括弧の有無で「何が2乗の対象になるか」が変わるためです。
分配法則を「逆向きに使う」とはどういう意味ですか?
通常の分配法則 a(b+c) = ab + ac を右辺から左辺の向きに使い、共通因数をくくり出すことです。例えば (-13) × + (-13) × を (-13) × 1 = -13 とまとめる計算がこれにあたります。
0 は正の数に含まれますか?
0 は正の数でも負の数でもありません。「正の数になるものを選べ」という問題で計算結果が 0 になる式を選ぶと誤りになるため、特に注意してください。
解答・解説つきの演習プリント(別ページ)






